八女市上陽町出身のクラリネティスト、Cozy-AshさんのバレンタインコンサートVol.3に参加しました。
八女で一番好きな町屋カフェMITOTEさんが会場で、飲み物と美味しいパウンドケーキをいただきながらの鑑賞でした。
MITOTEの建物はとても落ち着いた、癒される空間で、この夜は庭のキャンドルの灯りも美しかったです。
今回のテーマは『バレンタイン』ということで、ボルドー色のスーツの胸に薔薇の花を飾り、いつもにもましてダンディーなCozyさん。
心なしかクラリネットの音色も、艶っぽい感じでした。
1曲目は『好きにならずにいられない』。
観客一人一人に丁寧にエネルギーを吹き込むかのような演奏を聴いていると、高名なお坊様に頭を撫でられているような、ありがた~い気持ちになります。
バレンタインにちなんで、ラブソング中心の構成にしたということで、2曲目は『未来予想図Ⅱ』。
決算期で数字がくるくる回っていた頭の中に、じ~んと染み込んでくる演奏で、この曲ってこんなに素敵なメロディーだったんだなあと改めて思いました。
曲の美しさを引き立たせる、Cozyマジックです。
バレンタインといえばチョコ(フランスではお互いにチョコやワインなど、相手が好きなものを贈り合うそうです)、チョコといえばコーヒー(MITOTEのコーヒーは最高です)、ということで、3曲目は『コーヒールンバ』。
Cozyさんのコンサートはいつも、自由に体を動かせる楽しいもので、この日は和服の女性も前に出て踊っていらっしゃいました。
次は恒例のクラリネット体験。
今回は6歳の可愛い男の子が大きすぎるクラリネットを持って、とても元気な音を出し、場を盛り上げてくれました。
Cozyさんの『クラリネットをこわしちゃった』の演奏に合わせて少年もクラリネットを吹き、会場もかけ声をかけて、楽しい気持ちで休憩に入りました。
「楽器は楽しくなる器。私たち自身も楽しい器でありたいものです」というお言葉が心に残りました。
後半1曲目は大好きな映画『ニューシネマパラダイス』の、これまた大好きな挿入曲『愛のテーマ』。
大好きだった人に再会したような、優しい、懐かしい、温かい、切ない……様々な感情がこみ上げてきて思わず涙してしまう、感動的な演奏でした。
大好きな場所、大好きな演奏家、大好きな楽器、大好きな曲と大好きづくしの時間でした。
Cozyさんもこの曲がお好きとのこと、好きな曲が同じで嬉しいな。
次は、Cozyさんのラジオ番組『Cozy-AshのNatural Musicの和』でも取り上げられたテーマ、『好きな花 』のお話の後、『The Rose』の演奏を。
Cozyさんの好きなお花はりんどうで、お茶摘み休み(というものが上陽町にはあるそうです)や、山や、おばあ様との思い出と一緒に、心の中に咲いているようです。
私も大好きな白い百合の花と、その花が咲いていた実家のお寺、お寺があった丘を駆け回っていた小学生時代を思い出しながら聴いていたら、また涙がこぼれました。
そして『オールのない船』。
Cpzyさんにもがむしゃらにオールを漕いでいた日々があったそうです。
けれどもある日オールを漕ぐ手を止めたら、空や光などの美しい風景に気がつき、「もう私は満たされているんだ」と思ったのだとか。
「私たちは川の流れに身を任せるように、心のコンパスに従って、より豊かになる方向へ向かっていきたいものです。自然体で、自分らしく生きていくことが大切なのではないでしょうか」というお話に、思わずうんうんと肯いてしまいました。
『情熱大陸』はみんなが輪になって回り、時には逆回りになって、楽しく体を動かしました。
『翼をください』もみんなで一体になって歌いました。
卒業シーズンにぴったりの曲ですね。
『桜の咲くころ』は、闘病をしていたクラリネットの先輩と、「治ったらこの曲を一緒に吹きましょう」と言っていたのに、その先輩は亡くなってしまったそうです。
でも、今、心の中で一緒に演奏しているということで、お二人の美しいデュエット、しっかり聴かせていただきました。
アンコール曲は『WHAT A BEAUTIFUL DAY』。
ハートの風船、花々、投げキッス……これらがこんなに似合う40代男性もそういないのではないでしょうか^^
クラリネットの音色とCozyさんのお言葉が、体も、頭も、心も、柔らかくほぐしてくださり、感動の涙を何度もこぼしたことで私の中の全部がすっきりしました。
Cozyさんのコンサートに参加するたびに、寿命が延びている気がします。
今、新しいCDの制作にも着手されているとのことで、『大地の鼓動』の発売が待ち遠しいです。
Cozyさん、マネージャーの渡邉さん、MITOTEさん、主催のやめはぴ運営委員会さん、参加者の皆さん、今回もありがとうございました!
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