とても爽やかな初夏の気候が続いていますが
いよいよ梅雨がやって来るそうです。
ジメジメすると筋肉も重くなるので歌いにくくなるんですよね。
用心して身体を使わないと難しくなって来ます。
大人バレエではありますが、長年レッスンを受けています。
クラシックバレエをやっていていつも考えます。
あるダンサーの言葉ですが
バレエには幾つかのポジションがあります。
というよりバレエはポジションの芸術です。
そのポジションはよく誤解されるように外形的なものではなく、
医学的研究に基づいた腱や筋肉の適切な働きによる骨のポジショニングのことです。
だからバレエは、極めて高度な集中を要する、内在的芸術である、と。
歌唱においても同様の事が言えると思います。
呼吸、音、声というものは目に見えない、触る事ができないものです。
声は見えない、触れないものですが、その通り道である骨格
それは自分で触ってそのポジションを作る事は可能です。
基礎というものは薄紙を重ねて行くようにして積み重ねる以外できません。
基礎がしっかり意識せずとも安定するようにする事ができれば
表現というものに没頭しても揺らぐことはありません。
この基礎をどこに求めるのか、ですが…
私は身体のポジションはその大きな要素を占めると思っています。
本来なら解剖学をきちんと学び、実践に向かうべきです。
解剖学を本気で学ぶならば、大学の医学部に学び…となりますが
さすがにそれは難しいので(バリトン歌手で耳鼻科医の先生もいらっしゃいますが)
どこからそのヒントを持って来ればいいのか、となった時に
300年以上続きそのメソッドが磨き上げられたクラシックバレエに
声の、と言うより西洋人の西洋文化の基礎を見出すことができます。
とは言え、バレエを習っていれば歌が上手いと言うわけではなく
先生によっては歌の邪魔になるとおっしゃる方もいらっしゃます。
当然それにも理由があります。
楽器としての肉体のポジションと考えた時に、日本人である事
この辺りの齟齬が出ているようです。
と言う事で、日本人である楽器をどのようにして西洋楽器にするのか
正しいポジションを一々作り直しながら呼吸に繋げる
このようなレッスンを徹底的に筋肉に沁み込むまで
意識しなくても同じ使い方ができるように、声とのラインが繋がるように
自分の身体を使いこなす事ができるようにする事。
…と思いながらレッスンを受けて来たのですが
新型コロナウイルスでレッスンがお休みが続いたので
その間の筋肉の報いを現在受けております。
やっぱりジムにも行ってきっちり筋トレしないとアカンなぁ…
自分だけでコントロールする難しさを知る今日この頃です。
筋肉痛がイタイ…
最後までお読み下さいましてありがとうございました。
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