カテゴリ:夢有無有
「霊魂論」エチカ詳解138
スピノザの云う「思惟の属性」と「延長の属性」とを簡単に語彙を紐解けば「心」と「モノ」です。スピノザは人間の精神能力を、現代から見ても其の思考の構想の雄大さから何処ぞの異星文明がギリシァに舞い降りたとしか想えない哲学的な神の形而上学の「神存在」と「人間存在」の関係で人間の精神思想を相当に高く評価していたのにギリシァの唯物史観の哲学者や神話叙事詩で信仰にまで高められた俗人的な神格性の神を批判したとして毒杯を煽ったソクラテスの構想する神格に比しては、過小評価し過ぎる嫌いがあります。「属性」を形態として捉えるならば、其の形式段階で具体的に個々の差異を生じさせるものは「様態(変様)」です。眼前に見る泰山河川も食卓に上る真っ赤な林檎も、神の「存在有としての実体」其のものの顕われであり、「神」を表現しています。極東の島国であり、世界でも特異な万系一世の「おおきみ」を抱く単一民族国家(勿論のこと異論はあるでしょうが)として歴史を重ねてきた邪馬台国以来の「八百万の神」も、或る意味でスピノザの云う「思惟の属性」と「延長の属性」から正当性を持ち得ています。 哲学・思想ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年03月16日 06時19分09秒
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