罪と罰と罰。そして、罰(♯02) | 高野山への道

罪と罰と罰。そして、罰(♯02)

Ⅳ 三度目の参拝へ
 
ある日の休日の早朝、バイクで家をでる。 
うだうだしていて、予定の時間より30分ほど遅くなった。 

中型から見た目70ccのカブに乗り換えたせいで、メンテや取り回しは楽になったが、高速道路や自動車専用道路は使えない。 
長距離の移動には時間がかかってしまう。 
 
途中、なんとなく気になっていた場所があり、行ってみると、その先に神社があるらしい。 
登ってみる。 
これが結構な距離で、登っても登ってもみえてこない。 
なんとかたどりつくが、1時間ほどロスしてしまう。 



 
そして、走る。
ひたすら走る。 
ガスは満タンにしてきたが、そろそろなくなるかと思い、路肩にバイクをとめ、シートをあけた。 
('-'.).。oO(カブの燃料計はシートの下にあり、シートをあげないと見えない) 
ここでリザーブに入れる。 
 
再びまたがると、後輪の空気がみるみる抜けた。 
パンクしていた。 
 
チューブレスタイヤだと、滅多にバンクはしないし、修理も簡単だが、カブのタイヤは未だにチューブタイヤなのである。 
周りには、バイク屋どころか民家すらない。 
困った。 
 
パンク修理セットどころか、車載工具すらもってきてない。 
スマホで最寄りのガススタを探す。 
なかなか電波を拾わない。 
 
この先、3キロほど進めば、ガススタがあると、Googleマップ。 
信じて進む。 
 
バイクを押す。
ひたすら押す。
路線バスが走っているらしく、最終バスまでにはまだ時間がある。
大した登り坂がないのが幸いだった。 
1時間ほど押してもつかない。 

地図をみる。後2キロちょい
・・・あれ? 
距離間違ってないか?
この時、すでに15時半すぎ。 

ちょっと気になり、目当てだったガソリンスタンドに電話してみる。 
 
(´∀` ) 「うちでは二輪は直せません」 
 
、、、、、。 

とにかく押す。
ひたすら押す。

バスが来る方に向かって歩いているので、最終バスの時間はどんどんせまる。
バス亭がない。
最終バスまであと10分ちょいである。 
やってはいけないと思いつつ、バイクにまたがり、エンジンをかけた。
バス停まで1キロほどだったと思うが、走る。
バンクしたまま走ると、タイヤはぼろほろになり、下手したらホイールもぼろぼろになる。

なんとか見つけた。
バス待合いの建物の裏にバイクを無理矢理とめ、バスを待った。 
 
2時間半ほどバスに揺られて駅につく。 
腹が減ったが、駅前には自販機しかなかった。
電車の運行にあわせてバスのダイヤが決めてあるのか、数分後には電車がくる。 
これを逃せば1時間は電車はこないし、それどころか、1本おくらせて大阪まで帰れるのか・・? 
 
電車に乗る。 
上り下りどっちに乗っても大阪には帰れるが、どっちが近いのかよくわからん。 
先にきた方、と言っても2分くらいの差だが、に乗る。 
これが間違いのもとで、最寄りの駅についたのは、4時間後・・。 
 
明日、バイクを取りに行く算段を立て、早く寝ようとマンションの階段を登り、家の鍵を、、、ない。 
どこ探してもない。 
バイクにつけっぱなしにしたか。 
どっかに落としたか・・。 
 
予備の鍵は職場においてある。 
またまた電車にのり、取りに行った。 
終電の時間までになんとか往復できた。

 

つづく