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世界の朝食を食べさせてくれるお店 ポルトガルの朝ごはん [グルメ]

ポルトガルといえば、カステラ、宣教師フランシスコ・ザビエル、種子島(キリスト教や鉄砲ですね)など、歴史の教科書に必ず出てくる日本にもお馴染みの国。日本との関わりが深いのだけれど、でも芸術の国々の絢爛豪華なヨーロッパの国々と比較すると、どこかこう地味で素朴というイメージではないだろうか。


自分はポルトガルには行ったことあります。


ベルギーに長期滞在しているとき、ポルトガルに出張しました。


ポルトガルのどこかは覚えていないのだけれど、販社(販売会社)があるところだから、たぶん首都のリスボンだったのだと思います。ベルギーの職務は交代制なので、自分が滞在するときに、前任者から引き継ぎをする訳ですが、その中の一環として出張で各国の販社で仕事をする、というミッションがあったのです。


その前任者の先輩は、ちょうどポルトガルで技術トラブルの問題が発生したので(我々は技術者として派遣されています。)ちょうどいい機会だから、引き継ぎの中でポルトガルに行こうということになりました。


記憶が曖昧なのだけれど(なにせ25年前ですので・・・)、そのとき日本から来た出張者か、他の国のラボにいた人だったか覚えていないのだけれど、若い人が同伴していました。


結局、先輩とその若い人、そして私の3人でポルトガルに出張したのです。


いい加減な性格のせいか、ポルトガル滞在中の仕事をしている場面はまったく覚えていないのだけれど(笑)、その後仕事から解放された後の自由時間に、3人でポルトガル・リスボンの街を散策したこと、そして3人で地元のレストランに入って、地元の夕食ディナーを取ったことははっきり覚えています。散策した夕暮れ時の街の風景なんか、いまでも完璧に脳裏に焼き付いているし、そこのレストランはスペイン料理系のような記憶があって、夕食では、パエリアとか魚料理を堪能したと思いました。


あと、もうひとつの記憶は、そのときは先輩と2人だけだったのだが、なんか洞窟を掘ったような場所の中に立ち飲みの酒屋があって、まるでイギリスのパブみたいな感じで、地元の人もたくさん立って飲んでいる中で、小さなグラスで、「これがポルトガルで有名なお酒だよ。」と言われて先輩と乾杯したことを覚えています。


それがなんの酒だったのか覚えていない。たぶんポルトガルの中でもっとも有名なポートワインだったのかもしれません。そのときはお昼どきで、若い人はいなくて、自分と先輩だけだったので、ひょっとしたら仕事中だったかも?(笑)


ベルギー滞在は自分にとってはじめての海外生活だったから、とにかくなにもかもが新鮮で、仕事の引継ぎでは先輩に怒られたことも多々あり、いい想い出。


あれからすでに25年経過してしまった訳だが、その先輩はいまはどのような人生を歩まれているのだろうか?年齢的には、自分との差を考えるともう定年のはずだが。。。(笑)


だからポルトガルというと自分にとってそういう甘酸っぱい想い出がたくさんある。


ポルトガルという国は、クラシックではそんなに有名な国ではないので、自分の後年の旅行範囲の中には入ってこずどうしてもご無沙汰という感じになってしまう。


ポルトガルの地理的な感覚はここ。


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ヨーロッパで最も西に位置する、ユーラシア大陸のさいはての国。15世紀から17世紀にかけて、ヨーロッパからアフリカ、アジア、アメリカへ大規模な航海が行われたが、その中心がポルトガルであった。1543年にポルトガル船が種子島に漂着して以降、キリスト教や鉄砲をはじめ、ポルトガルのモノや文化が日本に伝来し、定着した。いま我々が普通に使っている単語なんかもじつはポルトガル語が由来であったりすることも多い。日本にとってポルトガルは、470年以上も交流が続く、遠くて身近な国なのだ。



