6月1日に学校始まるけど、もし、子どもが学校に行かないって言い出したら | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

こんにちは!

 

佐伯です。

 

 

 

明日から学校が再開されるところが多いみたいですね。

 

きっと、親も、子どもも、戸惑ったり、不安に思ったりしている人が多いのかなー、と思います。

 

 

 

毎年、長期休み明けに子どもの自殺も増えることから、

 

「今年は、6月1日に自殺が増えるんじゃないか」

 

って言う人もいます。

 

 

 

僕は少なくとも、不登校は増えそうだなぁ、って思っています。

 

今日は、

 

「子どもが不登校になった時にどうしたらいいのか」

 

っていう話しようと思います。

 

 

 

まず、僕らが押さえておかないといけないのは、

 

「学校は、子どもにとっても、親にとっても、人生の全てではない」

 

っていうことです。

 

 

 

「何を当たり前のことを」

 

って思うかもしれませんが、もし、

 

「学校は、子どもにとっても、親にとっても、人生の全てではない」

 

っていうことが腑に落ちているなら、子どもが不登校になっても、きっと動揺しないでしょうし、子どものことを変わらずに認められるでしょうから、素晴らしいことだと思います。

 

 

 

でも、親自身が子どもの頃に何の疑問もなく学校に行っていると、心のどこかで、

 

「学校は行くことが当たり前だ」

 

「学校に行かないなんてあり得ない」

 

って思っているかもしれません。

 

 

 

その状態で、子どもが学校に行かない選択をした場合、親の心は露頭に迷います。

 

理由は簡単で、

 

「学校に行かない生き方のことを想定していなかったから」

 

です。

 

 

 

親自身が、

 

「学校に行くことが当たり前だ」

 

って思っているとしたら、

 

「学校に行かなくなったら、何をしようかな」

 

なんて考えないじゃないですか。

 

 

 

起こりようもないことは考えませんよね。

 

でも、子どもが学校に行かなくなると、親が何も想定していなかったら、

 

「え?え?ど、どうしよう!?」

 

ってパニックになることがあります。

 

 

 

パニックになれば、どうしていいか分からなくなり、

 

「不登校だ!まずい!」

 

って思うようになり、とりあえず、子どもを何とかして学校に行かせようとします。

 

 

 

子どもが学校に行かなくなる理由は様々あると思いますが、理由は大きく分けると2つあります。

 

1つ目は、

 

「行く理由が見当たらない」

 

です。

 

 

 

「なんで勉強をするの?遊んでる方が楽しいじゃん」

 

「自分が将来、どんなことするか分からないのに、意味のない勉強をしたくない」

 

みたいな時に、行く理由が見当たらなくて、学校に行くのが苦痛になるパターンです。

 

 

 

もう1つの理由は、

 

「学校に行かない理由がある」

 

です。

 

 

 

「学校でいじめられている」

 

「学校の先生が怖い」

 

「学校の勉強や、宿題をしたくない」

 

などです。

 

 

 

詳細なことは、子ども自身も話してくれるか分かりません。

 

どんな理由にせよ、子どもが学校に行かなくなるのは、

 

「行く理由がない」

 

「行かない理由がある」

 

のどっちかです。

 

 

 

どちらにせよ、子どもは学校に対して苦痛を感じているので、

 

「子どもを何とか学校に行かせようとする」

 

っていうのは、

 

「子どもを親の手で地獄に突き落とそうとしていること」

 

と同じです。

 

 

 

子どもが苦痛や、地獄を感じているところに、

 

「行きなさい!」

 

っていうわけですからね。

 

 

 

でも、そんなことしたくないじゃないですか。

 

子どもに苦痛なんて味わわせたくないでしょう??

