元ダム計画予定地に眠る暗闇水路隧道~沢山川の水路隧道② | 道にあるちょっと古いもの

道にあるちょっと古いもの

トンネルや橋など、ちょっと古めの道路構造物を訪ねた記録

【名称】不明
【所在地】夷隅郡大多喜町上原
【竣工】不明
【延長】約30m(目測)
【幅員】約3m(目測)
【高さ】約3m(目測)
【訪問日】2019年9月8日

 

 

先日「元ダム計画予定地に眠る巨大水路隧道~沢山川の水路隧道①」で紹介した水路隧道の20メートル程先(下流方面)に次の暗闇が。

 

なお、この川は夷隅川(いすみがわ)の二次支流である沢山川(さわやまがわ)で、現在地はココ(←地理院地図)。

 

 

もちろん地図に載っているし、上を何度も通っているので、次の隧道の存在は知っていた。しかし、水の流れる音しか聞こえず、どのような姿なのかは全く知らなかった。いやぁ、これは。。。(汗)

 

 

こりゃまたエグいのがキタぞ(^-^;

 

 

右側が浅そうだが、足を踏み外すと一気に深みに嵌りそう。

 

 

天井に気が引っかかっていた。支保工ということはありえないので、流木が引っかかったということだろうか。ってことは、増水すると目一杯水が入ってくるってこと?(^-^;

 

ということで、ここで引き返そうと思い、一応ちょっとだけ動画を撮り、①の動画の最後にオマケとしてくっつけるつもりだったのだが。。。

 

この先の模様は下記の動画で(音量注意)

 

 

maya氏に巧みな言葉遣いで、ついついその気にさせられてしまった(^-^;

 

 

こんな状態だったようだ(^-^; ちなみに、身につけていたのは、海パンと速乾性Tシャツ、それから水没前提で買っておいた作業用の靴。

 

 

吐口側。水生生物となったmaya氏、ン十年ぶりに川で泳いだそうだ。

 

 

ちなみに、この呑口側を上から見るとこんな感じ。この笹薮が激しすぎてどうにも近寄ることができなかったのだ。

 

 

内部から見た吐口。

 

 

帰りももちろん、maya氏は、、、

 

 

泳いで、、、

 

     ※     ※     ※

 

 

なお、ここはタイトルにもあるように、建設中止となった大多喜ダムの建設予定地。堤体は、おそらくもう少し上流付近、水路隧道①の西側付近に建設されるはずだったと思われる。ということで、ダムが完成していたとしても、直接水没することはなかったのかもしれないが、かといって、このままの姿を保っていたとも思えない。おそらく開削されてコンクリートで固められた水路になっていただろう。ということで、①と同じく、危うく命拾いをしたというところなのだろうか。

 

だが、隧道は命拾いしても、付近の姿は一変してしまったようだ。かつてここは農地が広がる---おそらくのどかな---農村風景が広がる地だったようだ。①の記事でも載せたが、そのころの様子を。これは国土地理院が1975年1月6日に撮影した航空写真(CKT7414-C6A-49)を元に作成したもの。今回の隧道は「水路隧道②」だ。

 

今回の隧道部分の元々の河道(旧川)はの南側にあったようで、この頃は水田だったようだ。

 

 

その水田跡もいまではこのように…かつての風景はもう二度と戻ってこないだろう。(;´Д`)

 

 

 

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