日本のスポーツ。興行的にある程度成功しプロと呼ばれるスポーツはプロ野球とサッカー。大相撲は興行と言われているが神事である。

バレーボール、バスケットボールはプロとして成功するとは思えない。この競技は身長差などを含めて奇跡を起こしたという試合も世界戦では破れている。

 

昭和といえば、巨人・大鵬・卵焼きと言われたようにプロ野球は立教大学から巨人へ入団した長島茂雄。昭和30年代から40年代を席巻する。子どもたちのユニフォームはみんな背番号「3」、いまだかつて「ミスター」で通じる男は彼だけである。

 

大相撲は戦後、栃若から始め、大鵬という大横綱が生まれ、黄金の左下手で学生相撲から各界入りした輪島、右上手で万全の北の湖、星を買った数がNO1と呼ばれた千代の富士、平成の大横綱・二代目貴乃花。

みんな貧しさから抜け出したくて各界へ。13歳で北の湖、隆の里、列車で上京。千代の富士は「飛行機に乗せてやる」とそのまま各界へ。

二代目貴乃花は裕福な育ちだろうが、親方の厳しさは半端ない。

 

プロ野球、納得いかないクライマックスシリーズ。何回も言っているが2013年だったと思うが広島が優勝していれば、史上初の5割に満たない勝数のチームが優勝となっていた。こんなことはあってはならない。ペナントは何のために。

交流戦は賛成だ。

メジャーの扉を開けたのは実際は村上雅則だ。

しかし、真の意味で扉をぶち開けたのは歴代最高の日本人メジャーリーガー野茂英雄だ。イチローでも松井でも松坂でもない。

近鉄で年俸決裂で挑んだのはメジャーリーグ。普通、他球団を模索するだろう。しかし、彼はメジャーの扉を叩いた。「ドクターK」の異名をとり、ノーヒットノーラン2度。

イチローは成功すべく成功した。日本ですることがなくなったと言ってもいい。足は速い、左打者、バットコントロール、強肩、失敗する要素はないと言っていいと思う。松井秀喜は僕にすれば時期尚早と思っていた。松井秀喜という打者がという意味ではなく、日本人ホームランバッターが、という意味だ。松井は日本最終年、ようやく完成した感があった。四球が増えた。打率が落ちない。四球を出すまいと投げる球は自然と若干、甘くなる。それをフルスイング。ホームランという形ができていた。松井がメジャーへ行けば自ずとファンはホームランの量産、ホームランキングを期待する。しかし、それはまだ厳しい。体が違う。松井の体格も素晴らしいものだ。しかし、メジャーのホームランキングを獲るようなバッターは松井といえども比較にならない。そういった意味で漫画の世界から飛び出てきたような大谷翔平、二刀流なんて前代未聞だが、彼でさえ専念しないと厳しいだろう。

 

サッカーは私はワールドカップから入っていった。1978年(小学3年生)のアルゼンチン大会。日本にはプロもなく、トップは釜本邦茂から木村和司へ、たまに思う。今の選手よりかれらの方が上手いのかもしれないと。

韓国が前に立ち塞がり、初めてワールドカップに行ったのは1998年のワールドカップ・フランス大会、次は2002年日韓ワールドカップ。開催国として初の出場したことがない国の開催だ。これはFIFAもやはりアジアを舐めてるなと思った。共同開催については出場したことのない国での開催は初めてでその後にフランス大会を決めた。ということであれば、ルール化されてはいないが2002年大会は韓国開催が筋だと思う。

 

大相撲、プロ野球、サッカーに少し触れたがもう少し深堀りしていく。

「存続は無理じゃないだろうか?」、相撲は神事であり関取は武士(もののふ)だ。基本的に日本人力士が中心にならざるを得ない。そして、最後の日本人横綱は稀勢の里。彼と北尾(双羽黒)は規定に反して横綱に上げた。北尾に限れば優勝すらしていない。気持ちはわかる。本割で千代の富士に勝つものの、決定戦で敗れ優勝を逃す。彼を根気強く横審が我慢していれば、千代の富士の引退は早まって時代を継いだと思う。稀勢の里に限れば論外で、私にすれば横綱の器じゃないのに上げてしまい、連続休場へとはまっていく。先場所、照ノ富士が幕下から復活優勝したが、過去に琴風が同じように這い上がって大関まで進んだ。

