自分のために歌える日が帰って来た。

 

 

3月からずっと生徒さんたちのためのレッスンは行って来ました。
途中で中断はしましたが。
その間もずっと文献を読んだり世界のトップクラスの動画を見たり
勉強は一人でも続けて来ました。
とは言っても、やはり声楽は自分の声、見えない触れない
自分の耳すら信用できない中で一人で、と言うのは辛いのです。
時々何が正しいのか、その価値観がぐらッと歪みそうになります。
とは言え、県外から越境する事は自粛するようにとの事でしたので
本当に本当に長かった！

4ヶ月ぶりに自分のレッスンに行って来ました。
公共交通機関に乗るのも実に4ヶ月ぶりです。
演奏会の準備に掛かりますので自主練だけでは無理です。
ですので、師匠にお願いして見て頂く事にしました。
これほど自分のために歌える事が震えるほど嬉しいなんて！
勉強ができる事がこれほど嬉しいなんて！
どれほどまでに音楽に歌に餓えていたのかを思い知りました。
もちろんこれまでのレッスンとは違って感染対策の上なのですが
そんな気を使わせてしまう事が師匠には申し訳ないのですが
それでも自分のためにレッスンできる事がこんなにまで嬉しいと
その1つのフレーズを歌う事が嬉しくて仕方なかったのです。
声と身体の限界値を探りながら歌う事が楽しくて仕方ないのです。
歌っている最中に気を許すとニマニマ笑ってしまっていて
何をニマニマ笑いながら歌っているの？と注意されたほどですｗ

空腹は最高の調味料であると言われたように
この自分の音楽から離れていた期間が最高に良かったようです。
当たり前の事だと思っていた日常が当たり前ではなかった
その事をこれほどまでに思い知るという事で
自分の音楽が何なのかがようやくはっきりして来ました。
今、再開される舞台に携わる方々は
みんなこんな思いをしているのだと思います。
待ち続けた日々に自分のできる事を一つ一つ積み上げて行く
ひたすらに地味な作業でしたが楽しかったのです。
どこまでできたのかわかりませんが、自分の弱点を潰して行く
正しく矯正して行く事は楽しくて楽しくて仕方ないのです。

昨日4ヶ月ぶりに再開された宝塚歌劇団の花組初日でした。
トップコンビお披露目公演でもありました。
ひたすらに待ち続ける間に芸を磨き心を磨き上げた
そんなタカラジェンヌたちにもう怖いものなどないはずです。
どんなに自分たちが舞台を愛して、音楽を愛し、ダンスを愛しているのか
この期間に思い知ったからには二度と離さない
そんな思いでの舞台の幕開きだったのだと思います。

これから再開される人はみんな本当に強くなる
尺蠖の屈めるは伸びんがためと申しますが
これだけたくさん屈んでそれを耐えて来た人たちは本当に強くなる
それが楽しくて楽しくて仕方ないのですから。
という事で、これからの自分の歌に
これからの宝塚歌劇団に劇団四季にK-Ballet Companyに
再開される全ての舞台に関わる人々に期待しかないのです。
この楽しみを守るためなら何でもできるなぁ！と思ってしまったのです。

この楽しみをどうやってこれから伝えて行くのか
新たな楽しみまで生まれて来ました。
さぁ、やるしかないな。
 

 

最後までお読み下さいましてありがとうございました。

明日からもがんばってブログを更新するモチベーションが上がりました。 

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