ついに、しゃっくりが止まるメカニズムが解明できた!
しゃっくりは、
動脈と静脈の二酸化炭素(CO2)濃度が一致すると
止まるというのだ!
しゃっくりが起こる原因は、
喉の周辺の刺激から呼吸運動を調節する延髄の
中枢神経に異常な指令が伝わるからだ。
すると、無意識に突然、強く息を吸ってしまう状態に・・・。
これが、しゃっくりの現象。
まぁ、健常者の場合は、そう気にすることでもないが、
脳疾患や抗がん剤の治療の患者などは、
2日~1カ月も、しゃっくり症状が続く患者もいるという。
この場合、最悪、睡眠障害やうつ状態につながるケースもある。
しゃっくりを止めるには、従来の方法では、
短時間呼吸をしないといった、
血中のCO2濃度を高めるのが効果的とされてきた。
だが、はっきりとした、メカニズムはわかっていなかった。
そこで、
しゃっくりの症状が続いてしまう重症患者に対し、
袋を使って自分が吐いた息を吸わせ続けたところ、
3分前後で症状が改善した。
同条件に置いた成人男性の血中CO2濃度を測定すると、
通常はCO2濃度が低い動脈血の濃度が上昇し、
3分前後で静脈血と同じになったのだ。
つまり、CO2濃度が上がると、
大脳が窒息回避の指令を出すため
延髄の活動が抑制されたと考えられると分析できたのだ。
今後、さらなる研究し、
症状が続いてしまう重症患者へ、
安全にしゃっくりを止める治療器具の開発に取り組んでいるという。