ドイツでは、5月3日までの新型コロナ措置が終わり、5月4日から徐々に段階的に規制が緩められます。

私個人に関わることとしては、4月20日から個人宅での個人レッスンは許可、5月4日から音楽教室の個人レッスンも許可になりました(グループは禁止)。

ただし、接触禁止は原則的に継続中です。

3月半ばから今まで音楽教室のレッスンはオンラインでしたが、5月に入った今週から現場でのレッスンが再開されました。大半の生徒さんは、日常生活が戻ってきたことを喜び、レッスンに来てくれました。

現場で感染の危険を冒すよりも、自宅でオンラインレッスンの方が快適でいい、という人もいます。そういう人にはオンラインでのレッスンを続けています。

私はピアノレッスンなので、当然どの生徒さんも私も1台の同じ楽器を触ります。その点に対し、懸念なさる方ももちろんあります。レッスン室もとても狭いので、生徒さんとはぎりぎり1.5m~2mの距離がとれるくらいの大きさです。

音楽教室は、規則を守って再開できるように措置をとってくれました。トイレを1ヶ所から2ヶ所に増やしてくれ、スケジュールをクラス毎に5分単位でずらして、生徒全員がレッスン前に手を石けんで洗い、消毒できるように配慮してくれました。

私が、レッスンの間に鍵盤を消毒したい、と希望したら、レッスン室に消毒液を置いてくれました。

レッスンの合間に5分間の休憩を設け、十分に換気できるようになりました。その分、勤務時間は多少増えます。

音楽教室は新型コロナ対策規則を作りました。

・レッスン前に教室のトイレで手を洗い、消毒する。
・ドアノブには触らない。教師がドアを開け閉めする。
・待合室、廊下などで待たない。教室は原則教師一人、生徒一人だけが入室可(親子、兄弟などは例外)
・送り迎えする親は、教室に入らない。
・屋内でも距離を十分に取る(1.5m~2m)。

待合室が使えなくなったので、鉢植えの花が飾られた中庭のあちこちに椅子が置いてあります。

私は、この頃ドイツで流行りの手作りマスクをかけていきました。
生徒さんもマスクをかけてきている人が多く、かけていない人もたいていは持ち歩いているので、私がかけているとかけてくれます。

小さな教室で、ドアを開いてから生徒さんと距離を置いて迎え入れ、生徒さんがピアノの前に座るまで距離が保てるように移動し、レッスン中もなるべく生徒さんに近寄らないように気をつけ、距離を保ちながらドアを開けて、生徒さんを送り出す。なかなか難しく、ダンスを踊っているのか?!状態になります。入室、退室時はすれ違う他ありません。^^;

しばらく生徒さんを伴奏してあげることはできません。

再開とは言いながら、結構ものものしいのでした。