今日の記事、書こうか書くまいか迷ったのだけど、
私にとっては大事な事なので
やっぱり書くことにしました。

もうすぐ 3 月...
3 月と言えば、桜の時期でして、
私は毎年、20 年以上もこの時期に日本を訪れておりました。

なので、他の季節の日本も見てみたいと思い、
今年は桜の時期を外して日本に行こうと思っていたのです。

だけど、仲良くしていただいているお友達 マヌエルさんが
「日本に桜を見に行こう!」というので、
プランを変更して、 3月に一緒に行くことになったのです!

だけど、

1 人足りない...

"ラルフ" がいない!

実は、今からちょうど 10 年前...
仲良し 3 人組のマヌエル、ラルフ、そして私は
日本旅行を計画していたのです。
だけど、その計画は実現しませんでした。

ラルフ...

私が最初にラルフを見たのは、近所の飲み屋さんで...
かれこれ 20 年くらい前だったかもしれない。
当時、私はマヌエルとはすでにお友達でしたが、
ラルフはと言えば、私が遠くから眺めているだけの存在。

あの頃のラルフはまだ若く、ハッとときめくほどかっこよくて  ハンサムで
私は毎週末、いつも行く飲み屋さんで会う(遠くから見るだけだけど)のを楽しみにしていたのです。

ところが、いつの間にやら...
お互いに喋るようになり、お友達になり、一緒にどこかに行ったり...

私とマヌエルとラルフは  仲良し 3 人組になっていたのです。

それから何年か経ち、今から 10 年前、
「そうだ、みんなで一緒に日本へ行こう!」と♪


そして、事件が...

(事件直前のラルフと私)
01

ある日、私はラルフの家に遊びに行ったのです。
ドアをノックしても 返事なし...

「おかしいな、いるはずなんだけど...」

窓ガラス越しに家の中を覗いてみると、
ラルフがいるじゃあ~りませんか。
でも、ベッドに横たわっているし、どうしたんだ!

何回呼んでも、窓を強くたたいても反応なし!

これはおかしい、普通じゃない!

やってはいけないことと思いながら、
鍵のかかっていない小さな窓から室内に侵入...

ラルフのもとに駆け寄ってみると、
彼は明らかに意識を失っている。寝ているわけではない!
彼の傍には、何らかの薬が入っていたであろうと思われる空き瓶。

いそいで彼のお兄さんに連絡し、救急車を呼び...

結婚して奥さんも子供もいたけど、別居していたラルフ。
ゲイの世界とストレートの世界のはざまで生きていたラルフ。
ほかにも、いろいろな問題を抱え、悩んでいたのです。

ラルフは自殺しようとしたのです。

幸か不幸か、一命はとりとめたものの、
それからしばらく、ラフルは入院生活、そしてスーサイドウォッチ!

スーサイドウォッチというのは、一度自殺しようとした人が再び自殺を試みないよう監視下に置かれること。

病院で、彼の奥さんの私を見る目が異様に冷たい。
私は何も悪いことしてないのに...

でも、奥さんからすれば、
私やマヌエルは、憎い存在だったのだろうか...

そんなこんなで、私たちの日本行きはキャンセル。

しばらくして、彼は退院して、
いつもの生活に戻ったかのように見えました。

そして 数か月後、

ラルフは旅立ちました。

私たちにサヨナラも言わずに...

信仰心の強い彼にとっては、
天国の方が住みやすかったのかもしれません。

そんなラルフの思い出と一緒に、
今年の 3 月、私とマヌエルは 桜を見に日本へ行きます。

そして、今度はラルフと仲の良かったホセホアンとその彼女も一緒...

02

ホセホアンと彼女は今、シカゴに住んでいます。
私とマヌエルはロサンゼルスから、そしてホセホアンたちはシカゴから...
羽田空港で合流する予定です。

ただ、ひとつ心配は、コロナウイルス...
3 月末前になんとか落ち着いてくれるといいんだけど、
どうなるかな。

楽しみだけど、ちょっと心配です。

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