生徒さんたちのデビュー公演でした。

 

 

 

 

 

長く続いた梅雨はようやく明けたのでしょうか？
一気に夏がやって来たような暑さですね。
先日の4連休最終日は生徒さん二人のコンクール入賞披露コンサートでした。
コロナ対策という事で当日のリハーサルができない
声出しもできないという事でしたので、朝から最終調整をして送り出しました。
大雨の日に本番というのは気の毒な事でしたが
ものともせず頑張ってくれました。

演奏会は各部門の上位入賞者の演奏でしたが
どれだけ真摯に音楽に、楽譜に向かい合って来たのかが
全て表層化していたように思いました。
通り一遍の演奏をされている方もいらっしゃいましたし
お客様に全く目線が行かずレッスンの延長のような演奏の方もいらっしゃいました。
声楽の方については、まず音程の甘さ、息の流れの悪さが気になりました。
高音もただ出せばいいのではなく、楽譜で要求されている表現のために
その一音は存在しているという事を忘れているので
ただ出ているだけの音でこちらに届くものが薄いように感じました。
そしてそれを支えているものが、やはり基礎の力なのです。

Nちゃんはまだ発展途上で自信の根拠になる核が目覚めていない
レッスンでは時々目覚ましい程の進化を感じさせてくれるのですが
まだここ一番の本番力に繋がるだけの基礎が積めていない
せっかく華やかな容姿を持ち動ける肉体があるのにと思うと
歯がゆい思いをしているのですが
来春までには基礎をもっと積み、経験をたくさん積んで
自信を持って大学で学んで欲しいと思っています。

もう一人のKちゃんはとにかく舞台度胸が素晴らしい！
本番で何かをやらかしたとしても顔色一つ変える事無く
そのまま伴奏に戻って来れる、これは一つの才能です。
年齢からすれば驚くほど豊かな声を持ち、音色が豊かです。
容姿も申し分ありませんし、何よりとても素直で教えた事を
砂が水を吸うように学んで声に乗せてくれます。
これで後はコツコツと基礎を積む努力の才能があれば…
NちゃんとKちゃんの二人を足して2で割る事ができるならば
本当に将来性確実なものとなるのですが
そうはならないのが現実です。
自分の持っている才能を素直に認めて伸ばし、足らなければ足して行く
その観点を持ってこれからも頑張って欲しいと思います。

自分の生徒だから、というひいき目抜きで一番良い演奏だったと思います。
このまま波に乗って次の挑戦も乗り越えて欲しいと願っています。
だからお願い、しっかり勉強して来てねー！！

 

 

 

今回とても光栄な事に2人の生徒を指導した事に対して
「優秀指導者賞」なるものを頂いてしまいました。
今回の声楽部門では私だけだったそうで、本当にいいのかしら？と
恐縮するやらその責任の重さを感じてどっしりしてしまうやら…
伴奏の村上先生も優秀伴奏者賞を受賞されて
ふたりの生徒さんたちには感謝です。

まだまだ自分の指導者としての指導法やそのスタンスなど
悩みながら日々のレッスンをしているのですが
これまでやって来た事は決して間違いではないと認めて頂いたようで
本当に嬉しい限りです。
これに甘んじる事無く、日々研究と研鑽に勤しんでもっと良いレッスンを
どの生徒さんにも提供しその秘めたる才能を少しでも磨けるように
努力して行きたいと思います。

さて、こんなコロナ禍の中ですが舞台の予定もいくつか頂いています。
無くなった予定もたくさんありましたが、頂いたものもあります。
まだ完全に指導者としてだけではなく演奏者としての視点も持ちつつ
視野を広げて行きたいと思います。

一気に暑さが来て体調がついて行けてないので
ややグロッキーな日々ですが、頑張らねば！

 

 

最後までお読み下さいましてありがとうございました。

明日からもがんばってブログを更新するモチベーションが上がりました。 

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