折にふれて

季節の話題、写真など…。
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Beam Up !

2019-10-06 | 風の風景 光の風景

秋らしく青く抜けた空を撮りたいのだが

憎らしいことに週末になると台風がやってくる。

とりわけこの秋は、新しく買ったハーフNDフィルターを試したくて

晴れの日を心待ちにしているのだが、その週末も金沢は雨の予報。

しかし、どうしてもあきらめがつかず、

どこか近場で天候が回復するところはないものかと検索したところ、

福井県南部はところにより雲の切れ間もあるとのこと。

それで、その予報に期待を膨らませ、ここ越前岬へとやってきたのだった。

 

 Sony α99  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (24mm  f/8,1/320sec,ISO100)    

 

 

だが…、というか、やっぱりというか…。

ご覧の通り、広がった空は期待した青空とは遠くかけ離れたものだった。

それでも…である。

ハーフNDフィルターを使うと

空と地上という明暗差が大きい条件でも

空の明るさを抑えてくれるので、

地上の光量を落とすことなく、

雲の表情がより豊かに映ってくれる。

と、実感した次第である。

ともかくも、フィルターの効果を実感できたこと、

また、使い勝手のコツもある程度理解できたことは収穫だった。

 

ところで、その時。

肉眼では気づかなかったことだが…、

ファインダーに映し出される、

雲の切れ間から差し込んでくる一条の光、

それが神々しくもあり、ドラマチックな光景にも思えた。

そして、その光を眺めながら、思わず口を衝いて出た言葉。

それが「Beam Up!」だった。

 

子供のころからSF冒険活劇が大好きで

毎週楽しみにしてたテレビ番組が「宇宙大作戦」だった。

宇宙…。それは人類に残された最後の開拓地である。

オープニングのナレーションが語るように、

宇宙船USSエンタープライズ号が未知の宇宙を開拓するという一話完結のドラマだったが、

現在でも「スタートレック」という原題で劇場版がシリーズ化されているので

カーク船長やドクター・スポックなど主人公の名前とともにご存じの方も多いと思う。

さて、冒険活劇には主人公たちを助ける「切り札」の仕掛けが用意されていることが多い。

宇宙大作戦の場合、そのひとつが「転送装置」で、

人や物体を光に変えて、別の場所へと瞬時に移動させるものだった。

例えば。

ある惑星にカーク船長たちが降り立って調査活動をしていたとする。

そこに天変地異など突然危機が迫る。

その時、隊員たちを間一髪USSエンタープライズ号の船内へと収容するのが転送装置だった。

装置が作動すると、一条の光が地上に照射され

その光とともに隊員たちは船内へ収容される。

そして、装置の作動とともに口々に叫ぶ声が

「転送(Beam Up)!」だった。

その後、隊員たちは無事を喜び合い、めでたくエンディング。

つまり、子供にもわかりやすいストーリーの立役者が転送装置だったわけである。

 

さて、この日の一条の光を眺めながら

Beam Up! と、ノー天気につぶやいたものの…

上達に「切り札」などあるはずもなく

写真にとりつかれた悩ましい旅はエンドレスに続くようである。

 

 

※ご訪問ありがとうございます。

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