やがて冬も終わろうというこの時期に
決まって訪れる場所がある。
加賀市 鴨池。
1.5ヘクタールばかりの池とそれを取り囲む湿地で
ガンやカモなど数千羽の水鳥が越冬する。
地図上では見落としてしまうような小さな湿地帯でしかないが、
実は、水鳥が生息する湿地を保全する国際条約、
ラムサール条約に登録される日本有数の地。
水鳥たちにとってはまさに聖域、サンクチュアリだ。
その鴨池で憩う鳥たちを目当てに訪れるのだが、
実のことろは鳥オンチ。
学芸員が待ち構えていて、
鳥の名前や生態をていねいに教えてくれるのだが
せっかくだがそれぞれの鳥には興味がない。
だから鳥たちを写真に収めることもしない。
鳥たちが寛ぐ長閑さに惹かれ
その景色を、時間を気にせずぼんやりと、ただ眺めていたいだけなのだ。
思うに、自分なりの歳時記のようなもので
やがて北に向け飛び立つ鳥たちに
近づく春の足音を重ねているのかもしれない。
その日はもうひとつ決まりがあって
それから、5分ほど車を走らせて片野海岸へ向かった。
そこには海を見下ろすように立つカフェがあって、
一杯、一杯、引きたての豆で
新鮮でやさしい味がするコーヒーを淹れてくれる。
そのコーヒーをゆっくりと味わい、
そして、寒々とした海を意味もなく眺める。
いや、自分の中ではちゃんと意味はあった。
外は時折り小雪が舞い、最高気温も5℃に満たない。
しかし、そんな真冬の寒さであっても、
海の向こうからやって来る春の気配をじゅうぶんに感じていたからだ。
折にふれるか、ふれないか...
この日の気分を振り返っていたら、
ふと、グレン・フライのバラードを聞きたくなった。
Glenn Frey - I Did It For Your Love
片野海岸、北陸らしい空模様
海はチョット大人しめかなぁ!?
時差が有り、こちらは前日です。
北陸の寒空と暗色の海を見ながらのんびりカフェ♪
帰ったら、寒さを楽しみながら過ごしたい場所です。
日本に帰ると、次回はコロナウイルス対策でビザが拒否されるかもしれず、暫く日本暮らしになるかも知れません?
ピンチはチャンスを期待♪
鴨池★鴨さんがいっぱいですね~
私も鳥さんに全然詳しくないけど
鳥さんが居たら撮りたいです(笑)
2枚目素敵ですね~
お気に入りの景色とお気に入りのお店の
美味しいコーヒー
いい時間ですね♪
新しい出逢いを求める旅もいいけれど
「決まって訪れる場所」と言うのも
かけがえのない愉しみですね。
カモ?さんは初めてですが
貝殻の入ったこのグラスは
わたしも拝見(お写真で)したことがあるような…?
良いひと時を過ごされましたね♪
鳥のお写真は珍しいかな?
この喫茶店・・私も貝殻が入ったグラスは拝見した記憶があります(お写真で・・)
お気に入りのカフェタイムなんですよね^^
S氏はこの日は夜の出没だったかと(笑
いつもニアミスしています(苦笑
超望遠にも惹かれますが
使用頻度を考えると
「まあ、いいか」ということに。
だから、鳥写真もこの程度でお茶を濁しています(笑)
サイモンさんのお仕事にも影響が出ているようですね。
困ったものです。
ところで、北陸の寒空と暗い海も
あと半月ほどの辛抱。
三月になれば、明るい日差しと
穏やかな海が徐々に戻ってきます。
オートフォーカスが中々定まってくれず苦労しました。
海辺のカフェとなると季節は夏と
相場が決まっていますが
私はこの時期が好きです。
なにより空いていますから(笑)
席も景色も独り占めです!
毎年この時期で被写体もアングルもほとんど同じ。
ご指摘の通り、常連さんには心苦しい記事です(笑)
来年は違った趣向を考えてみようか...な?!
やはりここで写したものを過去に一度だけアップしています。
このブログで鳥が登場するのは後にも先にも
それ1回だけかもしれません(笑)
そして、貝殻の写真。
常連さんにはかないません。
「まだ置いてあるのか」
と思いつつ、また撮ってしまいました(笑)