時間の陥穽384
1から10までの合計の答え:1+10=11、2+9=11、のように足すと11になる数字の組が5個あるので、11×5=55は誰しもが初等教育で教わります。更には中等教育に進めば1+2+3+・・・・+nであれば1+2+3+・・・・+(n-1)=n(n+1)/2の公式が成り立ちます。ではその記号nが象徴する数が無限大にするどうなるのか。nが有限ではなく無限数の場合は此の公式は使えません。この答えを驚くべきことに、18世紀の数学者であり、天文学なかでも天体物理学者であるレオンハルト・オイラー(Leonhard Euler/1707年 - 1783年)、19世紀のカール・フリードリヒ・ガウスと並ぶ数学界の二大巨人の一人とも呼ばれている人物が解答を導き出しています。此れが現代に盛んに言われるc宇宙の構成体である超ひも論の次元構造の「11次元」を導き出す重要な小道具となります。「次元」とは何かをくどい迄も述べれば、「1点の位置を決めるのに必要な数値の個数」という説明がわかりやすいだろう。1次元は直線の世界で、原点からの距離だけで位置は決まる。2次元は平面で縦と横の2個の、3次元ならそれに高さを加えた3個の数値があれば良い。我々が在している空間は3次元、時間を加えると4次元の時空間とされる。でも5次元以上は途端に見当がつかなくなる。
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