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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

変えるべきはサイド!? アーセナルのゴール欠乏症を改善する布陣を考えてみました。

後半開始早々にニコラ・ペペが喰らったレッドカードが痛かったのは確かですが、リーズ戦のアーセナルは前半から劣勢でした。シュート数は13対5、オンターゲットゼロ。オーバメヤンのボールタッチは、レノの27回を大きく下回る17回に留まっていました。エイリングとハフィーニャに押されていた左サイドを改善すべく、ウィリアンをネルソンに代えてもさほど効果なく、クロスバーとポストに3回も救われたスコアレスドロー。10月4日のシェフィールド・ユナイテッド戦の64分にニコラ・ぺぺが決めて以来、7時間56分もオープンプレーからのゴールがありません

総シュート数82本はプレミアリーグ15位、オンターゲット30本は16位。9試合で9ゴールは、ウナイ・エメリが率いた昨季のチームより6本も少なく、1986-87シーズン以来最低の数字です。オーバメヤンをセンターに戻した4-2-3-1は空回り。ゴールに背を向けてプレイするのが得意ではないストライカーを活かすためには、ニコラ・ペペ、ウィロック、ウィリアンがスペースを見つけて縦パスを受けなければなりませんが、2列めのオフ・ザ・ボールのプレイにメリハリはありませんでした。ダニ・セバージョスとジャカの攻め上がりも少なく、とりわけ右サイドは連携して崩そうとする意識が欠けていました

アーセナルの攻撃の不振に関連する象徴的な数字があります。クロス本数ランキングのTOP20に選手を送り込んでいないのは、アーセナルとアストン・ヴィラのみ。チームのTOPは、左のCBで起用されることも多いキーラン・ティアニーで、トータル29本は26位です。右サイドのベジェリンは9試合で19本。これがいかに少ないかは、ロバートソン76本、ディーニュ61本、クレスウェル58本、アレクサンダー=アーノルド55本、リース・ジェームズ52本というSBの上位を並べてみればよくわかります。プレミアリーグ出場が6試合のチルウェルは、28本のクロスを中央に入れています。

SBとウイングの連携に難がある現在のアーセナルは、3-4-3あるいは3-5-2のほうが機能しそうです。それぞれの布陣に選手を当ててみましょう。

【3-4-3】
GKレノ、DFホールディング、ダヴィド・ルイス、ガブリエウ・マガリャンイス、WBメートランド・ナイルズ、ティアニー、MFトーマス・パーティー、エルネニー、FWニコラ・ペペ、オーバメヤン、サカ
【3-5-2】
GKレノ、DFホールディング、ダヴィド・ルイス、ガブリエウ・マガリャンイス、WBメートランド・ナイルズ、ティアニー、MFトーマス・パーティー、ダニ・セバージョス、サカ、FWオーバメヤン、ラカゼット

パブロ・マリが復帰した際は左のCBで、ガブリエウ・マガリャンイスを中央に固定。「WBかインサイドMFに運動量豊富なウィリアン」「正確なロングフィードがあるダヴィド・ルイスをアンカー起用」といった工夫もおもしろいのではないでしょうか。サカの負傷とニコラ・ペペのサスペンデッドによって、前線はウィリアン、ラカゼット、オーバメヤンの3トップに回帰しそうな雲行きですが、WBをメートランド=ナイルズとティアニーにすることによって、サイドアタックの強度は増すのではないかと思われます。

FAカップとコミュニティシールドを制した指揮官が、早々に解任ゴシップに巻き込まれることはないと思いますが、ウルヴスとトッテナム相手にノーゴールとなればメディアは騒がしくなるでしょう。アルテタ監督の次なる打ち手に注目しましょう。ヨーロッパリーグのモルデ戦に、ウルヴス戦の布陣のヒントがありそうですね…。


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