イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

成立か無効か、完遂か…どうするプレミアリーグ2019-20シーズン、選手たちの主張。

「プレミアリーグ2019-20シーズンは終了として、戦績は無効とするべきだ」「そんなことをしたら、優勝を目前にしていたリヴァプールで暴動が起こるのではないか」…イギリスにおけるコロナウイルスの感染者は2万人となり、1200人以上が命を失っています。拡散のペースは落ちておらず、プレミアリーグが再開できる見通しは立ちません。UEFAのセフェリン会長は、6月末までに再開に漕ぎ着けなければ、シーズンが失われる可能性があるとコメント。現地のジャーナリストやクラブの経営ボードからは「今季のプレミアリーグは無効とすべき」「次のシーズンを多少犠牲にしてでも完結させるべき」と、さまざまな声が挙がっています。

昨日は、プレミアリーグのOBたちの持論を紹介させていただきましたが、リーグの再開に備える選手からもいくつかの意見が聞こえてきています。「今季の続行は無理だとジャッジするポイントが必要だと思う」と語ったのは、トッテナムのハリー・ケイン。「スカイスポーツ」のInstagram Live企画で、クラブOBのジェイミー・レドナップと話したストライカーは、「リーグの舞台裏やファイナンスについてはよく知らない」と前置きしながら、6月末がリミットと主張しました。

「7月や8月までプレイして、次のシーズンを圧迫するのは得策ではないと思う。6月末までにシーズンを終えられなければ、何らかのオプションを見つけて、次のシーズンに向かうべきだろう」

プレミアリーグの記録をどうするか、優勝や昇降格を認めるかまでは言及しなかったイングランド代表キャプテンは、新しいシーズンをいつも通りスタートさせることに重きを置いています。これに対して、マンチェスター・シティのイルカイ・ギュンドアンは、ドイツの放送局「ZDF」のインタビューに応じて「シーズンを終えられなかったとしても、リヴァプールにプレミアリーグのタイトルが与えられるのがフェアだと思う」とコメント。「スポーツマンとしてフェアでなければならない」と続け、それぞれのクラブの思惑についても言及しています。

「さまざまな意見があるだろう。いいシーズンを過ごしてきたクラブにとっては、ここでキャンセルされるのは明らかにうれしくない。しかし一方で、うまくやれずに降格ゾーンにいるクラブは、シーズンを放棄するのを望んでいるはず」

スタッフの給与を払うために、自らのサラリーのカットを受け入れられるかと問われたセントラルMFは、「いうまでもなくオッケーだ。イングランドではその話はなされていないけどね」と即答。中止のインパクトが2つのシーズンに及ぶため、主催者が困難な問題に直面していると理解を示しています。中止&成立か、無効か、完遂か。世界がどう変わるのかを見据えながら、プレミアリーグは難しい三択の答えを出さなければなりません。


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