ふきのとうのタンポポ 柵が2か所パキッ!! | 馬森(まもり)牧場  千葉県南房総市・馬を感じる体験牧場

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巨大なタンポポのように見えるふきのとう。

雌花が受粉して結実したあと、種に綿毛を持たせて遠くへ飛ばすのです(*゚ー゚)

「わが子(種)は自分よりできるだけ遠くへ飛ばす」のが、植物の親心ですね。

美味しい果肉をつけて鳥や獣に食べさせたり、羽を付けて落下の際にくるくる回したり、綿毛で飛ばしたり、トゲや粘着物質で動物にくっつけたり、水に浮かべて漂流させたり、完熟するとちょっとした刺激ではじけて種を飛散させたり。
人間も、若いうちに親元から離れて遠い所へ行くのは良い経験だと思います。

 

その後ろの青空。

自分にもっとパワーがあったら、左側の山も平らにして馬場にしたいです。

満足してちょっと目を放したら、「パキッ!!」

乾いた音がして、山側の柵がモミジにブチ折られました。

数秒後にはシャインが土手側を(´Д⊂)

神々しく後光の差す、同時多発的柵折れ事件です。

馬に悪気はありませんが、柵の向こう側の草を食おうとして首を伸ばし、戻す時に折ってしまうのです。

「春の青草が食べたい!」 は、馬の欲求の中で最も強いもののひとつ。
「群れが自分を置いて春草を食べに行ってしまった!!」が、馬にとって最も強いストレスでしょう。

 

柵に使う横木は、分厚いものだと値段が一気に高くなるので、

「折れませんように」と祈りながら薄いものを使っています。

その都度新しい木材を買うのも大変ですから、裏側から防腐剤を塗った当て木をして直しておきます。

 

夕日を浴びながら子供たちのレッスン。

プラチェーンとポールを使うことによって、子供たちも操作がしやすくなったようです。

今日の課題は「オンオフをはっきりさせる」

最初だけ鞭の力を借りますが、これは痛みや音で馬をおびえさせるものではありません。

乗り手に「今動かす!」という明確で強い意志を持ってもらう、雑念を消すためのツールと考えています。

正しく使えば馬はすぐに軽い足の合図に反応し始め、鞭はいらなくなるものです。

 

日没後の西の空には、魚の骨のような特徴的な雲が広がりました。

桜の季節ですが、まだまだ朝晩は10度以下。

油断して毛穴が開いた肌には、身を切るような寒さに感じます。

 

明日は終日雨の予報。

月曜日に続いての体力回復日になります。