身近にせまる死 | コロナ禍の東海岸で3児子育てしてみてる

コロナ禍の東海岸で3児子育てしてみてる

東京に引きこもっていたい私が子連れでアメリカに住むことになった挙句、妊娠してコロナ禍のさなかに米国出産して白目向きながら暮らしている話

学校のスタッフの方がお亡くなりになりました。

コロナのせいです。

 

担任だったわけでもなく、名前を聞いてもまったくわかりませんでしたが

お子さんもまだ下の子は小学生とのことで

とてもコロナでの死が身近になってしまったと感じています。

 

私が出産予定の病院もコロナ患者で溢れていて

スタッフの方も数名亡くなられています。

 

今まで遊べていた広場(遊具なし)も閉鎖され

野営病院の設置が始まりました。

普段ニューヨーカーが半裸で日光浴を楽しんでいるセントラルパークも、今は野営病院と化しました。

 

 

お世話になっている産院では「大丈夫」と言われますが

本当に病院で、通常の医療器具に囲まれて

無事に出産ができるのだろうか…とても不安です。

 

特に私は娘・息子双方の出産時に酸素吸入が必要でした。

人工呼吸器と酸素吸入は別物であるのはわかるのですが

どれくらい違うのか…もしかして、人工呼吸器が足りなかったら無いよりマシ的な感じで回されてしまうレベルには同類なのか…

現在の状況はとにもかくにも、不安しかありません。

 

明日で8ヵ月。

ギリギリまだ飛行機に乗れるけど

今、日本に帰ったところで

米国帰りの私を受け入れてくれる産院を見つけるのは容易ではないでしょう。

見つからないと考えるべきかもしれません。

ここからの日本の医療崩壊の方がマズイかもしれない。

 

とにかく、もうこの状況下で、ここで生むしかない。

そんな切羽詰まった気持ちです。

 

 

4年前、死産で子どもを失って

その火葬での無力感、喪失感が未だに忘れられません。

(もっとも、これは忘れるつもりもないのですが)

 

自分の子どもの骨を拾わなければいけないなんて

こんな悲しいことがあるだろうか?

と、その時思ったものですが

もしも今度コロナで子どもを失ったとしたら

骨を拾うことすら許されないのだと思うと

より一層、気を付けて暮らさなくてはいけないと改めて思わされます。