正常性バイアス、再び | 断酒てへ日常

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断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 まだ断酒して間もない人がいます。今は順調だそうです。でももしスリップしたらどうなるのかと言う興味もあります。とのことです。

 

 東日本に台風の大きな被害がありました。西日本に比べて東日本にはあまり台風が直撃しません、そのために余計被害が大きくなったものと思います。西日本では毎年台風の被害が出ますがそのたびに、川の堤防の補強とか防潮堤の設置などインフラも整備されてきました。これが一つですがもう一つには、台風慣れと言うか経験があるという事があります。経験的に危ないと思ったら避難勧告に素直に従う所があるのではないでしょうか。それに比べて台風がめったに来ないところでは避難勧告があっても、ひなんしないひとがおおいのではないでしょうか。

 

 自分が危機的状態にあってもそれを日常の延長と思い込んで、危機を危機とは捉えない。そんなことがあるようです。これを正常値バイアスと言うそうです(リンクは過去のこのブログの記事です)。危機にあたってパニックにならないようにとの精神的防御反応ともいえるようです。

 

 災害の経験がない人は、避難勧告を受けても、正常値バイアスが働いて、避難しない。これスリップしそうになってもそれが非常に危険だと思わないという事と同様の反応だと思います。

 

 そしてスリップを経験しその結果連続飲酒になってしまって、酷い目に遭ったという人はスリップしそうになったら、それを懸命に避けるようになるでしょう。実際、アルコール専門病院では再入院が非常に多いです。これは、初めての断酒ではなかなかスリップの危険を心から避けようと銭司、その結果連続飲酒になって再入院するという過程を取る人が多いという事なのだと思います。

 

 一度の入院で断酒できればそれに越したことは無いのですが、一度以上痛い目に合わないとなかなか「本気で」断酒するには至らないようです。

 


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