ゲームセンターで店員がウイスキーをなみなみと注ぐ 依存症15

ゲームセンターで飲むウィスキー

筆者がまだアルコール依存症でなかった時代の話。

酒を飲んでいなかったかというと、そうではなく、たらふく飲んでいました。

ゲームセンターでゲームをしながら飲んでいたのです。

たらふく飲んでいたからこそ、アルコール依存症になってしまったのです。

この記事は、筆者がアル中になるまでの体験談を書いています。

●筆者筆者

 


メンヘラ男。アルコール依存症歴11年、25歳でうつ病、39歳でアルコール依存症とうつ病を再発、さらに双極性障害になりメンヘラに。断酒に失敗し広島の瀬野川病院、呉みどりヶ丘病院などの精神病院・閉鎖病棟に10回も入院。精神障害者手帳2級、障害年金2級。断酒・入院・うつの体験談、どうやって飲まないで生きていくかのノウハウを書いていきます。

※なお、筆者の体験談は事実のままですが、断酒会の事例は架空の人物ものとします

酒飲みダチのD

店員が注ぐウィスキー
店員が注ぐウィスキー

20代中、まだ独り身の時。会社が休みとなったら、同僚で同い年のDの家に遊びにいっていた。

Dは同じ会社に勤めていたのだが、所長が酒が原因で亡くなったので、私もDも会社を辞めた。
これはこの話酒気帯び運転の常習犯、3日連続逮捕され交通刑務所に

Dは独身、フリーランスのSEだ。

私は家に入るとすぐ「飲み物はどこや?」と聞く。

Dが指で指す方にウイスキーやら日本酒が山のように積んである。

勝手にコップについで勝手に飲むような関係だった。

私が飲み始めると、Dも一緒に飲み始める。

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フリーランスの自由な暮らし

風俗で遊ぶ友人
風俗で遊ぶ友人

Dは独身貴族で金はあるし、時間は自由に使える。

昼間遊んで夜仕事する、そんな暮らしをしていた。

昨日はあの店からヘルスを呼んで、あれこれした

だとか

昨日はスロットに5万つっこんで10万円勝った

だとか面白い話をよく聞かせてくれた。

部屋には、当時最新のプレステ2やパソコンやサーバがごてごて転がっていて、遊ぶものには事欠かせなかった。男の城という感じだ。

ゲームセンターで酒を飲みながら遊ぶ

ゲームセンターで飲む
ゲームセンターで飲む

いいかげん酔った後、2人でよくゲームセンターに行った。

酔っていたので、広島市内へ3キロくらい歩いて出る。

酔いが覚めたらコンビニで酒を追加するのだ。

そのころはまだアルコール依存症ではなかったため、焼酎ワンカップではなくビフィーター・ジントニック」「カンペアなどの缶チューハイを主に飲んでいた。

ゲームセンターでは対戦式のカーレースやストリートファイターなどの格ゲーばかり。

また酔いが覚めたら、コンビニで追加する。

空けた缶かんを、ゲーム機の横に積み上げていった。

3本、4本と山のように積み上げいくのだ

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アルコール・酒類禁止・・・・・・

ある日、ゲームの前に立て札が立っていた。

それには、こんなことが書かれていました。

お酒を飲みながらのゲームはご遠慮ください

げ、私たちのことだ・・・・・・。

しかし、金払ってゲームしてるのに飲んで何が悪い、などと思った。

酒を出すゲームセンターがあった

アルコールが飲めるゲームセンター
アルコールが飲めるゲームセンター

そのゲームセンターはあきらめて、別のゲームセンターに移動する。

広島の中央通りにある「ブラックジャック」という店だ。

そこの2階は、カジノを模した造りになっている。

エスカーレーターで2階に上がると、少し薄暗い。

そこに、ルーレットやブラックジャックの台や、アメリカ式のスロットマシンなどが並んでいた。

すべてコインゲーム。

そしてバーカウンターまであった。

お酒飲みながらゲームしてね。酔っぱらってどんどん金使ってね

というシステムのゲームセンターだった。

アルコール類が300円と超安い

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酒を知らない店員がウイスキーをなみなみと注ぐ

酒を知らない店員がウイスキーをなみなみと注ぐ
酒を知らない店員がウイスキーをなみなみと注ぐ

こんないい場所があったのか。

さっそくアルコールを注文して、ゲームをはじめた。

最初は柔らかいカクテルを注文していたのだが、だんだん酔っくる。

そして、ウィスキーのストレートを注文しました。

バーカウンターには大学生のバイトらしきバーテン

どのくらいですか?

と聞いてきた。

普通はワンフィンガーとかツーフィンガーとかで頼むのだが、冗談で

「なみなみと」

といってみた。

すると、酒を飲まないのか、まだ何も知らないのか、バイトの大学生はウイスキーグラスになみなみ、どっぷりとウィスキーを注いでくれたのだ

ウィスキーのストレートをコップのふちすれすれまで

こんなの飲んだら泥酔してしまう!

ゲームセンターで泥酔

ゲームセンターで泥酔
ゲームセンターで泥酔

D、すごいで! 300円でこんなにも!

コップからあふれこぼれそうなウイスキーをみて、Dも驚き、同じ注文をした。

ゲームのコイン代とアルコール2杯の1600円で、2人ともべろべろに酔ってしまった。

この店が気に入って何度も通ったが、300円でこのウイスキーの量では店が赤字になるんじゃないのか?なんて考えていた。

しかしその心配ご無用だった。

売上に対してウイスキーの減る量が多いでバレたのか知らないが、バイトの大学生はいなくなってしまったのだ。

代わりに勤めはじめた新しいバーテンのお兄ちゃんは、たったワンフィンガーしか注いでくれない。

私たちも店に行かなくなった・・・・・・

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ゲームセンターの店員がウイスキーをなみなみと まとめ

数年後、そのゲームセンターはつぶれてしまいました。

子どもの頃からあったゲームセンターなので、ちと寂しかったですね。

それ以来、ゲームセンターで飲むのは辞めました。

その代わり今度は、Dとパチンコしながら飲むようになります。

しかもこのあたりで、アルコール依存症者としての素質が出来上がっていったのだと思われます

アルコール依存症になるまでの体験談でした。


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