先祖供養とは？

今年もお盆がやってきましたね。

今というタイミングにおいて大切な話だと感じるので、以前に書いた記事を再掲載させていただきます。

私自身の経験から思う、先祖供養についてのお話です。

日本には昔から先祖供養という考え方が存在します。

毎年お盆になるとお墓参りに行く、という方も多いのではないかと思います。

日本人は昔から先祖を大切にしてきた民族であり、意識の中に「先祖は大切にすべきである」という考え方が刻まれているそうです。

これを祖霊信仰と言います。

祖霊信仰は、霊や死後生を信じているか否か、というようなレベルを超えて、日本人の集合無意識の中に組み込まれている、と言ってもよいかもしれません。

以前にある宇宙存在が

「日本という特別大きいわけでもない国が、今の今まで存続してこられたのは、祖霊信仰のおかげなのです。日本は世界的にみても祖霊たちとの距離が近いのです。長い歴史を経る中で、祖霊の中には、あなたたちが寺社仏閣で祀る、神と呼ばれる存在にまで自由度を拡大したものも多くいます。神の国、とはそういう意味なのです。」

と言っていたのですが、先祖を大切にし、共に歩もうとすることは、国の存続に関わるくらい大きなことなのかもしれませんね。

よく、悪いことばかりが続くので霊能者のような人に相談したら

「先祖のお墓をしっかりケアしていないから、祟られたのです。」

などと言われてしまった、というような話がありますよね。

先祖供養をしっかりしないと、先祖に祟られてしまうことがあるのでしょうか？

はっきり書いておきますが、これは私の考え方からすれば、ありえません。

ちょっと考えてみてもらいたいのですが、自分が亡くなった後、自分の子孫がお墓参りに来てくれないからといって、子孫に悪さをしようなどと思うでしょうか。

おそらくほとんどの人が、そんなことをしようとは思わないでしょう。

ましてや、何世代も先の子孫まで祟ってやろう、などと考えるはずがありませんよね。

宗教団体の中には、信者の方に

「○○万円以上お布施を払わないと、先祖が成仏できず、祟りがありますよ！」

などと言ってくるところもある、と聞いたことがあります。

私は宗教という仕組み自体を否定するつもりは全くありませんが、この話もおかしいですよね。

冷静になって考えてみれば、亡くなった先祖たちが金銭を要求することなど、絶対に無いと分かります。

死後の世界は想念の世界であるため、いくらお金を持っていても意味はないのです。

必要であれば、想念でお金を生み出すことさえも出来るようですが、すぐに、あぁこっちの世界では必要無いのだな、と気が付くようです。

「お金は物質世界の権化であり、汚いものだから、全て私たちに預けてしまいなさい！」

という主張をする宗教団体もあるようですね。

私はこの主張にも賛成できません。

お金というのは、紙幣であれば、綺麗な水と空気の中で育った極上のミツマタをすいた紙で造られ、硬貨であれば地球の先輩である鉱物たちで造られている、本来はとても綺麗なものなのです。

そのお金を、人を幸せにするものにするのか、物質の権化として貶めてしまうのかは、私たちの使い方や考え方次第であり、お金は汚いなどと一概には決められないはずです。

このお金の話は

「お金と仲良くなる」

https://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-12226650625.html

に詳しく書いてあります。

まだ読んでいないという方は是非読んでみてくださいね。

話が少し脱線したので、元に戻しますね。

結論として、先祖は大切にされようが粗末にされようが、子孫を祟ったりすることは無いのです。

確かに、

「先祖が守護霊になった話」
http://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-12087166432.html

「先祖を訪ねて三千里その1」
http://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-12091646412.html

「先祖を訪ねて三千里その2」
http://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-12093601445.html

の一連のシリーズで書いたように、一見祟りに見えるような出来事が起こる場合も稀にあります。

しかし、それは浮かばれていない先祖たちが祟っているのではなく、分かって欲しいと私たちに必死に訴えかけているだけなのです。

そうした訴えがあった場合、彼らに意識を向け、徹底的に対話をすることで（儀礼を用いて対話をし、彼らと私たちを同時に癒すことを、お祓い、と呼びます。）、最終的には私たちの生命力や想念の力が強化され、彼らも守護霊団に加わることにより、お互いがバージョンアップするのです。

もう一度書いておきますが、それは祟りなどではありません。

しかし、そうは言っても、中には実際にお墓参りに行ったら、「それまで悪かった状況が嘘のように変わりました！」という人がいるのも、また事実なのです。

これは一体どういうことなのでしょうか。

それは、お墓参りに行くという行為によって、先祖に意識を向けやすくなり、それによって彼らとの距離（この場合の距離とは、物理的な距離ではなく、心でどれだけ彼らをありありとイメージ出来るか、という距離です。）が近付くからなのです。

何故お墓参りに行くと先祖に意識を向けやすくなるのかというと、お墓には多くの場合先祖の遺骨が安置されているからです。

セミナーなどでは詳しく解説していますが、遺骨には、その人が生きていた時の感情の蓄積である「魄（ハク）」というエネルギーが残っています。

私たちはお墓に行くと先祖の魄を感じるため、先祖を意識しやすくなるのです。

お墓にあるのはあくまでも魄であり、先祖の魂（正確には直霊と呼ばれる魂の本質）自体はお墓に眠っているわけではありませんが、魄が先祖たちの本体へ私たちの思いを届ける携帯電話のような働きをしてくれることにより、普段よりも先祖に私たちの思いが届きやすくなります。

思いが届きやすくなって距離が近くなると、先祖は私たちの願望をキャッチしやすくなります。

先祖の仕事は、私たちを幸せにすることですから、彼らは常に私たちをサポートしたいと思っているのです。

（仕事といっても、何らかの高次存在にやらされているわけではなく、自主的に行っています。そうすることで、魂の本質としての自分の自由さを自覚し、彼らも進化していくことが出来るのです。）

