楽になるには"コツ"がある

広島県東広島市にある「すじと骨の けんびきや」のブログです。

こんな時だからこそしっかり入浴してもらいたい。

 外出自粛もあって家で過ごしてる人も多いと思います。
 学校が休みであったり、仕事もテレワークになったりして家で過ごす時間が多い。そんな時だからこそしっかりやってもらいたいと思うことがあります。
 それは、入浴です。お風呂に入った時、ちゃんと湯船にしっかりつかる――ということです。
 普段から入浴している人はもちろん、普段はシャワーで済ましているという人は特に。 時間に余裕ができたことをポジティブに捉えてしっかり入浴してもらいたいと思うのです。
 もちろん各家庭のお風呂で、です。
 なにも昼間からお風呂に入れと言っているわけではありません(入ってもらってもいいでんですが)。普通は夜、寝る前に入浴されていると思いますが、その入浴で構いません。

 以前にこんな記事を書きました。

※現在非公開

 リンク先にも書いてありますが、大事なのは体を〝温める〟ということ。睡眠前に温めることにより、眠りが深くなります。そして深い眠り(良い眠り)は疲労回復力が高い……と言われています。
 また入浴にはリラックス効果もあると言われています。
 入浴で心身ともにリフレッシュ。疲労の回復とストレスの低減は、体の免疫力を保つ(高める)のにもひと役かってくれまるのです。

 しかしそれ以外にも〝温める〟ということは重要です。
 人間は恒温動物です。代謝(生命を維持するために起こす体内での化学反応)により、熱を生み出して体温を一定に保とうとします。そして体温を一定に保つことによって代謝を効率的に行うことができます。
 つまり体温を一定の高さに保つことで、効率よく生命維持を行えるということになります。これには免疫機能によって体を守るということも含まれます。

 逆に体温が低いとどうなるのか? 人間の体は〝体温を維持するため〟の活動を常に行うことになります。これを産熱と言います。
 一番分かりやすいのは「ふるえ産熱」。これは寒いときにガタガタ震える――というアレです。筋肉を収縮させて震えることによって熱を生み出しているのです。
 他にも産熱の方法は色々ありますが、ここでは触れません。
 そして人間は普通に生活していも、移動や消化・吸収などの運動(消化・吸収も胃や腸の運動を伴います)で直接使われなかったエネルギーの7割近くを、熱を生むことに利用します。
 ということは体温が下がる状態にあると、熱を生むことに費やすエネルギーの量が多くなるということです。それは他のことに使うエネルギーが減ってしまうことを意味します。
 つまり体温が十分でないと、産熱以外の事――例えば免疫機能を利用した防衛――を行うのが難しくなってしまいます。

 また、入浴によって体を温めることにより、筋肉の緊張がほぐれます。これは循環が良くなることを意味します。
 人間の血管には、大ざっぱに言って動脈と静脈と毛細血管に分けることができます。毛細血管は動脈と静脈を繋ぐ血管で体中に張り巡らされています。
 毛細血管は筋肉の中を通り全身の細胞に栄養素や酸素を供給し老廃物や二酸化炭素を回収します。この毛細血管を利用した循環を「微小循環」と言います。
 ということは筋肉が固まる(いわゆる凝り)の状態に陥ると、毛細血管は押しつぶされ循環しにくい状態を作るのです。

 入浴だけで体が柔軟になるとは言いません(筋肉がほぐれ一時的に柔軟にはなりますが)。しかし入浴で温まった体は、わざと冷やさない限りしばらくその温かさを維持します。
 そしてその状態で寝ることで体を効率的に回復させてくれます。

 うちでは常日頃から、入浴を勧めています。
 お客さんの中には冬は入るけど夏はシャワーで済ませるという人も多いです。或いは仕事が忙しく(共働きの女性だと家事もあって)、ゆっくりお風呂に入る時間がないという方もいらっしゃいました。
 中には「お風呂に湯を溜める時間がもったいない」という理由で「絶対に入らない。シャワーで済ませる」と拒絶反応を示す方もいらっしゃいました。

 そこまで拒絶されてしまうと、もうなにも言えませんが(笑)

 経緯はどうであれ、時間的な余裕が生まれたいま。
 こんな時だからこそ、体を労ってゆっくりお風呂に入ってみてはどうでしょうか? 


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