CNFナノカーボン乳化、日本人が愛した自然の流れと調和する技術論。 | ”秋山なお”の美粒ブログ

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 日本は、少子高齢化、しかし、世界的にみれば、人口が増加する。当然に、ひとりひとりの生活環境がUPすれば、それに消費されるエネルギー量は、増加するのは当たり前。物を加工するにも、エネルギーが必要である。それが、熱に変わる。地球は空気層があるため、地上で発生した熱は、大気圏内にすこしづつたまる。温室効果である。地上や海水の温度もあがる。通常、水が水蒸気になる、氷になる、相が変わるときに、潜熱が必要になる。氷が解けるには、それなりのエネルギーが必要である。しかし、実際に、南極や北極の氷が解け始めた。いままで、南極や北極の氷が、大気に放出されたエネルギーを吸収して、抑止していた。しかし、現実に、氷が解け始めたというのは、そのリミットを越えたということになる。地震は、わからないが、少なくとも、台風は、巨大化し、天候の振れ幅もますます大きくなるはずである。今のままでいくと、10年後、20年後、今の現象は、確実に増幅されている。

 

 

 それを止める答えは、結局ひとつしかない。地球温暖化、環境破壊、いくら、それを叫んでも、方法論が示されなければ、意味がない。アメリカの大統領も、日本の総理大臣も、だれでも、このままの状態がいいとは思っていない。その方法論とは、結局ひとつしかないのである。つまり、同じものを作るのに必要なエネルギー量を下げることでしかない。たとえば、エコカー、ガソリンなら、10キロ/リッター、ハイブリットなら、30キロ/リッターとしても、電池等も含めたハイブリット車を製造するエネルギー量が、ガソリン車よりも、3倍かかっていたら、意味がない。結局、トータル的には、変わらないからである。台数が増えれば、温暖化に拍車がかかる。

 

 

 人間の体温は36度、生きるために、常に、一人当たり36度という熱を外に発散している。人口が増えるというのは、それだけの熱量を放出していることになる。それだからといって、生まれてきた命は、守らなければならない。しかし、この地球が受け取れる熱量には限りがある。海水温度があがれば、それだけ水蒸気が増える。上昇気流となって、不安定化する。そして、それを解放する。それが、巨大化すれば、暴風雨である。その規模と回数がこれから増えていくということである。グレタさん(17歳)が、いくら、叫んでも、方法論を提示しなければ、何もかわらない。同じものを作るにしても、新しいものを作るにしても、それを製造するエネルギーを下げなければ、どうしようもないのである。スマホを捨てられますか、車を捨てられますか、つまり、今の文明を捨てることができますか、それで経済はまわりますか、ということなのである。新型コロナウイルスのようなものが、でてきて、人類があぶないと実感できなければ、武漢のような巨大都市を封鎖することなどできないのである。もちろん、そのような状況に追い込まれなければ、できない。逆をいえば、やろうとおもえば、簡単にできるのである。ただ、経済活動を停止すればいいのである。それでこの世のシステムが機能するかどうかは別問題である。

 

 

 地球温暖化が加速すれば、だれでもが、放出されるエネルギー量こそが、製造原価の基礎になると考える。今の社会システムであれば、製造原価が安ければ、売値が同じなら、それだけ利益があるということになる。放出されるエネルギーが膨大でも、原価がやすければ、それは関係ないということになる。結局、因果はまわって、意地汚くため込んで作り上げた楽園が、巨大化した台風で、いちころということになる。しばらくは来ないと思っていても、すぐに、それ以上のものがやってくることになる。これからは、どれだけ安くつくるかということよりも、どれだけ少ないエネルギーでいいものをつくるかということなのである。

 

 

