2020年11月24日
大橋流躍龍四間飛車〜第62期王位戦予選、渡辺名人対片上七段戦
1図は第62期王位戦予選、渡辺明名人対片上大輔七段戦(2020.11.9)の序盤の局面です。
後手陣の8二銀、6二金、5二金は相振り飛車戦の金無双のようですが、実はこの形は大橋貴洸六段発案の新戦法のようです。と今頃気づくのは自分くらいかもしれませんが、「躍龍四間飛車」(2020年4月発行、マイナビ出版)という本も出されています。
自分は読んでいませんので、目次だけ紹介させていただきますが、
序 章 耀龍四間飛車とは
第1章 後手耀龍四間飛車対穴熊
第2章 後手耀龍四間飛車対左美濃
第3章 後手耀龍四間飛車対急戦
第4章 先手耀龍四間飛車
第5章 耀龍四間飛車実戦編
COLUMN 1 緑の中で
COLUMN 2 おさかな組
COLUMN 3 あの日の出会い
COLUMN 4 いま思うこと
という内容で持久戦から急戦まで幅広く対応できる戦法のようです。
1図から▲3五歩△同歩▲2四歩△同歩▲6五歩△同桂▲3三角成△同桂▲2四飛と先手が攻めましたが後手もその後反撃に転じました。
少し進んで2図となりました。
2図は片上七段の△5九角成に渡辺名人が▲6八角と打ったところです。
ここから、△6九馬▲4六角△7八馬▲7七金△5六馬▲4一龍△5一金打▲1一龍△4六馬▲3三歩成~とすすみました。
さらに6手進んで3図となりました。
3図から△9六歩▲同歩△9七歩▲同香△9五歩▲6三歩△同玉▲9五歩△9六歩〜と後手は端を攻め、最後は先手玉を受けなしに追い込み110手で勝利しました。
将棋ランキング
にほんブログ村