綱渡り的断酒と例会休止 | 断酒てへ日常

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断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 私は断酒を始めたころ、よく自分の断酒が綱渡りのように感じると言っていました。何とか、心の平静を保っていれば生酒を飲まずに済むのですが、ちょっと平静心が崩れると、酒を飲みそうになる。あたかも綱渡りをしていて、ちょっとバランスを崩すと綱から落ちてしまう状況です。

 

 そこで、綱渡りをしながらも手掛かり=何か掴まってはそこで崩れかけたバランスをまた取り戻してまた綱を渡っていくような日々だと思っていました。掴まるのは例会出席という機会です。心が酒に揺らいで、平静心が崩れかけても例会に出ることによりまた平静を取り戻してまた断酒を続けている、というイメージだったのです。

 

 特に断酒を始めたころはすぐにバランスを崩しやすいので、しばしば手掛かりに掴まらないと綱から落ちてしまう。だkら、頻繁に例会に出なければならない。断酒が身についてくるにしたがって、例会に出る感覚も長くても、安定した断酒が続くのでは、そんなイメージなのです。

 

 自信がなかった私は、かなり長い間毎日例会に出ていました。昼例会に出席して一日に2回も出席することもありました。それから9年もたつとさすがに、そう頻繁に例会に出なくても、自分が崩れそうな気はしないようになりました。

 この春ごろの、コロナによる例会が開催できない時期も、特に不安もなく過ごすことができました。しかしそれは、9年の断酒継続という経験値があってのことだったと思います。

 

 この時期、断酒をし始めようとしていた人にとって、どのような時期だったでしょうか、何もない時期だったら、当然のごとく、断酒ができたはずの人でも、たまたま、未曽有の事態に遭遇した結果、断酒を続けられなかった人もいたのではと思うのです。

 

 私は幸いにも、毎日例会ができるような環境にいて苦労せずに断酒ができたと思います。それが非常事態とは言え、例会が開けないという時に行き当たった人たちの不幸を思うと、心が痛みます。あんな事態があっても例会という、支えを提供するのは私たちの義務だと今さらに思うのです。


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