 これは、日本にとって追い風なのである。無駄なエネルギーは、結局、目的以外に使用されることになる。たとえば、CNTの分散、圧力150Mpa以上かけて、CNTをぶっ壊してきた。そして、装置やポンプ部も壊してきた。実際には、半分以下の圧力でさらにいいものができるのである。つまり、制御という考えを導入すれば、最大の費用対効果のあるものはできるのである。なぜ、しないのか、面倒くさいからである。力をかけて、ぶっ壊して、必要なところだけをとれば、その方が楽だからである。それが粉砕と破壊の哲学なのである。その過飽和、余剰となった無駄なエネルギーが熱量として、外気に流れ込んでいるのである。

 

 

 火力発電も原子力発電も不要である。必要とするところに、効率のいい蓄電をそなえればいい、温暖化で無秩序に襲い掛かるエネルギーを、電気として蓄電すればいいだけである。昔は、松下幸之助氏が生きていたころには、安くていいものを作るが一つの基準だった、しかし、今は、少ないエネルギーでいいものを作るということが必要になる。さらに、いえば、いかに安く少ないエネルギーでいいものを作ることが重要になる。安くなければ、普及しないからである。本当のエコカーは、その一台を作るのに、すべての部品を含めて、どれだけのエネルギーが必要だったか、そして、その車がどのくらいの効果がでるかである。少ないエネルギー量で、いいものを作る。中国であろうが、ベトナムだろうが、日本だろうが、アメリカだろうが、同じものを作るのなら、エネルギー量は同じである。違いは、人件費も含めたコストである。

 

 

 地球温暖化は加速する。新型コロナウイルスと同じように、制御がきかないものが、どんどん出てくる。知恵が必要なのである。金をかけて、エネルギーをあげれば、だれでも、それなりのものはできる。もはや、それでは、どうにもならない。金をかけずに、製造エネルギーをさげて、さらに、エネルギーコストのいいものを作る。5GG用のスマホができる。もし、電池もふくめたすべての部品の製造に対するエネルギー量が、それ以前よりも増大しているなら、もはや、未来においては、ガラクタといわれる。5GG用のスマホが、今よりもはるかに低エネルギー量でできて、しかも、コストが安いというのなら、それは、素晴らしいことである。素晴らしいものを今よりも倍の人に普及させるのなら、その製造にかかわるエネルギー量は、従来品の半分以下のエネルギーで製造しなければ、地球はパンクする。パンクすれば、そんなスマホも意味がなくなる。

 

 

 表題に書いてある、CNFナノカーボン乳化、これこそ、安く低エネルギーでできる。あまり、装置のことなど普通はしらないだろうから、あえていうが、前処理も含めて、圧力60-70Mpa 2-3パスでできるというのは、とんでもないことなのである。スマホや電子機器に使われるセラミックコンデンサー、前処理は除外して、高密度のものを作るには、防爆環境で、圧力170-180MPa, 30-40パスをかけているものである。温暖化が加速し、いずれ、どうにもならないような時代がきたら、製造エネルギーをさげるように言われるはずである。私が試算したデータでは、ものの分散に必要な有効エネルギーは大体1/4ぐらいである。後は、無駄なエネルギーとして、消費される。

 

 

 この論点は、あまり人は注目しない。なぜなら、自分で装置を作らないからである。生産技術をしり、物を作るということをしないからである。他人が適当に作り上げたツールを利用して、ものを作っているから、そのツールの効率を理解できないのである。高速回転体の装置、少量機ならいい、しかし、シャフト径が大きくなれば、周速はあがる。密閉系なら、当然にシール部で発熱がする。それを冷却するために、回転体の動力以上の冷凍機を搭載する。そんな装置は使えないとわかるから、大抵は、ほったらかしにする。高圧系なら、圧力をあげろ、回転体なら、回転をあげろ、もはやそんな考え方は通用しない、圧力をさげて、回転をさげて、いいものができるようにするにはどうしたらいいか、だれも考えないからである。それがものづくり日本の、20年30年ロスした要因の一つである。

 

 

 地球温暖化は、加速する。毎年、巨大台風が列島を襲う。日本から四季が失われる。世界の人口が増える以上、ものを作る製造エネルギーを下げなければ、とんでもないことになる。