「よーい、どん!」
大きな掛け声とともに、ウサギとカメは一斉にスタートしました。
ぴょんぴょんと軽快に歩を進めるウサギ。
その一方でのたのたと鈍足のカメ。
勝負の行方は誰の目から見ても明らかでした。
しかし、カメは慌てない。
ウサギのヤツ、きっと途中で油断して昼寝するに違いない、そう確信していたからです。
ところがウサギもそこは計算済み。
絶対寝てなるもんかと、スタート直前にユンケル黄帝液プレミアム(第2類医薬品)をしこたま飲みまくり。
もぉーー超ぉーギンギン!
元気になり過ぎてちょっと困ったことになってしまったのですが、まあ何が困ったことになったかについては良いコは考える必要はないので、やや前かがみになりながらもとにかく走り続けました。
これにはカメびっくり!
でもただ黙って指をくわえて見ているわけにはいきません。
そこで最後の手段を使うべく、何やら誰かと連絡を取り始めました。
その直後です。
ウサギの目の前で予想外のアクシデントが発生。
なんと行く手をさえぎるように網タイツを履いたおねーちゃんウサギが現れたのです。
これは絶対にカメの策略、一瞬でそう見破ったものの。
なにしろウサギ、ユンケル黄帝液飲んでとっても元気になっちゃってるもんだから、ギンギンのギンギン!
理性もクソもあったもんじゃない。
血走った眼で「ここを我慢しちゃー、オトコじゃねー!」、そう叫びながらおねーちゃんウサギをかっさらい、すかさず近くの建物の中に飛び込んでしまいました。
おやおや、入口に「満室」のランプが点いたようです♪
その後しばらくしてもたもたと現れたカメ。
妖しいネオンがきらめく建物を尻目に、マイペースで進み。
ついにゴール!!
やった!勝ったぞ・・・と思ったのもつかの間、なんとそこには既にウサギが!
なんで???
実はウサギ、早いのです。
とっても早いのです。
だからさっさと終わったのです。
こうしてウサギはカメとの一騎打ちを見事に制し。
無事勝利を収めたのでした。
めでたし、めでたし。
いや~いいお話ですね。
やっぱり最後は正義が勝つんですね。
でもウサギちゃん。
ちょっとは頑張らないと、彼女に嫌われちゃうかもヨ♪
以上、『ウサギとカメ』でした!
この日は通院。
病院行って、手術跡診てもらって。
リハビリして。
終わったらちょうどお昼時。
どーれメシでも食うべやーと客野製麺所へ。
久し振りね。
券売機の前でしばらくぼーっと考え。
たまにゃパーコーでも食ってみるべと。
”パーコーめん”のボタンをポチリ。
カウンターに座って、食券を渡す。
さ、いただきまっしょー。
スープは半濁の薄茶色。
液温ちょい低め。
出汁感満点ね。
豊かな滋味がじっとりじわ~んと湧き上がって。
ゆるゆるゆるゆるといつまでも口に残って。
深いうま味が静かに喉の奥に沈み。
ショウガのツーンとした辛みが走る。
薄味ではあるけども、充実感いっぱいのこの味。
余計なものを削り取って、シンプルな中にも深みがあって。
後引く余韻もしっかりあって。
すすればすするほどうま味が増して。
毎日でも食べたくなる、ソフトで優し~い味。
麺はストレートの細麺。
茹で加減ややカタ。
歯応えがいいね。
ぷつぷつっと小気味良くて。
そしてしっかりと詰まった小麦の味。
ひと噛みごとにゆっくりと味が溶け出し。
滋味いっぱいのスープと交わり。
幾層もの味を重ね合わせながら、じんわりと味の厚みを増していく。
パーコー。
ざっくり言えば豚肉の揚げもの。
衣にはじゅっくじゅくにスープがしみ込んでて。
ぽたぽたと垂れ落ちるこのスープに、衣の油が溶け込んでまー美味ぇーこと♪
そして肉。
ちょい厚みは薄いものの、や~わかくて。
弾力もしっかりあって。
うま味も豊か。
豚肉らしいオイリー感もあって。
もっちゃもっちゃと噛むごとに、味が湧き上がる!湧き上がる!
ずるずるずるっとすすって。
肉食って。
すすって。
肉かぶって。
終丼。
客野製麺所の”パーコーめん”。
肉+出汁+クソ美味ぇー麺のトリプルコンビがビンビンに光る。
幸せ絶頂のラーメンでした。
金沢でモダン系の醤油ラーメンつったら。
やっぱココがナンバーワンだわ~♪
ごちそうさま。