 

 

 

 

 

 

 

じゃあ、僕らはどうしたらいいのか?っていうと、3つあります。

 

1つ目は、

 

「6月1日以降、子どもが学校に行かなくなる可能性があることを覚悟しておく」

 

です。

 

 

 

さっきも書いたように、不登校でパニックになる場合の多くは、

 

「え!まさか、学校に行かなくなるなんて!」

 

と、青天の霹靂のパターンです。

 

 

 

裏を返せば、

 

「この子も、学校に行かなくなる可能性はあるだろうなぁ」

 

っていう想定をしておけば、パニックにならずに、子どもの話を冷静に聴くことができると思います。

 

 

 

2つ目は、

 

「学校に行かなくても、ちゃんと大人になって社会で活躍している人んお事例を知っておく」

 

です。

 

 

 

子育てをしている間は、信じられないかもしれませんが、子どもが学校に行けなかったからといって、大人になってどうしようもない人間になっているとは限りません。

 

幸いなことに、今の時代は、Googleで検索すれば様々な情報を簡単にゲットできます。

 

Youtubeで本人が語っている情報もたくさんあります。

 

 

 

そういう情報や、身近な事例を探してみて、

 

「不登校でも元気に楽しく生活や仕事をしている人」

 

を見つけて、話を聴いてみます。

 

 

 

これは不登校に限らずですが、

 

「不登校がキッカケで上手く行かなくなった事例」

 

はあんまり見る必要はありません。

 

 

 

「不登校になっても、いい感じに生きるにはどうしたらいいか」

 

を知りたいし、学びたいので、まずは上手く行っている人から話を聴きましょう。

 

 

 

何事もまずは、

 

「上手くやっている人から話を聴く」

 

っていうのは鉄則ですよね。

 

 

 

 

 

3つ目は、

 

「家庭で、子どもが不登校になっても受け容れられる態勢を整えておく」

 

です。

 

 

 

これは2つの側面で考えられます。

 

・『安全基地』

 

・子どもの教育

 

です。

 

 

 

『安全基地』っていうのは、僕が独自に言い続けている考え方で、

 

「子どもが家庭で『ありのままの自分』でいられるようにしよう」

 

っていうものです。

 

 

 

学校に行かせようとしたり、勉強をさせようとしたり、きっちりさせようとしたりして、

 

「別の子どもにしようとする」

 

んじゃなくて、

 

「子どもを変えようとするのをやめる」

 

っていうことです。

 

 

 

子どもの人生のことは、子どもに任せちゃう。

 

これは僕が『遊びの解放』や、『自律学習』って言っているものですね。

 

 

 

脅すわけではないのですが、不登校で最も避けたい結果は

 

「自殺」

 

かなと思います。

 

 

 

学校に行かなくなっても、生きてさえいてくれれば、人生は何とでもなるかもしれないじゃないですか。

 

でも、自ら命を断っちゃえば、そこで人生は終わりで、どうすることもできません。

 

幸せになることも、不幸になることもできません。

 

 

 

だから、僕は、親が最低限守りたいのは、

 

「子どもを学校に行かせること」

 

ではなくて、

 

「子どもが生きていてくれること(生きようと思ってくれること)」

 

だと思うんですね。

 

 

 

だからこそ、家庭を子どもにとっての『安全基地』にして、

 

「学校に行こうとも何だろうが、我が子であることは変わりはない」

 

っていうことに気付きながら、関わりたいんです。

 

 

 

冷静に考えてみたら分かると思いますが、学校に行く前と、行かなくなった後とで、別の子と入れ替わったりしないでしょう??

 

学校に行く・行かない関係無く、同じ我が子ですよね。

 

僕らは、学校じゃなくて、子どもを見たいんです。

 

 

 

 

 

『子どもの教育』

 

に関してですけど、僕は、

 

「学校の画一的な授業では、1人1人の子どもの個性に対応するのは無理」

 

だと思っています。

 

 

 

ある子は数学が好きで、ある子はゲームが好きで、また別の子どもは音楽やダンスが好き。

 

そんな子どもたちを一ヶ所に集めて、

 

「さぁ!国語の勉強をするぞ!」

 

ってできるわけなじゃないですか。

 

 

 

できるわけないけど、学校のシステム的にやるしかないから、

 

「勉強を強制する」

 

っていうことをやらざるを得ない。

 

 

 

勉強を強制すると、子どもは十中八九、

 

子どもは勉強を嫌いになる。

 

 

 

つまり、子どもの個性を無視して、大人の都合で子どもに勉強をさせることは、

 

「子どもを勉強嫌いにしていく」

 

んです。

 

 

 

子どもが勉強嫌いになれば、ますます勉強をさせられなくなります。

 

子どもも知恵をつけて、いかにして勉強をしないかを考えます。

 

 

 

コロナ休校期間中に、学校から大量の宿題が出されることが何よりの証拠ですよね。

 

「子どもは、ほっとくと勉強をしない」

 

って学校でも分かっているから、大量の宿題を出すわけでしょう??

