〈続き〉
ボクサーとしてデビューして、アンチが現れたなら大したもんだ。
ご意見の九割はくだらないけど。
……本当のことをこうして言ってしまうと、図星な人たちはまた血相変えて否定しようとする。そのご意見を必死に押し付けようとする。
……そんなところに自分の情熱を注いでる。
……放っといていいんじゃない??
……。
……駄菓子菓子。
……まさに玉石混交の中、中には宝石のような意見も混ざってる。
そういうもの全てに耳を塞いで、自分の殻に閉じこもってははならない。
もちろん自分も含めた大抵の人は、そんなに完璧には生まれてこない。
〈もし二人が全く同じ意見を持っていたとしたら、片方は特に要らない意見である〉のだ。
……自分と異質なもの、自分にないものから吸収して、人は大きくなるのだ。
……。
さらにボクシングで例えちゃう。
自分はジャブをこういう風に打つよう、十年間練習してきました。
……けれど、他人の意見を試しに取り入れてみたら、さらにいいジャブが打てるようになりました。
そんなこと、あるから!
やった俺が言う。
20年以上我が身で研究し続けても、あるから。
……仮に、同じ打ち方でジャブを打ち続けてたら、……5年、長くても10年で限界はくる。それ以上同じ打ち方で伸びることはまずない。
……だから、多くの人は30歳とかその手前くらいで限界が来ちゃうんだ。
違うやり方でやってみてこそ、やり続けてこそ、進歩があるかもしれないんだ。
……もちろん何度も言う通り、多くはないけど。
9割とは言わないけど、それに近いくらいの割合でくだらない意見も多い。
〈「何を言うか」ではなく、「誰が言うか」〉。
……。
この世のもの全ては数学でできてるわけではないから、唯一の答えなんて出ない。(ちなみに、「この世の全ては数学で(いずれ必ず全て)説明できる」という有力な説もある)
……。
……久しぶりの大逸れ道だ!!
……。
唯一絶対の答えが出ないとするなら、あとは「何を信じるか」。「誰のいうことを信じるか」。
そういうことになる。
……うおおおお、さらに話が膨らみすぎるが!
……ヘーゲルの唱えた「弁証法」をお伝えして終わろう。終わってみせる!!
……簡単に言うと、正と反が合するところにアウフヘーベンが起こるということ。
……うん、実に簡単にまとまったね!
……ごめんなさい。
……。
1つの意見(正)があったとして。
それとは異なる意見がある。(反)
その二つがぶつかり、否定しあいながらも発展的に統合された場合、一つ上のステージに行ける。
……。
……無重力空間で、粘土みたいな球が、かなりのスピードで動いてるとイメージしてくれ。
……で、そこに、違う方向から違う粘土の球がえれースピードで動いてきたら??
ぶつかるよね。
ほんで?
2つは合併し、また新たな方向へと行く。
この際、より正しい方向へと、そしてより強く、そしてより大きさと重さを増して、向かうことになる。
……この現象を、アウフヘーベン(抑揚よくよう もしくは 止揚しよう)という。
……ものすごく大雑把に分かりやすく例えてるから、細かい指摘は要りませんよ。笑
……ボクシングもそうなんだ。
……違う意見を取り入れてみて、それがうまく自分の中で融合され調和された時、1つ上のステージに上がれる。
……それは、1つのやり方に執着したからではなく、違うやり方を取り入れてみたから上がれたステージで。
……なので、「自分と違う意見」に出会ったら。
まずは、それを理解してみよう。
理解してから、賛否を出せばいい。……十分の一の確率だけど。
……お手軽簡単にできることに、価値あるものなどないのだ。
……ある程度キャリア積んだボクサーなら分かるが、「強くなる」とは、ケタ違いの手間暇をかけて、ほんの少しだけできるかもしれないものなんだ。
……理解せずに好き嫌いだけで物事決めてたら、やはり狭い世界でしか生きられなくなる。
ボクシングは、所詮狭い世界だ。
……そんなに広い世界ってのも、どこにあるのかは知らないけど。
せめてその狭い世界で、大きい男になろう。{……しまった。今は女子ボクシングも女子ボクサーもいるんだった!……えーとえーと、自分への戒めでございます!)
sasaki_motoki
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