こないだの続き。

「ボクシングほど楽なものはないんじゃないか?」

逆説的かもしれないが、これを言えるのは、ボクシングを経験した者のみなんだ。

このことを、「やる人」は、「当たり前じゃんか」と感じるだろう。

そして「やらない人」は「そうなのか」とか「なんでだよ」とか色々感じるんだろう。

俺が「ボクシングほど楽な仕事はないんじゃないか」と言ったところで、「そーか!ボクシングってそんなに楽なんだ!?」って思っちゃう人もそんなに多くはないと思うが。

「自分で一回やってみろよ」。

かつてはそう強く思ってたりもしたけど。

分野に限らず、「やらない人」にはその意味が分からない。

なぜやらなきゃいけないか、やってない人には、分かりようがない。

「やる」とはそういうことだから。

分からないことが明らかな人に、分からせようとすることほど馬鹿らしいこともない。

それを怒っても仕方ない。

分からないものは分からない。そういうものだ。仕方がない。

ボクシングなんてやったことのある人の方が全然少ない。

なのにやらなきゃ分からないと言い続けてても仕方ない。

そこで皆に分かる説明は何か。

出てくるのが、俺がいつも言うあれだ。

「塩の味を分かるには、百万言よりもひと舐めすることだ」。

一度も塩を舐めたことがなくとも、いろいろな人の話を統合すれば、同じようなことは言える。

大体分かった気にはなれる。

けど、たったひと舐めすることに及ばないだろ?

行けばわかるさ。

てことは、そこまで行かなきゃ分からない。

分かってる。

人生そんな長くない。

その中で、何を取捨選択していくか。

あ、またヒント言っちゃった。

……っていう、6年前の話。






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