知的生活の方法

新型コロナウィルスの感染拡大で、
自粛生活もこの7月で、いよいよ5ヶ月目に突入した。

非常事態宣言は解除されて、新生活様式のもとに飲食店も営業され、
県をまたぐ移動も緩くなり、観光に対するクーポンも賑やかになり、
東京ディズニーランドもついに再開された。が、

東京の感染者は増加傾向にあるし、
基礎疾患を持つ高齢者(そうであることをだんだん自覚してきた…^^;)
としては、まだなんだか怖くて、自粛生活は続いたままだ。


そうなると、いきおい本屋へも図書館へも足が向かず、
スティホームの頼みの綱である本が、読む本がなくなってしまい、

家にある本をひっくり返していると、
終生知的生活の方法」という本が出てきた。

あれ?読んだ記憶がない…
2018年の出版になっている…、最近じゃないか…?


この「知的…」云々のシリーズ、

20歳代の前半に「知的生活の方法」という本を読んだ。
「終生知的生活の方法」と同じ著者の本だ。

その内容は、”読書をススメている” という程度にしか覚えていないが…

人生論とか恋愛論とか友情論とかそういう類いの本に惹かれていた頃のことで、
「知的生活」という言葉に惹かれたんだと思う。
「知的生活」、なんてカッコいい!そういう生活こそあるべき姿だ!

が、その程度の浅はかな考えで、本を読み解く力も足りなかったのだろう、
ただただ本を読め、時間を惜しんで本を読めとしか内容を読み取れず、
それほど感銘も受けないままだった。


それから30年位が過ぎて、透析生活者になってしまい、
仕事の最前線から身をひいた働き方や生きざまの中で、
60歳定年退職後の人生を意識し始めていた。

そんなとき、
「知的余生の方法」という本に目を止めた。
「知的生活の方法」と同じ著者だ。

今度は「知的余生」ときたか、なるほど、そうありたいものだ。
同じ著者の本だし、「知的…」だし、ってことで購入した。
が、やっぱり読書のススメというような内容だったような……


そして、「終生知的生活の方法」の2018年といえば、
すでに、60歳で定年退職して2年が経過しており、
やっと仕事も何もしないで暮らすことに慣れ始め、
罪悪感みたいな意識も薄れつつある頃だ。

そのタイミングで「終生知的生活の方法」を買ったのか。

同じ著者の、またまた「知的…」だし、って、
何か郷愁のような、はたまた責務のように感じて買ったのかなぁ。

ただ、~生涯、現役でいるためには~という副題がついていて、
自分が求めている内容じゃなさそうなので、読まずに忘れてたのかなぁ。


「知的」… それは自分にとって無いものねだりの憧れなのか、
こうも、人生の節目節目に「知的…」云々に目を留めてしまうとは。


終生知的生活は送れないのかもしれないけど、
せっかく手繰り寄せた「知的…」だし、自粛生活で時間はあるし、
今こそ腰を据えて「知的」に読めってことなのかな……

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