ポルトガル共和国


首都:リスボン
最大の都市:リスボン(約50万人)
人口:約1027万人
面積:約9.2万平方キロメートル(日本の約4分の1)
民族:ポルトガル人(先住イベリア人、ケルト人、ゲルマン系などの混血)
公用語:ポルトガル語
通貨:ユーロ
政体:共和制、EU(欧州連合)加盟
宗教:ほとんどがカトリック教徒


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国旗があらわすもの


緑色は誠実と希望を、赤い色は新世界を発見するために冒険航海に出た勇気を表しており(諸説あり)、紋章には優れた航海技術を象徴する天球儀と他民族から奪い返した7つの城、王家を表す盾が描かれている。


協力)ポルトガル政府観光局、安森智子(写真)



こちらがポルトガルの首都リスボンの街並み。


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自分の記憶にある街の景観とはすこし違うけれど、まあこんな感じのところです。
リスボンは、坂の多い起伏に富んだ地形から、「7つの丘の街」と呼ばれている。

リスボン最大の魅力は、そのレトロな街並みが醸し出す、落ち着いた素朴な雰囲気。


石畳の敷かれた道をトラムやケーブルカーにゴトゴト揺られたり、カフェで読書にふけったり、昼間からバルでお酒を飲んだり・・・など、ゆっくりの旅にぴったり。


先輩と若い人と自分の3人で散策した時も、1番脳裏に焼き付いているのは、ものすごい坂が多いよな、ということであった。なんか坂道を昇ったり、下ったり、本当に起伏の大きい街、なんか息ゼイゼイで歩いていたような記憶がある。


街並み的にちょっと他国のヨーロッパの派手な建築美とは一線を画すような素朴な景観なのだ。


街の至るところでアズレージョと呼ばれる装飾タイルで飾られた美しい建物を見ることができる。


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プロサッカー選手のクリスチアーノ・ロナウドの故郷としても知られる、マデイラ島もポルトガル領だ。「大西洋の真珠」と呼ばれるこの島の先はもう、アフリカ大陸なのだ。


ポルトガルではどこのカフェでもショーケースにはお菓子やパンがぎっしり。
お菓子はパステル・デ・ナタ(エッグタルト)やケイジャーダ(チーズタルト)などが定番。
味も見た目も素朴なパンはポルトガルの食卓には欠かせない。


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ポルトガルの市場の様子。新鮮な食材を使った美味しい料理がならぶポルトガルの食卓が想像できます。


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こちらはお魚。

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いまネットで調べていたら、自分が先輩と立ち飲みで乾杯したのはこのお酒ではないかな?という情報が出てきました。


ポルトガルおすすめ観光名所:ジンジャーニャの立ち飲み屋。


情報元:TABI CHANNEL  街がかわいい!雑貨がかわいい!ポルトガル旅行で必見の観光名所20選



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なんか店内の雰囲気が記憶にそっくりだ。(どこが洞窟を掘ったところなんだ!(笑))


リスボン地方特産のさくらんぼ酒、ジンジャーニャ。
ロシオ広場周辺にあるジンジャーニャを専門に扱う老舗立ち飲み屋。

このお店、道路に面してカウンターだけしかない潔い仕様なのだ。


注文すると、このプラカップについでもらえる。


そう!まさにこんな感じのカップだった!


自分の記憶の中には小さなおちょこ版グラスという記憶があったのだけれど、まさにこんな感じだったのだ。


この店内の雰囲気といい、この小さなカップで、もうピンと来ました。
リスボン地方特産のさくらんぼ酒、ジンジャーニャだったんだね。


こんな小さなお店でたくさんの人が集まって、まさに”立ち飲み”しているのだ。

甘くてほろ苦いジンジャーニャだが、とても飲みやすく止まらなくなってしまう。

アルコール度数が20%前後と高いので、お酒に弱い人は気をつけたほうがいいらしい。


確かに自分の記憶では、小さなグラスなのに、かなりアルコール強いな~という感じの印象でした。


しかし、先輩も決して海外には強い人ではないし、初めて行くポルトガルで、よくこんな店の地理を突き止めて(当時はインターネットもなかった。)、ボクに紹介してくれたものです。これが有名なポルトガルのお酒と言ってボクに紹介してくれたから、ジンジャーニャのことを事前に調べていたんだね。


