たまにはセンチメンタルな夜 | 【税理士】社長と会社を元気にする会計事務所

 

 

 

こんにちは、松井です。

 

 

是非こちらも読んでみてください。

⇒ トマトが真っ赤に熟れるまで 第21章

 

 

 

 

 

 

18年前のちょうど今頃、

出版社から打診があって、

処女作を出版することが決まりました。

 

 

 

 

 

出版が決まって、

最初に報告しようと思ったのは

父親でした。

 

 

 

そう言うと、

私は大の父親好きのように

思うかもしれませんね。

 

 

 

 

 

実際には真逆です。

 

当時父親とは折り合いが悪くて、

会うと喧嘩ばかり。

 

 

 

 

 

それなのに、

いの一番に父親に知らせたいと思ったのは、

父親が大の本好きだったから。

 

 

私が活字中毒なのは、

完全に父親からの遺伝です。

 

 

 

 

きっと誰よりも喜んでくれると

思ったからです。

 

 

 

 

 

父親はちょうど心臓のバイパス手術を

するために入院していました。

 

報告した時、

父親がどれくらい喜んでくれたのかは

よく覚えていません。

 

 

 

 

 

それよりも、父親が入院している

病院からの帰り道、

高速道路を走りながら、

「あっ、いくらでも本が出せる!」

という直感が降りてきたことの方が

よほど印象に残っています。

 

 

 

無名の新人ということもあったのでしょう。

処女作の出版は予定よりもかなり遅れました。

 

 

 

 

父親の方はというと、

バイパス手術は成功したものの、

その後、ガリガリに痩せて、

一気に老けてしまいました。

 

 

 

その年の12月に体調を崩して、

肺炎を起こしてしまいます。

 

 

 

 

もう長くないのかもしれないと

なんとなく感じた私は、

なんとか自分の本を父親に見せたくて、

2冊めの企画書を出版社に送りました。

 

 

 

 

 

 

結局、肺炎から1週間で父親は亡くなりました。

 

処女作が出版されたのは翌年の2月で

見せることは叶いませんでした。

 

 

 

父親が亡くなった暮に、

3歳になったばかりの次女と一緒に、

パスを待っている時に携帯が鳴りました。

 

 

 

私が企画書を送った出版社の1社からでした。

 

 

年明け早々に出版社に会う日程を

決めて電話を切った時、

これは父親からのプレゼントだなと

直感的にわかりました。

 

 

案の定、

2冊めはその出版社から出しました。

 

 

 

 

 

 

父親に自分の本を見せたいという

気持ちがなければ、

自分から出版社に企画書を送るなんて

発想はありませんでした。

 

 

 

 

 

 

よく鈍いと言われる私ですが(いわゆる

何かを感じる力が鈍いという意味)、

振り返ってみると、

案外感じる力もあるようです。

 

 

 

 

 

父親が本当によく言っていた

「息子と一緒に飲みたい」

という言葉を噛み締めながら、

たまにはセンチメンタルに、

酒が入ったグラスを傾けるのもいいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  松井浩一公認会計士税理士事務所
  兵庫県芦屋市宮川町1-10-304 
  0797-25-1575(平日9:30~17:30)
  info@genkizeirishi.com
  http://genkizeirishi.com


  毎月7,000円(税抜)からの税務顧問契約
  たった1時間で15万円以上得する節税パッケージ
  社長の年収をアップする最強経営計画コンサルティング
  【ネットショップ限定】90日間売上倍増プロジェクト
  知っている人だけが得する助成金サポート
  【1ケ月1社限定】一般派遣労働者等の監査業務


  Facebook(ようやく友達391人!)
  ツイッター(フォローワー10000人弱!)