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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

よくあるゴシップなのかもしれませんが…「ポグバ売却&グリーリッシュ獲得」は是か非か⁉

Man Utd told swapping Paul Pogba for Jack Grealish is ‘no-brainer’ transfer(マンチェスター・ユナイテッドにとって、ポグバとグリーリッシュを入れ替えるのは簡単な移籍だ)」…さすがに、「no-brainer(考えるまでもない、簡単な)」はいい過ぎではないかと思いつつ、記事に目を通したのですが、「ミラー」で吠えていたのは1970年代にアストン・ヴィラで活躍したアンディ・グレイさんでした。ヴィラの地元メディア「バーミンガム・メール」も、マンチェスター・ユナイテッドがポグバを売ってグリーリッシュを獲るというネタを扱っており、こちらの見出しには「Ed Woodward giving information(意訳:エド・ウッドワードから直接もらった話だからホントだよ!)」という怪しいひとことが添えてあります。

グリーリッシュの所属クラブのレジェンドが、今季プレミアリーグで7試合ノーゴールのポグバを「獲得は失敗だった」とディスったというだけでなく、グリーリッシュには7000万ポンドという高値のタグが付き、ポグバは1億ポンドでユーヴェかレアル・マドリードなどといかにもありそうなシナリオが添えられています。ポグバ売却が成立すれば、ジェイドン・サンチョとグリーリッシュのダブルも可能と思いつつ、コロナウイルスの被害が甚大なイタリアやスペインのクラブが、1億ポンドをあっさり払うのかという疑問も湧いてきます。実現性はさておき、「マンチェスター・ユナイテッドにとって、これらのディールがプラスとなるのか?」と考えてみました。グリーリッシュを入れて来季のフォーメーションを組んでみると、前線がダブつき気味です。

4-3-3なら、3トップにラシュフォード、マルシアル、ジェイドン・サンチョ、中盤はブルーノ・フェルナンデス、マクトミネイ、グリーリッシュ。4-2-3-1とすると、最前線にラシュフォード、2列めがマルシアル、ブルーノ・フェルナンデス、ジェイドン・サンチョ、中盤センターにグリーリッシュとマクトミネイ。どちらにしても、ポグバのほうが収まりがいいのではないかと思います。

今季プレミアリーグで26試合7ゴール6アシストのグリーリッシュは、ぜひともオールド・トラフォードで観てみたいプレーメイカーではあるのですが、ジェイドン・サンチョとブルーノ・フェルナンデスを両方起用となると、ポルトガルから来たアタッカーとかぶる感覚を拭えません。ジェイドン・サンチョが獲れなければ、ブルーノ・フェルナンデスが3トップの右に入り、グリーリッシュをインサイドに入れられるのですが、こちらはポグバが恋しくなります。

…いや、私が固定観念に捉われすぎているのかもしれません。「グリーリッシュ=トップ下かインサイド」「ポグバ=インサイドかセントラルMF」という図式から脱却し、「ポグバよりもデュエルの勝率が圧倒的に高いグリーリッシュを、セスクのように中盤センターで機能させられたら最強」と考えれば、噂のスワップに期待感を抱くことができます。あまりにも美しいロングフィードや、違いをもたらすスルーパスに幻惑され、ポグバにはぜひ残ってほしいと思うのですが、負傷がちで好不調の波がある27歳と、シュートやパスの精度が高く伸びしろがある24歳なら後者と考えてもいいのかもしれません。

昨季プレミアリーグでは、35試合13ゴール9アシストという数字を残したポール・ポグバですが、モウリーニョ監督との確執が騒がれた秋と、チームがスランプに陥った春の冴えないイメージを払拭できません。当時はワールドレコードだった8900万ポンドでオールド・トラフォードに帰還した天才は、フルシーズン活躍したシーズンなきまま、再び海を渡ってしまうのでしょうか。ジェイドン・サンチョ、グリーリッシュ、ジェームズ・マディソンと、華やかな獲得候補の名前が飛び交う現地メディアの記事を愉しみながら、同時に苦い思いがこみ上げてきます。彼の本気が観たかった…過去形にするのは、まだ早いのですが。


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