 

 

 

でも、そんなことしたって、子どもは勉強しないし、せっかくの休校期間中で自由だったのに、親から

 

「宿題をしろ!」

 

って圧力をかけられて、子どもは勉強嫌いになるし、親も、子どもも、休校期間中にめちゃくちゃストレスが溜まるし、何よりも、

 

「親子の関係がこじれる」

 

んです。

 

 

 

だから、画一的な授業や、勉強をさせようとしたって、そもそも無理だったんです。

 

僕らが子どもの頃や、僕らの親の世代は、

 

「それが当たり前だった」

 

から、それでもできていたんです。

 

 

 

でも、今はネットが発達して、当たり前じゃないことが分かってきたから、学校のシステムに我慢できなくなってきた。

 

 

 

じゃあ、どうしたらいいのか?っていうと、

 

「子どもごとに個別に合わせた教育」

 

をする必要があります。

 

 

 

実際問題、今の学校の教育は、集団授業が前提で成り立っているから、子どもごとに合わせた教育は難しいでしょう。

 

なので、今のところ、家庭で対応するしかありません。

 

 

 

親は何をすればいいのかと言えば、

 

・『遊びの解放』

 

・子どもの関心に関心を持つ

 

・子どもの関心の最大化

 

です。

 

 

 

『遊びの解放』は、

 

「親が、子どもの遊びにかけている遊びの制限の一切を取り払う」

 

っていう関わり方です。

 

 

 

『遊びの解放』

 

をすると、子どもは自由になり、好奇心に従って、色んなことに興味を持ち始めます。

 

 

 

親が何かをさせようとしなくてもいいです。

 

「こんなのあるよ」

 

くらいは教えてあげてもいいかもしれませんが、基本的には、ほっといたらいいです。

 

子どもが勝手に、おもしろそうなものを見つけてきます。

 

 

 

そしたら、親は、子どもが関心を持っているものに関心を持つようにする。

 

子どもがゲームにハマっているなら、ゲームについて教えてもらう。

 

子どもが粘土やスライムにハマっているなら、粘土やスライムを一緒に作ってみる。

 

子どもが漫画や映画にハマっているなら、親の方でも調べてみて、情報を伝えてあげる。

 

 

 

その辺の細かい関わり方は、子ども事に違うので、個別に考えていく必要があります。

 

子どもが何に関心を持っているか分かったら、親が子どもの関心事を伸ばせる環境作りをします。

 

 

 

例えば、この間は、『親のためのコミュニケーション講座 BASE』に参加してくれている子どもたちとマイクラ(Java版)を一緒にやりました。

 

子どもたち同士でマイクラをするには、サーバーを立てて、マルチプレイできる環境を整えてあげる必要があります。

 

LINE通話も開いて、コミュニケーションも取れるようにしておく。

 

 

 

そしたら、子どもたちは初対面の子とも同士であっても、コミュニケーションを取り合い、仲良くなり、一緒にマイクラで遊べる。

 

マイクラは、共同作業だし、想像力や、作業の忍耐力、冒険の勇気など、色々な能力を鍛えられます。

 

認知能力も、非認知能力も、色々と刺激できてオススメです。

 

 

 

これは一例に過ぎませんが、子どもが関心を持っているものを見つけたら、子どものペースを崩さない程度に介入して、子どもの関心事をより伸ばしていきます。

 

もっと楽しんでもらうわけですね。

 

 

 

そうやって、親が関わっていくと、親も、子どもも知らなかった才能が、ぴょこっと出てきたりします。

 

