大学生による南三陸4日間のドキュメンタリー映画 オンラインで初公開【寄稿】

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この記事は「大正大学サービスラーニング 東北復興活動班」より寄稿頂きました。寄稿の依頼は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

震災から8年の南三陸町で過ごす大正大学生の4日間に密着したドキュメンタリー映画「南三陸で会えるわたし」を、オンライン開催となった第8回鴨台祭(大正大学・11月21日22日)で初公開。継続的に町を訪れ、本気で向き合う学生のリアルな姿をご覧ください。

南三陸×大正大学 ドキュメンタリー映画初制作!

皆さんこんにちは! 大正大学・東北復興活動班です。この班は、地域連携・社会貢献を実践する「サービスラーニング」という授業を履修する学生が中心となり、2017年から継続的に運営しています。

私たちは南三陸町でフィールドワークを行い、そこで得た復興の現状や町の魅力などの知見を東京に伝える活動をしています。毎年、夏休みと春休みの長期休暇には、学生が企画・運営を行う3泊4日の南三陸スタディツアーを実施し、体験や学習を通してまちづくりや南三陸町の魅力を学びます。

ツアーでは南三陸町の現状を発信することを目的に冊子を制作し、東京でのイベント開催や冊子配布を通じて南三陸の魅力を伝えています。

今回公開する映画もその成果物の1つ! 2019年2月に実施されたツアー「南三陸町のミクロな『持続可能』を探す旅」での学生の活動を撮影したドキュメンタリー映画です。

映画制作のきっかけは、南三陸を訪れた際に現地の方が「震災や南三陸のことを知ってくれるだけでもありがたいよ」と仰っていたのが忘れられなかったからです。私たちが撮影した映画を多くの人に観てもらうことで、震災から復興への過程、南三陸の先進的なまちづくり、他では食べられないおいしい海産物などを伝えられると思いました。そして、あの震災をあまり知らない若者世代にも、関心を持ってほしいとの願いも込められています。

予告編はこちらのYouTubeチャンネルのリンクからご視聴いただけます。

南三陸で会えるわたし~サービスラーニングツアー~ 映画のポスター

カメラが迫ったのは「南三陸」「復興に取り組む人」「それに本気で向き合う学生」

手探りで始めた映画制作ですが、2時間越えの大作となりました。主演の3人は、当時4年生の石井まどかさん、稲葉百々佳さん、岡野元輝さん。大正大学に入学してから継続的に南三陸町に関わっています。

映画では、この3人の学生の目線から、普段のテレビではなかなか見ることができない南三陸町の「森里海ひと」に迫っています。

本作を撮影したツアーは、南三陸町の誇る地域資源「森」「里」「海」×「食べ物(食)」「職業や職人(職)」「観光(色)」の9つのテーマに分かれて活動しました。石井まどかさんは「海×職」、稲葉百々佳さんは「里×色」、岡野元輝さんは「森×食」のテーマで活動し、体験、調査から冊子制作、プレゼンまでの様子にカメラが迫りました。

また、南三陸町の持続可能な取り組みの代表である、「南三陸BIO」「FSC」「ASC」にも触れています。ツアー自体は3泊4日ですが、ツアー開催までの約3か月間の準備段階から関わっている3人だからこそ分かる後輩の成長ぶりや、新しい自分との出会いがありました。

学生たちの真剣に南三陸町に向き合う姿と、学生たちを本気にさせてくれる南三陸の場が融合されるのがサービスラーニングのツアー。初めて南三陸町を訪れる学生を虜にし、何度も訪れる学生に第二の故郷と感じさせるのは、南三陸町の人の温かさがあるから。そのような町民の方と学生のやり取りも見られます。そこで語られる学生たちの思いに注目してください。

金比羅丸の高橋直哉さんから南三陸産ワカメに関するレクチャーを受ける

第8回鴨台祭にてオンラインで初公開!

映画のURLは第8回鴨台祭2日目、11月22日(日)12:30に公開します。

さらに15:45からゲスト出演! そして南三陸町からは、映画に出演した南三陸農工房・阿部博之さんと南三陸研修センター・浅野拓也さんからいただいたメッセージ動画や撮影裏話もご案内します。映画視聴後も見逃せない内容が盛りだくさんですのでぜひご覧ください! 当日は皆さまのご感想をお待ちしております。

南三陸町と縁が深い大正大学の第8回鴨台祭(オンライン開催)は、当日こちらのリンクからご視聴いただけます。

初めてのオンラインでの試みとなる第8回鴨台祭のポスター

 

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