坂本尚志。
東大法学部卒の現役弁護士ボクサー。
……しかも、自分の事務所を持ち独立してた上で、かつプロボクサーとしてやっている。
……話逸れるけど、東大ってマジで難しいよ。
6教科やらないといけないから。
その全てを総合して、3教科で構わない早慶レベルを求められるわけだ。
早慶の、理系と文系を2人集めたレベル。
……うん、そんなの無理だろ。
「何で早稲田出てボクサーやってるの?」
なんて聞かれて、俺に言わせれば
「??早稲田出たらボクサーやっちゃいけないのか?」
「頭悪いからボクシングやってるとでも思ってるのか?」
「馬鹿じゃなきゃボクシングやっちゃいけないのか?」
「ボクサー全員バカにしてるのか?」
なんて思ってたんですが。
東大法学部出て弁護士やりながらボクサーやってた坂本を見て、「何で東大出て弁護士になって、それなのにボクサーやってるの??」と素直に思えた。笑
「……ああー、そういうことか!」と。
……いや、さすがに東大法学部出て弁護士になったら、もうボクサーなんてモロ肉体労働やらなくていいだろと。
本人に言ったら「いいじゃないですかー!」と怒られたが。
坂本自身は、周りに何故そう言われ続けるのか、永遠に分からないだろう。
自分より学歴で上の人間がいないから。
……で、しかし。
ランカーとの対決。
今月37歳の誕生日を迎える坂本は、ランカーに勝って日本ランキング入りすれば強制引退から免れる。
……俺ん時は国内チャンピオン以上だったのに……ぶつぶつ……。
ともあれ。
……ランキング入ってれば37歳定年制から除外される。
引退のかかった一戦。
……。
確か2ラウンドでダウン。
後半はもうグダグダ。
抱きしめ合ってスリップとか。
グダグダになった4回。
出血酷くなり、ストップ。
日本ランキング入りならず。
引退確定。
その経緯をリングアナウンサーに紹介され、負けたにもかかわらず両手を上げられる坂本。
……こういうの、ね。
うん、難しいんだけど。
ズバリ言っちゃうと。
要らないんですよ。
本人にとっては。
憶測でしかないけど。
……。
勝利が一番大切な、試合。
それで負けた。
それはもう、恥ずべきことどころではなくって。
……これも明日かけたら書くけど……。
何にも誇れないわけですよ。
……このブログを読む人に、これだけは知っていてほしい。
ボクサーはリングに上がる時。
敬意が欲しいんだ。
「スゲーな!」って思ってほしくて、リングに上がるんだ。
お情け頂戴、でリングに上がるわけじゃないんだ。決して。
それを、負けてなお手を挙げられても、何も嬉しくないんだ。
負けたのに拍手とか、要らないんだ。
……せめてものプライド。
どうか、伝わって欲しいと切に願う。
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