怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

同居する家族はそういうもの、という理解と諦め

2019年02月21日 | 家族
義父のここ数ヶ月の変化で、ちょいと気になることがある。
食事をすするように食べるようになったんだ。日本で麺類を食べるような音がするんだ。
以前はまったくそのようなことがなかったので、老化でそのような食べ方になっていっているのだろう。

欧州人との生活で楽な部分のひとつは、同席する人々の食べ方が不快でないことだ。
身体を前のめりにしなくてもいい高さに置かれた皿から、ナイフ・フォーク・スプーンで料理を口に運ぶ方法は比較的見た目を美しく保てる方法だと思う。
日本の食卓マナーはかなり意識をしないと、あまり様にならない。
ここでも中国人たちと食事をすると、あっと驚くやり方で食べてくれるので、どきどきしてしまう。
夫の箸の使い方がちょいと危なっかしいけれど、成人してから身につけた箸使いだ。仕方がない。

義父が次第に衰えていっているのは、我々家族が静かに見守らなければならない。
「お義父さん、その吸い込むような音をさせないでください」
などと言ってはいけない。
だけど、気になって仕方がない私。いや、義母だって、夫だって気になっているだろう。
でも、だれもそれを義父に指摘しないのは、みな、老齢による仕方がないものだと認めているからだろう。

義父がこの状態で家族以外と食事を共にすれば、多少周囲を不快にさせるかもしれない。
ただ、家族以外もやはり高齢であることを気遣って、気づかないフリをしてくれる人がほとんどだろうと予想する。
若者がすするように食べたら、すぐに親やきょうだいに言われちゃうだろうな。

食事の仕方に老化を発見したのは、ちょいと私も驚きだ。
いろいろなところに衰えが出るものだな。義父が衰えないのはそのおしゃべり振りで、私も夫も彼に捕まって長々と説教されないように気をつけている。
食べ方が少々変化しただけで、生活能力のほとんどは彼の同世代より長けていることを喜ばなくてはならない。


紅茶のスパイスを買いに行ったトルコスーパーでもらった日めくりカレンダー。
もしかしたら、先月辺りまでは販売されていたのかもしれない。
トルコ語で書かれているし、紙質も製本の質もひどく悪いのでトルコ国内市場向けと思った。
よく見ると、ドイツ各地の都市の名前が印刷されている。あれ?ドイツ国内に住むトルコ人向けの品だ。
場所によって日の出、日没の時間が違うから、それによってかわってくる祈祷の時間が細かく印刷されていると理解した。
ドイツに住むトルコ人の多さを実感できるカレンダーだ。
ドイツ語がほとんど書かれていないので、日付くらいしか判別できない。二月は「SUBAT」なのだろうか。

街を歩けば、周囲の人々が交わす会話は体感90パーセントがドイツ語以外の言語だ。
トルコ語のドイツお祈り時間入りカレンダーの存在くらい、普通のことだろうなぁ。

















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