あるママさんのブログにこんな記事がありました。

許可を得て紹介します。

 

---------------

 

「九九の6〜8段を10回ずつ言う」

という宿題が出ました。

 

小2の息子は

まだきちんと覚えきれておらずグズグズ言うので、

 

疲れて機嫌の悪い私は、

まだ気持ちをコントロールできる段階で

 

「お母さん疲れてるから、

それ以上グズグズ言うと

ものすごい雷が落ちるよ」と予告し、

ほどなくして大爆発しました。

 

そのときに出た言葉は、

覚えている限りではこんな感じ。

 

「学校の宿題は

ちゃんとやるのが当たり前だろう!

当り前のことをやるのにグズグズ言うな!

覚えてないなら

10回でも20回でも繰り返し言ったらいいねん!

頑張らずにできるようになることなんて、

一つもない!!

ラクしてできることなんか、ないねん!!

甘ったれんのもいい加減にしろ!」

 

......と、かなり荒っぽい口調で

怒鳴ってしまいました。

 

その後。

黙っていた息子が涙声でようやく、不機嫌に

「いつやったらいいの」と聞いてきました。

 

親に暗唱を聞いてもらうことになっていたので、

私は「いつでもいい!」と

怒った調子で言いました。

 

「じゃぁ涙が止まってからやる」

と半分やけくその息子。

 

しばらくして、ちゃんと全部10回ずつ言って

宿題は無事終了。

 

終わってみれば大して時間もかからず、

そんなに大騒ぎすることでも

なかったんですけどね^^;

 

で、息子は気持が落ち着いたころ、

「話したいことがある」と台所に来て、

また泣きそうな顔で言いました。

 

「宿題、嫌だって言ってゴメンね。

これからは言っていいことと

ダメなことを練習する......」

 

「言ってダメなことって?」

 

「宿題、嫌だとか......」

 

 

おっと、これは軌道修正しなくては。

 

「あのね、宿題が嫌なら

嫌って言っていいんだよ。

 

それは○○の本当の気持ちでしょう。

 

でもそれで終わるんではなくて、

お母さんは○○が『嫌だけど頑張る』って

思うようになってほしいの。

 

どんなにしんどくても、

頑張ったらきっとできるようになる。

 

頑張ってできるようになったら

すごい嬉しいし、気持ちいいよ。

 

お母さんだって、

英語を頑張ったからできるようになった。

 

○○も頑張れるって、

お母さんは思ってるよ。」

 

 

いちおう、子育てのポイント

「子どもを信頼している、

やればできると信じている、

ということを子どもに知らせる」

というのを意識して話しました。

 

どれくらい通じたかは分からないけれど、

息子は「がんばる」と言ってくれました。

 

一時の気持ちの高まりに

過ぎないかもしれないけど、

何度も苦しみを経験して、

自然に頑張れる人

になっていってくれらたなと思います。

 

-------------------

 

 

ありゃりゃ~……

これは子どもにとって、

かなりしんどいコミュニケーションですね。

 

お母さんが、

がんばることを間接的に強要してます。

 

子どもががんばれるのは、

自らがんばりたいと思えるときです。

 

親から

「がんばれ、がんばったらできるようになる」

と言われてがんばったとしても、

 

好きなことでなければ

長続きでしないだろうし、

 

むしろ無理強いさせられることの弊害

のほうが気になります。

 

というかこの調子で毎日やっていたら

子どもは心が麻痺して、

 

親ががんばれと言うことだけを

優先せざるを得ず、

 

自分のやりたいことや

好きなことも

わからなくなりそうです。

 

自分のやりたいことや

好きなことがわからなくなったら、

将来のことも考えられなくなります。

 

がんばれと言う前に、

もっと丁寧に

子どもの心に寄り添ってあげましょう。

 

九九の宿題が、

子どもにとってはとてつもなく

大きな負担だったかもしれないし、

 

できなければ怒られる

っていう不安や恐怖も

あったかもしれません。

 

お母さん自身が

疲れて機嫌が悪いのであれば、

 

そういときこそ、

子どもと距離を置くことが大切。

 

まずは自分をいたわることを

優先させましょう。

 

でないと、子どもに八つ当たりして、

親も子も疲弊してしまいますよ。

 

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 

と、かなり辛口に(半ば感情的に汗)書きましたが、

実はこのお母さんは、

12年前のわたしです。

だから、遠慮なく辛口笑い泣き

 

はぁぁ。

そのときは一生懸命だったけど、

とにかく

 

「べき」

「ねばならない」

「絶対に」

 

と、厳しい思い込みに

がんじがらめだった気がする。

 

子どもに対しても、

それが子どものためと思ってぶつけてた。

 

息子よ、ごめんねえーんえーんえーんえーんえーん

 

 

でも子どもの成長とともに

わたしも

「子どもの気持ちを認める」スキル

を理解したり、

自分の思い込みに気づく機会があったりして、

 

今は、息子が息子であることに

すごく感謝してるし、

見てるだけで嬉しくなる。

 

家族をはじめ、

いろんな人との関係が

わたしを育ててくれているんだよなあ。

 

 

 

 

 

 

森かほりの
・facebook

・無料メルマガ

よかったらフォロー・登録してね照れ

 

 
受付中
ビックリマーク 自分を好きになるカウンセリング(詳細)
ビックリマーク 保護者・PTAむけ講演会(詳細)