酒は一人静かに飲むもの? | 断酒てへ日常

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断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 台風の被害に遭われた方には、心からお見舞い申し上げます。

 

 幸い私が住んでいる地方では、それほどの被害はありませんでした。それで台風が通り過ぎるとさすがにめっきり秋らしくなってきました。日も短くなって、秋の夜長と言う言葉がふさわしく感じます。

 こんな時期には酒もビールから燗酒に変えて、一人ゆっくり夜長を楽しむなんてことを考えてしまいます。一人静かに酒を楽しむというのは、いかにも大人の酒の楽しみ方に思えます。一人酒に親しむなんてカッコ良さそうに思えるのです。

 

 でもその実どんなものでしょう。昨日の記事で書きましたが、宴会で酒を飲んでいると、どうも人とペースが合わない。それで面倒になって独酌になってしまう。酒を飲むと、日頃黙りがちな自分でも人と話を交わしやすくなる、そんな風に思っていたものが、それも煩わしくなってしまう。

 

 その結果、一人で酒を飲むほうに傾きがちになってしまう。宴会に出ても、なんだか違うという感じがあって、宴会の後に一人で、別の店に行ったり、家に戻って一人酒を飲むようになってしまう。

 そんな酒は、一人静かに酒を楽しんでいるのではなくって、ただアルコールを摂取する行動にしかならず。さらに一人でいるものだから、気持ちも内に籠りがちになって、うつうつとただ機械的に酒を流し込むようになっているのです。

 

 人づきあいのための有効な薬であったはずの酒がいつの間にか、自分の世界に籠るための酒になってしまっているのです。

 

 みんなでわいわい騒いで飲む酒は良い酒だが、一人酒は悪い酒だと言いますが、ひそかに進行しているアルコール依存症が、一人で飲む酒の方に飲み方を返させていったのです。そして病気が進行するにつれて、飲み方はさらに内向的になり、自分の世界に入り込み他人を拒否してただ自分と酒だけに世界に入っていくのです。

 


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