そしたら、さらにグイグイと前進していきますよね。

 

 

 

ここまで読んでくれていれば、もう気付いているでしょうけれど、僕は

 

勉強 = 学校で出される課題や、授業

 

なんて思っていなくて、

 

勉強 = 子どもが関心を持っている事柄をより知るための活動

 

って思っています。

 

 

 

マイクラに関心があるなら、マイクラをとことんやり込めばいい。

 

動画編集をしたいなら、とことん動画編集をしたらいい。

 

スライムを作りたいんなら、とことんスライムを作ったらいい。

 

電車が好きなら、とことん電車に乗ったり、撮ったりしたらいい。

 

スポーツが好きなら、とことんスポーツしたらいい。

 

 

 

それが何に繋がるのかは分かりません。

 

何に繋がるのか分かるのは、

 

「繋がった後」

 

です。

 

 

 

スティーブ・ジョブズの有名なスピーチに

 

「Connecting the dots(点と点を繋げる)」

 

っていうものがありますよね。

 

 

 

あのスピーチも、

 

「点と点が繋がった後だから言えること」

 

です。

 

 

 

だから、今、子どもが関心を持っていることに対して、

 

「それが将来、何になるの?」

 

なんていう質問を投げかけるのは、ナンセンスなんです。

 

 

 

この質問を投げかけて意味があるのは、親が神と同様に、全知全能で、完璧に未来を見通せる時だけです。

 

不安になるのも理解はできますが、僕らには未来なんて分かりませんからね。

 

 

 

それに、

 

「それが将来、何になるの?」

 

っていう質問は、学校の勉強にも投げかけてもいいはずじゃない?

 

でも、投げかける人は少ない。

 

 

 

学校の勉強だって、子どもがハマっているゲームだって、子どもが関心を持ってやっていることは何でも、

 

「その後、何に繋がるのかは、誰にも分からない」

 

のです。

 

 

 

でも、間違いなく言えるのは、

 

「何に繋がるのかは分からないけど、何かには繋がる」

 

っていうこと。

 

 

 

「点と点が何に繋がるのか」

 

んじゃなくて、

 

「点と点を後から繋げる」

 

っていうことです。

 

 

 

そういう意味では、子どもの教育を将来を見据えてやるなんて、不可能じゃないかな、って思います。

 

子どもの教育の手掛かりは、

 

「子どもが関心を持っている事柄」

 

と、

 

「親が持っている特技や、得意な事柄」

 

だと思います。

 

 

 

そこに、学校の教育が乗っかってきたら、素晴らしいんですけど、現代の学校教育は、さっきも書いたように、

 

「全員で同じものを学ぶ」

 

っていうことなので、子どもの関心や、親の得意な事柄とはかけ離れたことをやっているので、子どもの成長には寄与しにくいかな、と思います。

 

 

 

 

 

まとめると、

 

 

・6月1日から学校始まるけど、不登校も増えるかも

 

・我が子が不登校になるかもしれない時に、親にできることは3つある

 

・1つ目は、不登校になる覚悟をしておく(誰にでも可能性はあるからね)

 

・2つ目は、不登校になっても社会で活躍したり、幸せに生きている人がいることを知っておく(調べておく)

 

・3つ目は、不登校になった場合、家庭で子どもを受け入れられる態勢を整えておく

 

・家庭での受け入れ態勢は、『安全基地』と、『子どもの教育』の2つの観点で考える

 

・安全基地は、子どもがありのままの自分でいられる環境のこと

 

・子どもの教育は、子どもの関心事に注目し、それを最大化するように関わる

 

・学校の教育は、画一的な教育なので、子どもの個性や関心を覆い隠してしまって、見えなくしてしまう

 

 

です。

 

 

 

まとめですら長い(笑)

 

ここまで読んでくれた方に、僕から送ることができる言葉は

 

「子どもが学校に行かなくても大丈夫だよ!」

 

です。

 

 

 

むしろ、学校に行かないくらいでちょうどいいのでは、と思ったりもします(笑)

 

 

 

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