禁煙していても断酒ほどの確信は無いなあ | 断酒てへ日常

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断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 食道がんの治療のためにタバコをやめてから3か月余りがたちました。タバコなんて言うものは、いいことはちっともない習慣なのです。ですから機会があればやめようとしていました。そして何度か止めたこともあります。何度もやめるというのは止めたけれどまた吸いだしてしまったということで、意志の弱さを痛感するものです。

 

 アルコール病棟に入院したときには禁煙していたのですが、酒を飲めない、落ち着かなさ、口寂しさ、などまあ遷延性離脱症状が残っている状態でついたばこを吸ってしまいました。それ以来飲酒欲求が出たときにはタバコを吸うことでそれを紛らわすようになりました。その時はタバコで飲酒欲求を紛らわすのは効果的でした。だから、酒をやめる代わりにタバコを吸うんだ、という言い訳をして、せっかくの禁煙を保護にしてしまったわけです。

 

 なんだかもっともらしい理屈をつけたので、タバコはずるずる吸い続けることになったのですが、癌の治療でタバコを吸っているとつらいよとの医者の言葉もあり、癌の要因でもありうるかもしれないタバコですから、やめるモチベーションは十分できたので、やめるに至ったのです。

 

 おかげさまで止まってはいます。離脱症状も1か月程度で収まったようです。というか吸っていたのがニコチン0.1mgだったからか、過去の体験に比べてそれほど離脱症状は出ませんでした。しかし喫煙欲求とでもいうものはなかなか収まりません。食後の一服という習慣は無かったのですが、スクータで走り出すときに一服する習慣がしっかりついていたので、いまだにスクータにまたがると、ついたばこを探したり、喪失感をひどく感じたりします。また、家で手持ち無沙汰になったり、草刈りの仕事をしていて、休憩時間になるとタバコへの喪失感を感じます。

 

 タバコを吸わなくなって、いいことがあったかといっても、息切れがしないとか持久力が付いたとかは特に感じません。店子を買わなくなって経済的に楽になったかといえばもともとタバコはそんな大きな負担と感じていなかったので、価値を感じないのです。あえて言えば、タバコを買う手間でしょうか、手元のたばこが切れると落ち着かないので途切れないように買い足すにはちょっと気を使っていました。その手間は無くなりました。今でも時々タバコを買い足しておかなければ、と思う時があります。そしてすぐにもう必要が無かったと思う訳です。

 

 まあ結局のところ、禁煙しても特にありがたい事は無いようです。断酒のために体験談を語るように、タバコでも失敗談を思い出そうと思っても、大したエピソードもありません。

 酒を飲まない理由はいくらでも思いつくのですが、タバコを止め続ける理由はたいして心に響くものがありません。まあ今のところ幸いにも、またタバコに手を出す強い動機は無いので止まっていますが、どうも断酒みたいに止め続けることへの確信が持てませんね。どうしてなんだろう。


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