FE風花雪月、ついに発売しましたね!(2か月前に) 私はFE初体験ですが大変楽しく遊べています。テキストがぎっしり詰まったゲームはいいですね。始めるときはノーマークだったベルナデッタの厳選のためにソフトリセットを続ける日々を送ることになるとは思いませんでした。

 

 さてゲーム本体のレビューができれば大変良かったのですが、いかんせんどこから話を始めたらいいのかわからないほどに要素が散らばっているので、先日買った攻略本について書いてお茶を濁します。

 

 ☆パーフェクトガイドのここがありがたかった

・栽培

・栽培

・釣り

・栽培

・獲得経験値の計算式

・授業の質問、投書、お茶会関連の応答

・散策中の受け答え

・戦闘会話あるキャラの一覧

・カラー刷り

 

 ☆栽培について

 この攻略本のメインコンテンツです(3ページ)。秘密のヴェールに包まれた栽培の謎がだいたい明らかに。

 とりあえず、

・ドーピングアイテムだけでOKなら同種だけ植えて恵みを撒いておくのが楽

・任意のドーピングアイテムを狙いながら1日10食を支えるのはかなり厳しいかも

 というところです。普通にやっていると食材より花と種の方が多く手に入ってしまうので、食糧難を防ぎたい場合はある程度組み合わせを考えたりソフトリセットをする必要があります。なお各種花の種は相当組み合わせを考えないと(=かなりの高評価点を出さないと)食材が産出されないので、基本的に花だけ植えると生徒が飢えるシステムになっています。

 

 ちなみに攻略本には書かれていませんが、

〇育成を決定したタイミング(天馬の恵み等々を選択したタイミング)でどの種の報酬テーブルを参照するかが決定される(ドーピングアイテムの有無もここで決定)

〇温室で収穫を選んだ時点でテーブルから報酬が選ばれる

 ようです。例えば評価点91の「フォドラ北方の種*1、紫色の花の種*1、水色の花の種*3 天馬」という組み合わせで栽培を行った場合、種を預けて育成を決定した時点で「フォドラ北方の種の報酬テーブル」、「紫色の花の種の報酬テーブル」、「水色の花の種の報酬テーブル」の3種類のどれかからひとつだけ報酬テーブルが選ばれます。

 もしフォドラ北方の種のテーブルが選ばれた場合、フォドラ北方の種から出るアイテムしか出ません(同じ種でも評価点でテーブルは変わりますが)。よって複数種を植えても報酬が混ざることはありません(紫色の花の種から出るラベンダーと水色の花の種から出る勿忘草が一度の栽培で同時に手に入る、というようなことはありません)。ドーピングアイテムも報酬テーブルが選ばれた種のものしか出てこないようなので、フォドラ北方の種のテーブルが選ばれれば黄金のリンゴ以外は出現しません。

 なおサンプルの組み合わせで50回栽培してみたところ、フォドラ北方の種(黄金のリンゴ)のテーブルが8回(16%)、紫色の花の種(岩ゴボウ)が13回(26%)、水色の花の種(俊足のニンジン)が29回(58%)となりましたので、だいたい植えた数通りの確率でテーブルが選ばれそうな雰囲気です(試行回数が少なすぎる問題あり)。

 少しややこしいのが、テーブル自体は植えたタイミングで決定されますが、テーブルから何が出てくるかは収穫したタイミングで変わるということです。先ほどの組み合わせで栽培を行い、水色の花の種のテーブルが選ばれたとすると、勿忘草やトマトなど10種類の作物が収穫の対象になりますが、どれが多く出てくるかは収穫を選んだタイミングで決定されます。よってリセットするたびに収穫の内容が変わるので、リセットをがんばるか運が良ければカブやトマトといった有用な食材を集中的にゲットすることが可能です(ちょっとめんどくさいですけど)。

 

 せっかくなので具体的な栽培例をいろいろ考えたかったのですが、案外最適解は見つからないですね。特殊報酬枠を非売品のノルドサラドに割り当てられてしまった俊足のニンジンは特に厳しい気がします。

 

 〇根菜の種*2、野菜の種*3 天馬

 評価点を低めに調整してトマトやタマネギ、キャベツといった有用な食材群を安定して取れるようにした組み合わせです。ドーピングは腐りにくいアンブロシア(守備+1)か白ヴェローナ(魔防+1)になるので、心穏やかに栽培することができます。とりあえず食べ物が欲しいだけならこの組み合わせでいいかと思います。種のランクと評価点の関係でドーピングアイテムが出にくい(65%)のが欠点。根菜*3、野菜*1、赤い花の種*1にすると10%ほどドーピングアイテムの確率が上がりますが、食材の産出量はかなり減るので難しいところです。

 