当時日本から遠く異国のポルトガルで、このプラカップでの乾杯は一生忘れらないです。



このTABI CHANNELのページでも紹介されているように、ポルトガルは街がかわいい!雑貨がかわいい!という感じで、まるでおとぎ話にでてくるような古風なかわいいな街、レトロなケーブルカーや市電、コルクでできた雑貨の数々、素材の味を活かしたポルトガル・・・てな感じであきらかに絢爛豪華なヨーロッパ風情とは一線を画す感じだ。なんかわかいい街というのが女性に人気でそうですね。



では、いつものように、ポルトガルの食事事情についてひととおり説明。


・トースター・ミスタ


ハムとチーズをはさんで焼いた、トーストサンドイッチ。ポルトガルの朝ごはんの定番です。
Mistaはミックスの意味。しぼりたてのオレンジジュースといっしょに食べるのがポルトガル風。


・パン


ポルトガルの食卓に欠かせないのがパン。ふわふわの生地ではなく、ずっしり重いものが好まれます。日本のパンの語源はポルトガルのパォン。種子島に漂着したポルトガル船によって、鉄砲とともに伝わりました。


・フェイジャオン


インゲンマメなどの豆類の総称ですが、豆を煮込んだ料理のこともフェイジャオンと呼びます。
豚肉や牛肉と一緒に煮込んだものは、フェジョアーダと呼び方が変わります。


・マルメラーダ


カリンに似た果物、マルメロを煮詰めてペースト状にし、砂糖を加えた後、型に入れて固めた、羊羹のようなお菓子です。英語のマーマレードの語源は、このマルメラーダに由来しています。


・サラダ


サラダは英語では、salad(サラド)ですが、日本ではサラダと発音するのは、ポルトガル語のsalada(サラダ)からきているようです。salは塩の意味。ポルトガルのサラダはドレッシングを使わず、塩とオリーブオイルでシンプルに味付けします。


・ヴィーニョ・ヴェルデ


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アルコール度数が低めの微発泡ワイン。ヴィーニョはワイン、ヴェルデは緑を意味します。
完熟前のブドウを使って醸造することで生まれる、爽やかな味わいが特徴です。


・ポートワイン


「ポルトガルの宝石」とも呼ばれる、世界三大酒精強化ワイン(ブランデーを添加したワイン)。
独特の甘みと深いコクがあり、食前酒や食後酒として世界中で親しまれています。

下戸の自分も、ポルトガルのお酒といえば、ポートワインというのは知っていました。(笑)


・パン・デ・ロー


ポルトガルの修道院で誕生した伝統菓子。教会へのお供え物や家族親戚の集まり、お祝い事には欠かせません。大航海時代に長崎に伝わったパン・デ・ローは、のちにカステラのルーツになりました。


・フロール・デ・サル


ポルトガル南部のアルガルベ地方にある国立公園内の塩田で、伝統的な製法を守りながら今も手作業で、収穫されている最高級の天然天日塩。フロール・デ・サルは塩の花の意味。



そして、これがポルトガルの朝ごはんのワンプレート。


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メインはハムとチーズをはさんでトーストしたサンドイッチの「トースタミスタ」。
ポルトガルの朝ごはんの定番である。


その後ろの豆料理は「Feijão(フェイジャオン)」。 インゲンマメなどの豆類の総称だが、豆を煮込んだ料理のこともフェイジャオンと呼ぶ。豚肉や牛肉と一緒に煮込んだものはフェジョアーダ (feijoada)と、呼び方が変わる。


その後ろにある赤いのは「Marmelada(マルメラーダ )」。カリンに似た果物、マルメロを煮詰めてペースト状にし、砂糖を加えた後、型に入れて固めた、羊羹のような食品である。


