兵馬俑(へいばよう)。
秦の始皇帝が眠る巨大王墓「始皇帝陵」のすぐそばで発見された謎の副葬品。
実に数千体にも及ぶ等身大の軍馬人形が、土中から次々と発見されたのだとか。
その目的は今も不明ながら、一説ではあの世で始皇帝の軍隊として働くのだとも言われている。
す、すごいぞ!始皇帝!
わたしも死んだら絶対真似しよう!
もちろん埋めるのは。
「おねーちゃん人形」!!
数千体にもおよぶおねーちゃん人形はすべて個別使用。
看護婦さん、ウエイトレスさん、新任女教師、昼下がりの人妻、ドS巫女さん、イケイケ金髪ハワイアンガールなど、あらゆるバリエーションを網羅。
日替わりで楽しんでも、最初の1体目に戻るのは数千日後。
これは飽きない!
あの世は毎日がパラダイス!
おおーーー死にてーー!!!
今すぐ死にてーーー!!!
死んで毎日!
おねーちゃん人形とーー!!
夢いっぱいの死後の世界を楽しみてーー!!!
だけど。
よー考えると。
3000年とか5000年とか後になって。
未来の人にお墓発見されて。
掘り起こしたら怪しいコスチューム着た人形がゴロゴロ出てきて。
未来の歴史の教科書に「発掘された墓にはヤバイ服を着たおねーちゃん人形がいっぱい埋められていました。墓主は大足という古代人です。多分変態です。」なんて書かれたら。
ちょっと。
キツイなー・・・・(汗)。
おねーちゃんだらけのバラ色の死後の世界を取るか?
それとも死後の尊厳を取るか?
こ~れ~は~ム・ズ・カ・シ・イ・・・。
10体くらいまでならセーフかな??(←数の問題か?)
安寿(あんじゅ)へ。
この日は夜営業開店直後の一番客。
店内どこでも好きな場所座り放題。
当然!!!
一番端っこ。(←目立つの嫌い)
食券を渡し、スマホいぢいぢしながらラーメンの到着を待つ。
この店の店主さん、愛想いいね。
来るお客さん来るお客さんにちゃんと挨拶して。
ニコニコ笑顔で明るくて。
手を休めることなくちゃっちゃちゃっちゃと働いて。
えらそーに腕組んでテレビ見てるどこかの店の店主とは大違い!(←どこだ?おの・・・アソコだ!笑)
とか観察してる内にラーメン登場。
そんでは安寿の”濃厚魚介ラーメン”。
ずるるずるるといただきましょう!
スープは完濁の白茶色。
液温あちあち。
濃厚ね。
メニュー名そのまんま濃厚。
じっとり煮詰められた鶏の味わいが濃密に押し迫って。
ねちゃっと舌を覆って。
高密度なうま味がとろ~んと滴り落ちる。
鶏、ウメェ~~~ぇ♪
その一方魚介は。
うーん。
鶏のインパクトがド真ん前にあるためか。
よー分からん(笑)。
麺は細麺or太麺でチョイスできますが、今回は細麺。
茹で加減普通。
ほんのり感じるぷつぷつ感としとっと粘るソフト感の調和が見事。
小麦の味わいふんわり優しく。
さらっと抜けるような甘みが実に柔らか。
スープとの調和はいいですね。
麺の味わいがスープにきれいに馴染んで。
スープ+麺、互いが互いと溶け合いながら豊かな風味を膨らませる。
チャーシューはサイズ・厚み共に普通、2枚。
肉質やんわやわ。
舌圧だけでほろんと崩れて。
肉のうま味がじゅわっと湧き出して。
口内熱で脂がとろ~りと溶け。
濃密な甘みで味わいをさらに太らせる。
すぱっと食べ切ったところで替え玉コール。
ちゅうか食べ切った瞬間目が合って、替え玉ですね?と逆コール。
めっちゃ気配りされとる(汗)。
麺はさっきと同じ細麺。
茹で感が最初よりややカタメで。
ぷつぷつ硬質な食感。
小麦の味わいはやっぱり優しく。
濃厚な鶏スープのうま味をまとわせながら、充実感いっぱいの美味しさを広げる。
終丼。
安寿の”濃厚魚介ラーメン”。
文句ナシのパフォーマンスでした。
前回食べた時も思ったんですが。
やっぱ美味いっスわこのお店。
味が滑らかで、無駄な力がなく、スリムかつ豊潤。
全体のバランスもきれいに整ってて。
店主さんの愛想も良くて。
近年まれに見るヒットなお店。
こんなお店がもっと増えたら。
金沢のラーメンシーンはもっともっと面白くなるのにな~。
ごちそうさま。