ミッキーの版画に魅了される

「ドリーム・アート・ワールド」という催しに行ってきた。

ディズニーの世界を描くことを許されたアーティストが描く
『物語にないもうひとつのディズニー』という触れ込みで、
なんだかよくわからないけど、要は絵画展かな、という程度の思いで。


新型コロナ禍の催しなので、
事前申し込みの上、マスク着用、受付で体温測り、手指消毒し、
距離を取りながらの鑑賞となる。

さほど広くはない会場の壁に
とても立派な額縁に入れられた絵が飾られている。

う~ん、いいねぇ。

上の写真は、催し案内のHPに掲載されているものだが、
会場は撮影禁止で写真は撮れない…。

と、それぞれの絵には金額が表示されている。
なんだ、そういうことか、販売会なわけね。
入場料も取らず、記念品(ミッキーの缶バッジ)までくれて…。

それにしても、どの絵も素敵だが、
とても手が届きそうにない高額な絵ばかりである。
ラッセンとのコラボ作品などもあったりする。

と、品の良さそうな係のお姉さんが寄ってきて、
「ディズニー、お好きなようですね」
僕はミッキーのマスクにTシャツといういで立ちだし、
家内のカバンにはダッフィーのぬいぐるみキーホルダーだし…。

「こちらの絵は……」と、
たびたび寄ってきては絶妙なトークでハートをくすぐっていく。
ディズニーに関しての知識も幅広く、絵のことはもちろん、
ディズニーの話を織り交ぜてのくすぐり方がまた心憎い。

一見、油絵の様に見えるが、実は版画なのだという。
それはもう何回も何回も色を重ねるのだという。
その上にさらに筆で重ね描きするのだという。

絵画に関して何の見識もないので、ただただ感心する。

一通り見終わった頃、また寄ってきて、
「どれが一番お気に入りですか?」

じつは、太陽光が当たると絵が劇的に変化するのだという。
それをお見せするという。

ポスターにある絵(冒頭の写真)を選んだ。
ミッキーとウォルトが手をつないでシンデレラ城を見ている絵。

太陽光に見立てたライトを絵に当てる。と、あら不思議…
絵全体に光が当たっているのに、シンデレラ城だけに陽が差し始め、
ミッキーとウォルトに反射するかのように後ろ姿が光で縁取られていく。

「ぉお~!すごい!」
思わず歓声をあげてしまう。

太陽光も朝陽だったり夕陽だったりに変化させると、
それに連れてさらに絵の趣が変化していく。
もう溜息…… 声も出なくなってしまった。

直射日光があたっても100年色褪せないので、
居間に飾って日常の暮らしと供にお孫さんの代まで…、という。

いいな、なんか豊かな暮らしだな、自粛生活も潤う…
いいなぁ、欲しいなぁ…

だけど、とても手が出せる金額ではなく、
家内に促され、後ろ髪をひかれる思いで会場を後にした。
すごい世界があるんだなぁ。

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