雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

まばゆい光に照らされて IC59 & IC63(カシオペア座)

2020年11月22日 | 天体写真(星雲・星団)
前回記事掲載のウィザード星雲(ケフェウス座)の撮影を終えたのは
夏場ならまだ薄明が終わらない20時半頃でした。

次の撮影対象にはカシオペア座のW字の中心 γ星(ツィー)に照らされて
ほのかに光るIC59IC63をあらかじめ選定していました。

IC59 & IC63  (カシオペア座)  
γ Cas(ツィー):距離 550光年 視等級 2.4等級(1.6~3.0変光)
IC59 :  視直径 10’×5’ 散光星雲・反射星雲  
IC63 :  視直径 10’×3’ 散光星雲・反射星雲  
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( IC59は上方、IC63は左上の星雲   ほぼノートリミング 上方向が 北 になります )
撮影DATA : 2020/11/ 12 20:48’~ Vixen VC200L+レデューサーHD(合成f=1,386mm)
露出 10分 × 16枚 + 分 × 枚 + 分 × 枚 ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット2
露光時間が3段階になっていますが、まだ空が明るい事から最初5分露光だったものを、
途中からいつもの10分露光に切り替えたためです。
( 2分露光は星の色が飽和しないよう加えている短時間露光です )

この星雲を撮った過去の画像を見てみると・・

まずは昨年撮った画像です。 ↓
今回と同じフルサイズカメラで、鏡筒は短焦点のR200SSのためより広い範囲が写っています。
露光時間だけ見ると今回より少ないのですが、
ISO感度・鏡筒の明るさを換算すると露光量はやや多くなります。

5年前に撮った画像です。 ↓
こちらもR200SS鏡筒で撮影しているのですが、
カメラが受光部の小さいAPS-Cサイズのデジカメのため 拡大されて写っています。
総露光時間は95分ですがISO感度は今回の1/8、鏡筒の明るさを考慮しても
総露光量は今回の約1/5にしかなりません。
その割には・・ と思うのですが、
撮影開始時刻が1時半ころで、もっとも灯火の暗くなる時間帯だった事が影響してると思います。
ちなみに昨年の撮影開始時刻は22時40分ころ、
今年はなんと20時48分という早い時間からの撮影でした。

これでもう撮らなくていい「一期一会」の画像を得るには、露光時間だけでなく
0時過ぎに高度が高くなる(南中前後)時期に撮る必要があります。

この星雲を撮影中の空です。 ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
21時ころの撮影風景 三脚固定で30秒露光 6枚コンポジット

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昨夜のSCW雲予報は夜半過ぎに雲が薄くなる時間帯があるというもので、
心の準備だけはしておきました。
その後予報が良いほうに変わったため23時ころになってから裏口に機材を設営。
結局 朝まで撮影することができました。
昨年の11月はまったく撮影できなかったのですが今年はすでに4夜。

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