【投資】米国株:UTXとの合併を控えるレイセオン(RTN)を新規購入

投資・マネー

早いもので2月も第3木曜日を迎えました。今月も自ら定めた投資ルールに従い個別株を購入しています。米国株の決算が出揃いましたので、その結果を踏まえて株式を選定。結果、新たにレイセオン・カンパニー(RTN)を購入しました。

米中通商交渉は一段落し、中国は新型コロナウイルス、米国は目下大統領選へ関心が向き、北朝鮮、シリア、イランなどの地政学的リスクは鳴りを潜めています。防衛メーカーの株はこの平和な時に仕込んでおくべきかなぁと。

RTNは米国の防衛メーカーで、社名を知らずとも攻撃用のトマホークミサイルや迎撃用のパトリオットミサイルと聞けばご存知の方も多いでしょう。また、第二次世界大戦中のマイクロウェーブの開発が、現在の電子レンジの製品化につながっていることでも有名です。

売上の9割が軍需品で、米国やその同盟国が主な取引先です。日本でも同社(とロッキード・マーチンの共同開発)のPAC-3を配備しました。

紛争などの緊迫した状況に陥らなかったとしても(そうであり続けることを心から望みます)、抑止力としてのミサイル配備は必要ですし、配備後も保守メンテナンスや定期的な入れ換えが継続的に発生しますので収益は安定的です。

米国の防衛予算は、民主党政権下では抑え、共和党政権下では増える傾向にありますので、政権により業績も左右される他、相手が政府となるため利益率を大きく取り難い点はありますが、ミサイルというある意味消耗品をダントツで売り上げる同社は、圧倒的に高い参入障壁に守られており、軍需メーカーの中でも利益率は比較的高い方です。

さて、2019年5月に、ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)がRTNを買収することを発表しています。

UTXの事業の内、空調事業部門のキアリア社とエレベーター部門のオーチス社をスピンオフ(分社化)したのち、航空産業部門だけとなったUTXとRTNが合併する見通しで、社名も「レイセオン・テクノロジーズ」に変わります。

2020年の実施予定とのことですが、この合併でRTNの株主は1株につき新会社の株式を2.3348株受け取ることになるそう。端数は現金精算になるでしょうから、RTN3株でほぼおつりなしで新会社の株式を7株受け取ることができます(7.0044株)。

過去にUTXを保有したものの一度手放した経緯がありますが、コングロマリットだったUTXが薄利な事業をどんどんとスピンオフさせてコア事業に注力する中で、RTNと新たに手を組むという流れは好感が持てます。

合併報道移行、両社の株価は値が重い状態が続いています。新会社としての業績見通しや配当などは未定なので今は様子見、といったところでしょうか。

さて、自分がRTNに投資を決めた理由ですが、まず今後2期の見通しが、EPS変化率 +7.29%・+10.69%、増配率 11%・8%と予想していたこと。結構いい数字です。

次に、過去5年間の平均PERは18.1倍、内 最も低かった年のPERは2019年の16.0倍。これに対し、現在の株価とEPS予想をかけると、今期は17.2倍、来期は15.5倍となることから、値頃感がありました。

今回の投資判断はあくまでもRTN単独で見たのみで合併後はすが、上記判断の数字はYahoo! Finance USのAnalysisから数字を拾って算出しています。

正直資本財セクターは、航空・防衛関連だけでもハネウェル・インターナショナル(HON)やロッキード・マーチン(LMT)などを保有しており、これ以上増やしたら更に過多になるのでは、と思わないでもないですが、資本財も幅広いので・・・、と濁しておきます。

平和を祈りつつ、株価と今後の合併交渉の行方を見守りたいと思います。

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