説教の例話で聞いた話です。
ある教会に、夢でしばしばイエス様にお会いしてお話をするという年老いた姉妹がいました。
その姉妹がそのことを教会中で話すので、牧師は快く思わず、何とかしてやめさせなければと考えました。
そこで、牧師はその姉妹にこう頼みました。
「おばあさん、今度夢でイエス様に会ったら一つ質問してほしいんだ。
この教会の牧師は神学生のときにとんでもない罪を犯したそうだけれど、それがどういう罪だったのか、イエス様に聞いておいてくれないか」。
姉妹は「はいはい、わかりました」と軽く請け負って帰って行きました。
実はその罪を牧師はすでに悔い改めていましたが、それは牧師とイエス様以外はだれも知らない秘密だったのです。
数日後、牧師は姉妹に質問してみました。
「おばあさん、夢でイエス様にお会いしました? 」
「はいはい、お会いしました」。
急に牧師の心に恐れが生じました。
「本当に自分の過去の罪を言い当てられたら、どうしよう」。
顔から血の気が引くのを感じながらも、牧師は続けて質問しました。
「それで、イエス様は何て言われた? 」
すると姉妹はこう答えたのです。
「そんなん忘れたとイエス様はおっしゃっていました」
その答えを聞くなり、牧師の目からは涙があふれて止まらなくなりました。
イエス様はすでにその罪を赦すだけでなく、忘れてくださっていたのだとわかったとき、この牧師は罪の赦しを体験し、その罪責感から解放されたのです。
「幸いな人 0008」 小牧者出版 発行
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