 〇草の種*5 天馬

 栽培は初めてですか?と聞きたくなるような組み合わせですが、岩ゴボウを取りたいなら紫の花の種を5個使うよりこちらの方が多少食糧難に強いです(とはいえカブとモモスグリ、おまけでアルビネベリーが取れる程度ですが)。種のグレードの関係でドーピングアイテムの入手確率は紫色の種*5より5%低くなりそうです(70%vs75%)。

 

 〇草の種*2 紫色の種*1 水色の種*2 天馬

 岩ゴボウか俊足のニンジンが(6:4ぐらいで)出る組み合わせです。食材が出る確率は控えめですがキャベツ、ニンジン、カブ、(低確率で)トマト・ヴェローナ・ヒヨコマメ、(さらに低確率で)アルビネベリーとそこそこ手広く出ます。評価点と種のグレードの関係でドーピングアイテムは出やすいです。

 

 〇モルフィス産の種*1、緑色の種*1、水色の種*3 天馬

 煉獄のザクロか俊足のニンジンを狙いつつトマトをゲットしようという試み。モルフィス産の種は非売品ですが、ひとつ上に書いた組み合わせで取れます。正直ザクロよりニンジンが欲しい方が多いと思いますが、モルフィス産の種は最大評価テーブルを引き当てるとトマトとタマネギを両方出してくれるので食糧問題の解決にぴったりです。緑色の種のテーブルだった場合は腹いせにザクロをかじってください。

 

 〇アルビネ産の種*1、水色の種*4 天馬

 俊足のニンジンを狙いながらトマトやヴェローナをゲットするための組み合わせ。運悪くアルビネ産の種のテーブル(黄金のリンゴ)が出てしまっても大量の食料があなたを慰めてくれる予定です。ただアルビネ産の種のテーブルを引いてしまう可能性を加味しても水色の種*5と3%ほどしかニンジンの入手率は変わらないはず(75%vs72%)なので、アルビネ産の種が手元にあればチャレンジしてみてもいいかと思います。とはいえアルビネ産の種が非売品なのが最大の問題です(アルビネ産の種のテーブルを引けばアルビネ産の種が再生産されますが……)。

 

 〇非売品を使わず俊足のニンジンだけが取れて食べ物も出る組み合わせ

 ありません。

 

☆その他もろもろの感想

 散策するたびについついネットスケープを起動してしまうぐらい随所で小さな選択を迫られるゲームですが、手元にパーフェクトガイドがあれば散策中の急な選択肢も安心ですし、恋も部活もお茶会も投書もばっちりこなして高校受験に臨めるのでこの夏から始めるのが良いのではないかと思います。散策会話の応答は月・ルートごとに一覧になっていて見やすいので助かりました。投書は質問ごとにあいうえお順で並んでいるので30秒あれば回答できます。お茶会はたまにホームボタンを押しますが。授業の質問もキャラごとのページに載っているのでキャラクタ造形の把握に役立てられていいですね(リンハルトに「興味を持てば眠くならない」と答えるとフェルディナントだけ後ろでやる気が上がるとか、いろいろ細かいです)。

 支援会話の詳細についてはさすがに乗っていないので、支援会話集をなにがしかの本にくっつけて出してほしいところです。支援会話でしか拾えない設定も多くあると思うので。

 

 引継ぎルナでベルナデッタ無双をしている関係上攻略に関してはあまり使っていないのですが、戦闘会話の一覧が乗っているのでいちいち天刻で各種生徒をぶつけて陰惨な会話が起こるか期待する必要がなくなるのはとても良かったです(そもそもルナで戦闘会話集めるのが無理なのはさておき)。あとやはりカラー刷りだとマップが攻略サイトより見やすいですね。

 なおルナティックについては難易度が高いのでセーブデータを引き継いで頑張りましょう!というスタンスの本ではありますが、ルナティック用の攻略ページで進軍ルート例などは記載されています。どれぐらい有用なのかは私のプレイスタイルでは判断できませんが。

 

 ☆買うかどうか

 昨今はだいたいの情報がインターネット上に乗っていることもあり以前より攻略本の価値は下がっているところですが、やはり見やすくまとまっている本が手元にあるというのは便利ですね。誤植もちらほらありますし(獲得経験値のレベル差補正の表も謎の空欄がある)、「ソフトリセットしてもレベルアップ時の成長の結果は変わらない」といった不正確な記載もありますが、個人的にはデータ集として十分に役立っています。細かい情報まできっちり載っているのと、プレイしつつ手元で情報を参照できるのはありがたいです。本当に欲しいのはKindle版ですが。

 インターネット上でもクリアに必要な情報は集められてしまうので、この分厚い本を買うかどうかは難しいところがあるかもしれませんが、知らなくてもクリアには関係ないけど知ってるとちょっとうれしいデータ(支援値が上がりやすいペアがあるとか、好きな茶葉でお茶会することにちゃんと意味があるとか)を集めるのが好きな私は買って正解でした。やっぱり攻略本読むのは楽しいですね。