「案ずるより産むが易し」
今まさにこの言葉を噛みしめています。
そして、もう一つ。
「母は強し」
特養に入所したばーば。
私は、平日は仕事帰りに一日おきには特養に寄っていますが、全く泣き言は言いません。
入所の次の日に寄った時は
「仕事帰りに寄ってくれたの?」
「今からお勝手(夕飯の支度)やらなかんで早よ帰りゃー」
と言いました。
淡々と、今までデイサービスに通っていた時と同じように、日中は塗り絵をやったり、テレビを見たりして過ごし、今までどおり両手に四点杖で歩いています。
食事も完食。
入浴拒否が心配だったお風呂も、すんなり入ったそうです。
覚悟を決めた女性は強いですね。
入所の日に、私はばーばに手紙を渡しました。
今まで長い間一緒に暮らしてくれたことのお礼。
旦那が転勤になったため、もう一緒には暮らせないこと。
施設で元気に暮らして欲しいこと。
施設には、ばーばよりも身体の悪い人が多いから、ばーばには自分でできることは、頑張ってやって欲しいこと。
そして、いつでも私が会いに行くこと。
この手紙は、いつもばーばのベッドの上に置いてあります。
きっと、すぐに忘れてしまうから、毎日毎日繰り返しこの手紙を読んでいるのだと思います。
もう、家には帰れない。
もう、娘と一緒には暮らせない。
でも、生きていくしかない。
そう覚悟を決めたばーばは、本当に強い母です。
自分のことより、娘と娘の家族を思いやる、本当に強く優しい母です。
そして、何も分からなくなってからではなく、この状態で特養に入所できたことが、本当に良かったです。
私は、特養入所のおかげでできた、自分の時間を大切にしていきたいと思っています。
とりあえず、ホットヨガに通い始めました。
今まで、無関心に等しかった自分の身体のメンテナンスから、始めるつもりです。