このままだと白鵬が勝ち続ける。そして彼が引退すれば?実質、大相撲は若貴時代で終わっていたのかもしれない。

番付上位はほぼ外国人であり、まず相撲の裾野が少ない。子どもに「サッカー、野球、相撲、どれがしたい?」と聞けば「相撲」と答えるのは希少だろう。相撲の活発な地域、書きたくはないが「肥満児」の子どもに部屋が声を掛ける。程度じゃないかと思う。汚い話だが賞金、報酬を上げる以外に案すら浮かばない。

横綱審議委員会の横綱昇進の規定は「二場所連続優勝又はそれに準ずる成績」、優勝、準優勝が簡単な捉え方だ北尾の廃業により横綱審議委員会は厳しくなり昇進に苦心したのは旭富士だ。大鵬、北の湖、千代の富士ですら二場所連続優勝はしていない。そして世間を騒がせたのは二代目・貴乃花の横綱昇進問題。横綱審議委員会は厳しかった。そして、二場所連続全勝優勝という結果で横綱に上がった。過去の歴史を紐解いても二場所連続全勝優勝は二代目・貴乃花と日馬富士だけだ。横綱審議委員会は稀勢の里で二度目の失敗をした。大相撲の復活の可能性があるとすれば、日本相撲協会、文科省、国民で胸筋を開いて改革案を平等な意見の取り上げ方をして現状から引っくり返るような案を期待するしかないと思う。

 

プロ野球、大谷翔平は別格。体格も若い選手たちは素晴らしく、大型化したが、それが過去の歴史を振り返って強いチームになったかといえば疑問を感じる。モチベーションを考えても大谷翔平と藤浪晋太郎の同級生をみても「力」の差は雲泥の差だと感じる。そして、クライマックスシリーズ。先にも述べたが2013年、広島がもし日本シリーズ優勝していれば勝率5割以下の優勝チームの誕生となる。その後も類まる育成システムも功を奏し、上位を占めるようになった(FA以降でも)。広島のバッティング育成システムで育った選手は他チームと違い、皆と言っていいほど、「引きつけてフルスイング!!」だ。足首から始動→膝→腰→肩→肘→手首→バットと惚れ惚れするようなスイングだ。一軍で活躍した選手は全員というほどできていた。その中でも史上最高のバッターだと信じて疑わないのは「前田智徳」だ。イチローよりバッティングだけなら、上だと思っている。あの落合博満が「あいつは天才だよ」と絶賛だった。

 

話を戻すと2019年もセ・リーグ優勝の巨人がパ・リーグ2位のソフトバンクの4連敗で敗れ、優勝を逃している。ソフトバンクは12球団1の実力だと思う。それでもペナントは昨年は2位、昔のパ・リーグのプレーオフ制でさえ、前期優勝チーム、後期優勝チームの優勝決定戦だった。いったいペナントは何のために?自ずと3位で可能性があるので力の配分をクライマックスシリーズに向けるチームさえいるように感じる。優勝チームが1回戦で破れたりすれば目も当てられない。

 

また、JLB自体がMLB養成機関になっている。どんどんメジャーへ行く選手が増えているし増えていくだろう。メジャーへ行った選手で本当に通用し活躍した選手は何人いるのだろうか?

確かにワールドボールクラシックで優勝し「スモールベースボール」という名前さえ生まれた。だが今は?僕が思うに選手一人一人の質が低下していると思う。練習の軽減、それはメジャーリーガーだから通用する練習で練習量の多さが怪我へ繋がるとは思っていない。ピッチャーの肩は別だが、入念なストレッチを丁寧に継続し続ければそんなに怪我はしない。ストレッチの重要性を考えてほしい。また、メジャーリーガーは表立った練習量は少ないが、見えないところで練習している。往年の金田正一(彼の400勝は事実じゃないと思っている)が言うように「走れ!走れ!とにかく走れ!」とまでは言わないが、ランニングはスタミナ面でも足腰の強靭化の面でも必要だとは思っている。

クライマックスシリーズを含めて興行サイドは考えなければいけないと思う。

 