しかし、三途の川という言葉で表現されるように、彼らと私たちの世界との間には一定の距離があるのです。

そのため、こちらが強く意識を向けないことには、彼らがいくら頑張っても、中々私たちの思いをキャッチ出来ません。

お墓参りという行為は、先述の理由によって、そうした状態をブレイクスルーする1つのきっかけになることがあるのです。

そのため、お墓参りに行ったその日から大きく状況が好転する、という人が出てくるのです。

時々、先祖にお願いをすると良くない、というような意見を耳にすることもありますが、上記の考えからすると全く逆で、むしろどんどんお願いをしたほうがいい、ということが言えます。

それは、私たちを幸せにするのが先祖の望みであり仕事であるからであり、私たちが具体的に願わないことには、彼らもどう私たちを幸せにしてよいかが分からないため、仕事をすることが出来ず、進化していくことが出来ないのです。

具体的に、ガンガンお願いしましょう！

また、そうした霊的な理由以外にも、こちらの心理的葛藤が原因になっている場合もあります。

「先祖供養をしなければならない、お墓参りにいかなければならない」と強く想っているにも関わらず、それが実行出来ない場合には、強い罪悪感が生じてしまいますよね。

その罪悪感が、自分にとって良くないと感じるような様々な状況を創り出してしまっている場合があるのです。

この場合はとてもシンプルで、お墓参りに行くことで自分の中の罪悪感が解消されるため、行ってすぐに状況が改善したのだと思います。

ちなみに私自身は、お墓参りには年に一度くらいのペースで行けるときに行く、という感じですが、先祖からの祟りなどは一切ありません。

私の先祖には、お墓参りに子孫が来ないからという理由で祟るような了見の狭い先祖はいないようです笑

お墓参りというのは、その行為によって自然と先祖との距離を縮めることが出来るという昔の人の知恵でもあったのでしょうね。

お墓参りにはあまり行けていませんが、祖霊に思いを馳せ、祈ることは日々自然に行っています。

これはやってみるとすぐ分かるのですが、先祖に祈ってから出かけた日と、そうでない日とでは明確に運の良さが異なるのです。

私の場合は運が良くなるからという理由よりも、先祖の凄さを身を持って体験させられたことが大きかったのですが、そのことに気付けて良かったと、今は心から思います。

昔の私は自分の家の血筋を強烈に憎んだこともありましたし、魂は転生を繰り返すのだから、家系なんて、先祖なんて、大して重要ではないんだ、と考えていた時期もありました。

しかし、今になって振り返ってみると、そうではなかった、と断言できます。

魂だけでは、この人生という奇跡は経験できません。

先祖たちから脈々と受け継がれた、愛の結晶であるこの肉体が無ければ、地球を体験出来ないのです。

上記の、先祖に祈ってから出かけるということを、まだやったことがないという方は、嘘だと思って是非やってみてください。

びっくりすると思いますよ。

私がそうしているように、必ずしもお墓に行かなくとも、先祖と繋がることは可能です。

もし先祖と繋がる感覚が全く分からないという場合には、一度お墓に行って先祖の魄を感じてくるといいですよ。

お墓以外の場所で祈る時は、お墓の前で先祖の魄を感じた時のことを思い返してみてください。

そうすることにより、いつでも先祖を感じることが出来ます。

先祖が身近になってきて、そのプロセスを丁寧に味わっていくと、自然な感謝が心の奥から湧いてきます。

自然な感謝、というのが超重要なポイントです。

精神世界では、

「全てが奇跡なのですから、感謝しましょうね！」

などと判で押したかのように、そこら中で言われますが、ちょっと押し付けがましいですよね。

本来感謝というのは、守られている！とか、有難い！と強烈に実感した時に、溢れ出る想いのことだったはずです。

一体いつから、感謝は、「しなければいけないもの」になり、感謝してもいないのに無理にでも感謝するというような不自然なものに変わってしまったのでしょう。

感謝してくださいね、と人から言われただけで感謝が出来るようになるならば、何故人類は未だに戦争が止められないのでしょう。

繰り返しますが、感謝というのは、守られている、有難い、と実感した時に内から湧き出る想いのことです。

ですから、守られている、有難い、という実感が無ければ湧いてこないのです。

そして、守られているかどうかは、祈ってみないとわかりません。

祈って、それが現実のものとなるという体験を通して、私たちは初めて祈った対象に心から感謝するようになるのです。

私は、先祖供養の最大の意味はここにあると考えています。

私たちは愛されているし、守られているし、得られる存在です。

その実感を掴み取っていくうえで、先祖というチャンネルを積極的に活用していきましょう。

彼らもそれを深く深く望んでいます。

お盆という時期は、彼ら祖霊との距離が近づく素晴らしいタイミングです。

是非、出来ることからやってみてくださいね。

読んでいただき、ありがとうございます。

ps.先祖たちが私たちを愛してくれているように、私たちも先祖たちを愛せるようになると、それだけでとっても幸せな気持ちになりますよ。

愛は他者から得ずとも、自らの泉から尽きることなく湧かすことが出来ます。

そうしたら、他の人に愛を配っても無くなりませんから、愛を配ることが怖くなくなります。

愛の泉の扉は、自分の存在自体が愛の結晶であると気付くことで開いていきます。

そこから湧き出る愛は、温泉のように温かく、人を包み込んで癒すでしょう。

自分が傷ついた時には、自らお湯に浸かって癒されることも出来ます。

愛の温泉、掘り当てましょう！

貴方の心の奥にも、必ずありますよ。