雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

庭撮りには難物、さそりのカラフルエリアに挑戦

2020年06月25日 | 天体写真(星雲・星団)
( 運よく部分日食が撮れた事からブログ掲載が遅れてしまいました )

先月(5月)は新月期が終わろうとしていた29日の夜にやっと晴れてくれました。
そこで第一部は 長焦点のVC200L鏡筒で上弦前の月を静止画・動画撮影。
第二部として 南天のさそり座が南中してくる0時前に(改)ヨンニッパレンズ
に載せ替えてさそり座北部のカラフルエリアに挑戦しました。

これまでに夜中に撮影鏡筒をそっくり載せ替えるという事はやったことがありません。

今回 載せ替えた鏡筒(含むガイド鏡)です ↓
左がVC200L反射鏡筒、右がcanonNFD400mmF2.8の前面保護レンズを取り外した(改)ヨンニッパです
ヨンニッパレンズはR200SS用の鏡筒バンドを介して、アリミゾ方式で赤道儀に搭載します

夜中に重い機材を載せ替えるのはリスクがあり、貴重な撮影時間も失うことから避けてきたのですが、
今回は前半が月の撮影だった事から、共用のガイド鏡を明るいうちにヨンニッパレンズに移し替えておく事で
夜間の作業時間を短縮できました。

今回は南天の撮影で邪魔になる電柱をさけるため設置場所を道路側にずらしました。
そのおかげで撮影対象の南中時刻に合わせて撮影スタートできました。

撮影を始めてから1時間ほど経った南天の空の様子です。 ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
右下は南天撮影時用に追加したポールと灯火遮蔽パネル (30秒露光 固定撮影7枚コンポジット)

大都会ではないため、庭撮りでも1時を過ぎればそれなりに暗くなります。
それでも南の方角は市街地や高速I/Cで明るい ・・ とボヤクのは贅沢でしょうか?

画像処理はいろいろやってみたのですが、遠征で撮られた画像には遠く及ばず。
庭撮りであることをわきまえて
派手にし過ぎて破綻しない様 ほどほどのところでやめておきました。

へびつかい座ρ(ロウ)星雲 複合体  (へびつかい座・さそり座)  
ほぼノートリミング ( 元画像の30%に縮小 )
( 上方向が北 になります )
撮影DATA : 2020/ 5/ 29 23:47’~  Vixen canon 改・ヨンニッパ(手製絞りF4.0相当)
露出 分 × 11枚 + 分 × 20枚 ISO 3200 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット2 ステライメージ7 
油絵ではなく水彩画ということで ・・

もっと撮影枚数を増やす事もできたのですが、
さそりが西に傾いたので 欲張って別の南天の対象も撮る事にしました。

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我が家の「かたてま野菜」のうちキューリは採れていますが、
ナス4本のうち2本がダメみたい。
それとここにきてやっと元気の出てきた里芋の葉に・・
気品のある芋虫だったので、そっとつまんで引っ越してもらいました

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (やまねももんが)
2020-06-25 17:22:09
ご無沙汰しています。
もう3ヶ月も撮影に出かけていないので、画像処理などすっかり忘れてしまいました(涙)。
2枚目の画像を拝見すると、さそりのしっぽ付近は、みずがき湖よりも空の状態が良いような気がします。
ご自宅でこの空とは、ちょっと羨ましい気がしました。

写真の入選、おめでとうございます。
コメントが遅くなってすみません。
Unknown (テナー)
2020-06-25 18:49:43
こんにちは
にわ撮りとは思えないアンタレス付近に仕上がりましたね。
都市部近郊のにわ撮りと比べれば雲泥の環境の良さ。
アンタレスも最少限度の飽和に抑えて周辺のカラフルさを引き出しているのはベテランさんの技なんでしょう。
滅多に晴れないのが悩みです (雲上(くもがみ))
2020-06-25 20:30:04
やまねももんがさん こんばんは。
3ヶ月撮影に出ていないというのはコロナ自粛が原因なんでしょうね。
おりおんショットは周辺減光は処理しているのですが、カブリは処理しないようにしています。(実際の空の状態記録も兼ねているため)
さそりの尻尾はI/Cの照明でかなり明るいはずなのですが、
うらやましがられるという事はみずがき湖も光害の影響はさけられないという事ですね。
入選祝いのコメントありがとうございます。
今年は大人の処理で・・ (雲上(くもがみ))
2020-06-25 20:35:56
テナーさんこんばんは。
この領域は毎年挑戦しているのですが、撮るたびに空の明るさを痛感しています。
昨年までは如何にカラフルに仕上げるかで処理していたのですが、今年は無理せずに・・
庭撮りとはいえ都市部の方にはうらやましがられるかなと思いながら記事を書きました。

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