スキーの話 | 断酒てへ日常

断酒てへ日常

断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 今年は暖冬だそうで、スキー場が商売にならないそうです。それでも、雪を追っかけて出かける人もいるようです。スキーがブームだったのは、バブルのころだったようです。こんな資料があります。

 絶好調のころバブルもあって、室内スキー場なんてものすらあったのですね。

 

 私の若いころは、このグラフのスケールよりさらに左から始まっていますが、学生時代からスキーはしていました。スキー人気が右上がりの間は、就職してからもスキーはしていました。職場の仲間と北海道までスキーをしに行ったということもあります。

 

 スキーをしに行ったといっても、何分私は滑るのが下手なので、ゲレンデに出ても10時のティータイムと言ってはヒュッテでビールを飲み、昼食時間はゆっくりビールを飲みながら食事をし、日が陰ってきたら寒いと宿に帰って宴会をするというようなものでした。

 

 職場のスキーツアーというのがあって、工場が金曜から休みで3連休にして、信州までバスを仕立てるのです。木曜の夜出発で、金曜土曜と丸一日遊んで土曜の夜現地を立って、日曜の朝には大阪に帰り日曜一日はゆっくり休んで、月曜日には元気に仕事をするという、職場が企画しただけのことはあるというものでした。

 

 土曜の夕方ゲレンデから宿に戻って、食事をして後はバスが出るのを待つばかりという時、待ち時間に私は酒をたらふく飲み始めました。もうゲレンデでの遊びは終わり、というのが残念でならなかったのです。思いっきり酒を飲んでいたことは覚えているのですが、次に気が付いたら帰りのバスに乗っていました。

 

 ありゃどうなってるのと、周りの人に訊いたら

「お前をバスに乗せるのにえらい苦労したぞ」と、皆さんかなり怒っている。

 

私はブラックアウトしていて何があったかさっぱりわかりません。訊けば

「わしはここに残ってまだスキーをするんだ」とか言って駄々をこねていたそうです。それを何とかなだめて荷物も当人もバスに積んでようやく発車できたようです。

 

 ブラックアウトすることは時々あったのですが、その間に何があったのか知りません。何かやったかもと思っても翌朝は、その場にいた人に近づかずに逃げ回って、非難されるのを避けるようにしていましたから。

 

 それが帰りのバスでこっちが目覚めるまでも一緒にいてるわけですから、ブラックアウト中のことを非難するチャンスだったわけです。まあブラックアウトしている間にろくなことはしていないだろうとは思っていたものの、面と向かってさんざん言われることになったのはその時だけだったのです。

 

 ブラックアウトもアル中の症状だそうですが、しばしばブラックアウトしていた私はよっぽど周りの人に迷惑をかけていたのだろうと、当時を思うにつけ申し訳なく感じるのです。

 

 そしてスキーシーズンにはこのエピソードをいつも思い出すのです。

 


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