英語のマーマレード (marmalade) の語源はこのマルメラーダに由来している。

セミハードのチーズと一緒に食べるのがポルトガル流。


そして一番奥にあるのがサラダ。この”サラダ”という言葉もポルトガル語が語源だ。


さっそく食す。

サンドイッチ美味しい!!!
溶けたチーズとサクッとしたパンの食感。
確かにパンは日本みたいにふわふわではないね。ちょっと重みがあります。
でも焼き上がりが本当にサクっとしていてじつに爽快です。


本当に美味しいと思うのは、やっぱりハムととろ~りと溶けたチーズですね。
(チーズは糸が引くくらいとろ~りです。)

もう最高のコンビネーション。
このコンビは世界万国どこの国の人でも絶対舌の味覚の感覚、共通だと思う。

このサンドイッチ、かなり美味しいです。


豆料理もふつうに美味しい。(笑)
日本で食す豆の煮込み料理とそんなに変わらない。
煮込みの味付けとかもそんなに日本と変わらない。


その後ろの赤い正方形状のマルメラーダ。チーズと重ね合っていて、いっしょに食べるのがポルトガル風とか。赤いのは爽やかな果物の味がしますね。それがチーズとミックスした感じで美味しいです。


最後のサラダ。


これはかなりインパクト大きかったですよ。


なにが衝撃だったかというと、一口入れた途端、完璧に塩で味付けられているのがわかること。
塩で野菜類のサラダがこんなに美味しく感じるのは、結構ショックです。
塩で味付けられているサラダ、かなり美味しい。
しかも健康的。


そしてオイルみたいなものもかかっていて、たぶんオリーブオイルだろうな・・・と思っていましたがその通りでした。


ポルトガル流サラダは、塩とオリーブオイルだけ。
ドレッシングはいっさい使いません。


これは健康的で、こういう美味しいサラダの食べ方ってあるんだな、と思いました。
健康的な食事には縁がない(笑)自分は、かなり考えを改めさせられました。


今回はサイドメニューも頼んでみました。


パステル・デ・ナタ(エッグ・タルト)


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ポルトガルのおやつと言えばこれが定番らしい。
外側が固く焼き上がっていて、中が卵なのかな?
いわゆるタルト風のおやつであって、かなり美味しかったです。
特に中のとろりとした卵が最高に美味しかった。



そして、パン・デ・ロー。


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いわゆる日本のカステラのルーツであるポルトガル版ですね。
これはもうふつうにカステラでした。(笑)


でも日本のカステラより硬いかな?


日本の高級カステラは、もっと湿り気があって、ふわふわして高級な食感ですが、こちらはもっと硬くてそんなに高級感はありません。


ふつうの庶民のカステラです。


ポルトガルの朝ごはんは、いままで食べてきた世界の朝ごはんの中でも5本の指に入るほど美味しいし、日本人の舌の味覚に合いますね。いままでこれは日本人の舌では理解できないよな?というような朝ごはんもたくさんありました。敢えて言うならば、日本人に合うと思うのは、台湾の朝ごはんが最高に美味しい。そして中国かな。どうしても同じアジア系の朝ごはんが日本人には理解できるし合うと思ってきましたが、このポルトガルの朝ごはんは、日本人にも絶対合います!


ポルトガルには、ちょっと自分の仕事人生の中でセンチメンタルな想い出があるので、尚更そう感じたのかもしれません。








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コメント 2

Shige

こんにちは。
パステル・デ・ナタは職場の近くに美味しいお店があり、時々おやつに食べてます。
渋谷に来られる機会があればお試しください♫
by Shige (2019-10-23 21:07) 

ノンノン

shigeさん、ご無沙汰です。コメントありがとうございます。パステル・デ・ナタをおやつに食べているなんて、結構お洒落ですね。(笑)中に入っている卵がとても美味しいと思いました。渋谷、ぜひ機会があったら行ってみます。
by ノンノン (2019-10-25 15:37) 

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