柔らかい生地(布)特集。用途によって使い分ける生地の種類

柔らかい生地(布)特集。用途によって使い分ける生地の種類

皆さんこんにちは

ハピメイド手芸教室のmichiyoです。

 

これまでにも生地(布)の種類はいろいろご紹介しました。

ひと言でいえば「風合い」という表現になるかと思うのですが、様々なものがあります。

生地の風合いを表す表現例
薄い・厚い・柔らかい・硬い・張りがある・コシがある・しなやか・なめらか・さらさら・しっかり・ふっくり・ふんわり・ナチュラル・シンプル・モダン・シック・ポップ・レトロ・ドレープ性がある・光沢があるなどなど・・・

 

今日はその中で「柔らかい生地」にスポットを当ててみました。

生地はもともと柔らかいものですが、その中でも特に柔らかい生地質のものです。

夏物のお洋服から舞台衣装用など・・

小さな手芸店では見かけないような、少しマニアックな生地も加えてみましたので生地選びのご参考にしてください。

柔らかさが特徴となる生地の種類

ローン

平織物のなかでも特に上質で薄手な生地と言えば、まずは綿ローンが代表ですね。

織糸は、かなり細い(60~100番手)コーマ糸を使用しています。

コーマ糸の特徴は櫛状の機械を通すことにより、丈夫になるとともに、毛羽立ちが少なく光沢がでます。

密に織っていますので、適度な張りもあり、とても柔らかく軽やかな生地です。

特にドレープ感を出したいならば、リバティのタナローンが有名ですね。

シャツ・ブラウス・ワンピース・ドレス・ハンカチなど

ガーゼ


柔らかい生地と言えば、ガーゼも外せませんね。

ガーゼは、甘撚りの糸を粗く平織にした生地です。

肌触りがとてもよく、吸湿性も高い為、医療機関や赤ちゃん用のアイテムとしてよく使用されます。

また、ダブルガーゼやトリプルガーゼなどはとても暖かく、シーツや衣類などにも人気の生地です。

ベビー肌着・シーツ・ストールなど

羽二重(はぶたえ)


羽二重は、漢字が表すように、日本の代表的な絹織物です。

タテ糸に細い糸を2本通しているのが特徴です。

とても滑らかな手触りで光沢があり、高級感の溢れる生地です。

ハギレは、縮緬(ちりめん)と同じく、つまみ細工にもよく利用されていますね。

生地の厚みは、4匁、6匁、10匁、12匁、18匁、20匁などと表記されています。

匁(もんめ)とは重さの単位ですが、この場合は一定数の面積に使用されているシルクの重さを表し、すなわち数字が大きいほど目が詰まって厚くなります。

なお、富士絹(ふじぎぬ)は羽二重の安価バージョンと思えばよいでしょう。

ブラウス・ドレス・ストール・ハンカチなど

カシミヤ

ご存知、高級毛織物の代表でもあるカシミアです。

本来は、インド北部のカシミア山羊(ヤギ)の毛で作ったものを表しますが、質感だけを真似たウールの毛織物も「カシミア織り」などと呼ばれて販売されています。

柔らかいだけでなく保湿性にも優れており、その美しさと希少さより繊維の宝石とも呼ばれています。

100%カシミアは大変貴重で、ネットでの調達も限られた店舗だけとなります。

モスリン

モスリンは薄くて柔らかい毛織物で、「メリンス」とも呼ばれます。

羊毛100%ですが、チクチクせず心地よい肌触りで、シワにもなりにくいのが特徴です。

発色が良く、とても鮮やかな反物もありますが、今では調達の難しい生地のひとつです。

長襦袢・着物・ブラウス・風呂敷など

シフォン


シフォンは絹織物の中で、もっとも薄い平織生地です。

本体は天然の絹糸ですが、よく見かけるのは、ナイロンなどの化学繊維のものです。

粗めに織ってありますので透けて見え、その特徴を活かしてウェディングベールやドレスなどに使用されています。

似たような見た目にオーガンジーがありますが、こちらは強撚糸で織られていて、もう少しハリのある生地です。

ベール・ショール・ブラウス・ドレス・舞台衣装など

ジョーゼット


先に紹介したシフォンに似ていますが、こちらは表面にシボ(凸凹)が現れるクレープ生地の呼び名の一種です。

縮緬(ちりめん)のような大きなシボではなく、とても小さなシボです。

織り方は粗目で、シフォンと同じように軽やかで透け感の高い生地です。

柔らかさを強調した「シフォンジョーゼット」や朱子織の「サテンジョーゼット」など、いろいろな種類があります。

ベール・ショール・ブラウス・ドレス・舞台衣装など

 

主だった生地をご紹介しましたが、この他にも柔らかい生地はたくさんあります。

また、薄い生地=柔らかいを連想しそうですが、たとえば太い糸でもツイル(綾織り)などは、柔らかさを考えた織り方です。

最近はネットで生地を買われる方も増えたと思いますが、生地探しの参考にしてください。

それでは素敵なソーイングライフを・・・

 

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