中秋の名月だった昨日、八女市の明永寺で開催されたCozy-Ashさんのライブに参加しました。
今回は『八女はぴ🎵観月会』の中で行われたミニライブ。
八女はぴ運営委員会は、「八女を笑顔にHappyに♪そして八女からたくさんのHappyを発信したい」との想いで活動されています。
『その想いを叶えるのに、まずいちばん大切なことは……ひとりひとりの心が平穏で、満たされていること』という言葉に、とても共感します。
自分が幸せでなくては、身近な人や、その人たちにつながる方々とも幸せを分かち合うことはできませんから。
それにしても、お月様が一番美しい中秋に、美しいお寺の庭で、美しいCozy-Ashさんの音楽や言葉が聴けるなんて、最高の企画です。
オープニングは、「この雰囲気に合った曲を」ということで、和の曲を。
まるで尺八のような音色に、亡くなった父を思い出しました。
私が20代の時に肺癌で亡くなった父は、禅宗のお寺の住職で、尺八を吹くのが趣味だったので、私は尺八の音色でわらべ歌や童謡を覚えました。
庭から心地良い風が吹く中、Cozyさんのクラリネットの音色に包まれて、いきなり幸せ度上昇です。
Cozyさんの音楽は、どんな場所の雰囲気にも自然と溶け込むのですが、中でもお寺での演奏は本当によく調和していました。
Cozyさんは「音を心に取りこんでください」とおっしゃり、心にすうっと染み込んでくる音楽を奏で続けてくださいました。
2、3曲目はお月様にちなんで『ムーンナイトセレナーデ』と『ムーンリバー』を。
喉が渇いている時に美味しいワインをいただいて体が喜ぶように、多忙で疲れ気味の心に、きゅうっと染み込む2曲でした。
このように美しい音楽と言葉で人々に幸せを届けられるCozyさんにも、クラリネットを吹けない時期があったそうです。
そういう時は、自分に正直に生きていない、無理をしている状態だったということを振り返っていました。
今、川岸にお散歩に行くと、青空、小鳥、風……私には色々なものが与えられているということを感じ、私らしく生きようと改めて思うそうです。
『オールのない舟』を聴いていると、周りの景色を眺める余裕もなく必死でオールを漕いでいた時期を過ぎて、流れに身を委ねて心のままに演奏をしているCozyさんの中にも、きれいな川が流れているように感じました。
次に演奏された『少年時代』は歌い出しが今の季節にぴったりですね。
お月様もうっとり聴き入ったことでしょう。
『ソレアード~悲しみの向こう岸に~』を聴いている時、庭の枯山水の石や砂や植物までが、うっとりしているように見えました。
Cozyさんの音楽は、聴く人々が思い思いの姿勢で、思い思いの楽しみ方ができるところも魅力です。
人の声も物音も気にならず、Natural musicの世界に浸ることができました。
今回の演奏で特に感動的だったのが、新曲『エナジー』でした。
ピアノ伴奏もご自身がなさった、一人二役の演奏だそうです。
「音の力で、苦しい思いをしている知り合いやここにいない方のために、自分を通してエネルギーを送ってください」と言われ、たくさんの方々の顔を思い浮かべました。
あなたのところにもエネルギーが届いたでしょうか?
私はこの曲を聴いている時に、自分が森林の木漏れ日の中で、虫の羽音、鳥の羽ばたき、草木の触れる音を聴いている様子がありありと思い浮かびました。
自然界には人間の耳では聞き取れない、様々な周波の音があふれているそうです。
Cozyさんはそういう音まで再現できてしまうのだと思います。
古来から私たちの祖先も聴いてきたであろう自然界の音のエネルギーを、たっぷり体に注ぎ込みました。
実は私は10日後に入院して、子宮を摘出する手術を受けることになっています。
ですから、「今までありがとうございました。おかげで素敵な娘を授かることができました」という想いを込めて、このエネルギーを子宮にも注ぎました。
お世話になった子宮に、最後に美しい音楽を聴いてもらうことができてよかったです。
それにしても、心癒され、体に活力が湧いてくるのに、涙が溢れるのはなぜでしょう。
この曲に出会えて幸せです。
アンコール曲は『桜の咲くころ』。
春の曲だと思いきや、この季節には『秋』をつけて『秋桜の咲くころ』として演奏するのだそうです。
そういう柔軟なところが本当に好きです。
一緒に行った夫と、「明るい情熱的な曲も素敵だけれど、今日のような夜にしっとりした曲ばかりというのが良かったね」と話しながらお寺を出ました。
最後になりましたが、八女茶&お月見シフォンセットもとっても美味で、おかげで良いお月見の夜となりました。
Cozyさん、渡邉さん、八女はぴ運営員会の皆さん、参加者の皆さん、本当にありがとうございました。