ワールドカップ、プロもない時代、1993年Jリーグ開幕。夢は膨らんだ。とともに海外サッカーが見れるようになり、歴然と実力の差を見せつけられた。キング・カズも実質的にはワールドクラスとは違い、Jリーグ開幕の功績は高いが、ドーハの悲劇が最高潮だったのかもと思ったりする。そしてJリーグ・チームの赤字体質も考えていかないといけないと思う。僕はオランダファンだ。1998年、フランス・ワールドカップ、この年か2002年にはメンバーから見て優勝すると確信していた。1998年、大好きなクライファートが初戦退場、次戦センターフォワードには、フィリップ・コク、そつなくこなし勝利。

この国は1,500万人、東京都とほぼ同じ。それでサッカー大国と言われ、かつての格闘技K-1グランプリ、歴代優勝選手はオランダ人でしめている。シドニーオリンピック、イアン・ソープ一色。何冠獲るかに注目が集まってた。初戦100M自由形、勝ったのはオランダ人ファン・デン・ホーフェンバンド。これで全タイトル制覇は一瞬のうちに消えた。ヨハン・クライフはかつて言った「なんだかんだ言って国として1500万人というのは小国だ。いつも、活躍できるのは難しい。」唸った。わかっているんだと。オランダは平均身長世界一、今までの黒人、白人のトラブル。フリット、ファン・バステン、ライカールトの三大スターが揉めてフリットは1994年アメリカ大会を辞退。オランダはブラジルに敗れる。0-2から追いつき、ブラジル、ブランコのフリーキックで2-3で敗れる。1998年フランスワールドカップは事実上の決勝戦と言われた準決勝ブラジルvsオランダ、ブラジル、ロナウドのドリブルで切り込み先取点。後半、終了間際コーナキックに誰も届かないような高さからのクライファートの同点ゴール(ちなみにロナウドとクライファートは同学年、後にオランダ代表ファン・ニステルローイとクライファートは生年月日、身長体重同じ)。PK戦で僕は終わったと思った。オランダが必死にPK戦に一生懸命戦うはずがない。イタリアはカテナチオ「1-0で勝つサッカーほど美しいものはない」、オランダは「1-0で勝つくらいなら3-4で負けた方がいい」、第一度目のサッカーの変化は1974年ヨハン・クライフ率いるオランダが席巻した。

トータルフットボール。全員攻撃全員守備、西ドイツ選手は戸惑う。「さっきあそこにいた選手がなぜ今、ここにいる」というサイドのディフェンダーがボールを持って上がるのもこのスタイルから。現在のサッカースタイルはここを起点にしている。フランスは「華麗なるサッカー」、南米勢は「素晴らしい個人技」、西ドイツは「忍耐、根性」という具合にスタイルがあった。違和感を感じ始めたのは2002年日韓ワールドカップ、2006年優勝イタリア、2010年に優勝したスペインは完成された成熟度の高いサッカーだった。そして準優勝オランダが削りにいっていた。イタリアのようなサッカーをしていた。オランダと真逆のサッカーをしていた。かつてなら「削るようなサッカーをするなら負けた方がいい」と言っただろう。考えた。冷戦まで溯り、情報が開示された。他国のサッカーが見れるようになった。インターネットが出てきた。他国の情報が簡単に入りデータなどの入手が用意に。選手の動きのグラフ化など。

 

敵がどんなサッカーをするんだろう?というワクワク感が薄れていった。

そして、決定的なのは1995年のボスマン判決「職業選択の自由が奪われている」と外国人枠に異議を呈し、ユーロ間の加盟国は外国人枠から外され、リーガ・エスパニョーラ、FCバルセロナのピッチにスターターとしてオランダ人が8人立っていた。

 

結局、ここに帰結する。

国の独自性が消え、みんなが研究した結果同じようなサッカーしか見れないようになった気がする。

 

私は20年前、サッカー、テニス・メジャータイトル、ゴルフ・メジャータイトルはあと100年かかるだろうと従兄弟と語りあった。


「スポーツがつまらない」というタイトルはわくわくしながら試合開始を待ちたい、という願望だろう。巨人ファンでありながら、仕事の関係もあるが高橋由伸監督のユニフォーム姿を一度も見ていない。